介護施設の屋根に太陽光を載せる前に、補助金より先に確かめることは4つです。1つ目は、屋根の防水があと何年持つかと、パネルの重さに屋根が耐えられるか。2つ目は、発電した電気を施設の中で使い切れるか。3つ目は、停電のときにどの回路で、どれだけ使えるか。4つ目は、電力会社への申し込みや国への届出などの手続きです。太陽光は20年ほど使う設備なので、防水の残りの年数が短いと、途中でパネルを外して戻す費用がかかります。補助金は、4つを確かめてから探します。
この記事の結論
- 補助金より先に、屋根・電気の使い道・停電時・手続きの4つを確かめる
- 防水の残りの年数がパネルを使う年数より短いと、外して戻す費用がかかる
- 30分ごとの電気の使い方から、休日の昼にも使い切れる量を載せる
- 停電時の自立運転は、晴れた日中に専用のコンセントだけ。蓄電池で範囲が広がる
- 出力10kW以上50kW未満は、国への基礎情報の届出と使用前の自己確認が要る
補助金より先に確かめることは、4つです
太陽光の相談は、補助金の案内や、電気代が下がるという提案から始まることが多いものです。けれども、補助金が使えるかより先に、その屋根に載せてよいか、発電した電気を使い切れるかを確かめないと、あとで余計な費用がかかります。確かめることは4つです。
| 確かめること | 中身 | 分からないまま載せると | 確かめる資料 |
|---|---|---|---|
| 屋根の年数と重さ | 防水の残りの年数、屋根に載せられる重さ、耐震の基準 | 防水の工事のたびに、パネルを外して戻す費用がかかる | 前回の防水工事の記録、構造計算書、建築確認の年 |
| 電気を使い切れるか | 日中と休日に、施設で使う電気の量 | 使い切れない分が余り、発電を絞ることになる | 30分ごとの電気の使い方(1年分) |
| 停電時に使えるか | 停電のときに、どの回路で何を動かせるか | 停電の日に、思っていた機器が動かない | パワコンの仕様、分電盤の回路の一覧 |
| 手続き | 電力会社への申し込み、国への届出、自治体と消防 | 工事のあとで手直しや、運転の開始の遅れが出る | 電力会社の案内、出力ごとの国の決まり |
国の手引きにも、屋根に載せる前に確かめる点が挙げられています。たとえば、図面と構造計算書があるか、1981年(昭和56年)6月以降に建築確認を受けたか、または耐震の改修が済んでいるかです。前回の防水工事から年月がたちすぎていないか、年間を通じて影にならないかも挙げられています。環境省が国の施設向けにまとめた手引きですが、確かめる点は介護施設でも同じです。
4つのうち、屋根と電気の使い道の2つは、載せる量そのものを決めます。ここが決まらないうちに補助金の申請の準備を始めると、申請のあとで量を変えることになり、手戻りが大きくなります。
屋根は、防水の残りの年数と、載せられる重さを確かめます
パネルは、20年ほど使う前提で計画します。屋根の防水がそれより早く傷むと、防水をやり直すときに、パネルと架台をいったん外し、工事のあとで戻すことになります。国の手引きでも、施設の改修のときには、設備の一時的な撤去、保管、再設置の費用がかかることが書かれています。
防水と太陽光を同時に行うかの判断と、漏水したときの責任の決め方は太陽光と防水を同時にするなら、先に責任の分け方を決めますでくわしく書いています。屋上の防水の工法ごとの費用と持つ年数は屋上防水と外壁塗装は、総額より年あたりの費用で比べますにあります。
| 屋根の種類 | 載せ方の例 | 確かめること |
|---|---|---|
| 平らな屋上(コンクリート) | 重しの基礎に架台を置く、または防水を貫いて固定する | 防水の残りの年数、重しを含めた重さ、排水口をふさがないか |
| 金属の折板屋根 | 山の部分に金具で留める | 屋根材のさびと厚み、金具まわりからの雨水 |
| スレートの屋根 | 屋根材に穴をあけて金具で留める | 屋根材の傷みと割れやすさ、石綿を含む屋根材か |
| 瓦の屋根 | 瓦の下の下地に金具で留める | 瓦のずれや割れ、下地の傷み |
屋根に載せられる重さは、建物の構造計算書で確かめます。パネルと架台に加えて、平らな屋上ではコンクリートの重しの基礎を置くことが多く、重さはさらに増えます。構造計算書が見つからないときは、建物を設計した事務所や、構造を見られる建築士に調べてもらいます。
1981年(昭和56年)5月以前に建築確認を受けた建物は、耐震の改修が済んでいるかを先に確かめます。建て替えの時期が近い建物に載せると、パネルを使い切る前に建物がなくなることもあります。建て替えの時期の考え方は建て替えの時期は、築年数より耐震・設備の基準・配管で決まりますにまとめています。
屋上には、空調の室外機、受変電設備、受水槽などが並んでいることがあります。パネルを並べると、これらの点検や更新のための通り道がふさがることがあります。屋上の設備の位置と、点検の通り道を図に描いてから、パネルを置ける範囲を決めます。
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発電した電気を、施設の中で使い切れるかを確かめます
屋根で発電した電気は、まず施設の中で使います。入居の施設は、入居者の方が24時間暮らし、空調、給湯、厨房、洗濯、照明を昼も使うので、日中の電気の使い方が多い施設です。ただ、通所のサービスが休みの日曜や、空調をあまり使わない春と秋の昼は、使い方が少なくなります。
| 施設の使い方 | 日中の電気 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 入居の施設(特養・老健・有料老人ホームなど) | 毎日、昼も多い | 春と秋の昼は空調が少なく、余りやすい |
| 入居と通所を併せた施設 | 平日は多く、通所が休みの日は少ない | 日曜・祝日の昼に余りやすい |
| 通所だけの施設(デイサービスなど) | 営業日の日中だけ多い | 休みの日は丸ごと余る。載せる量を小さめにする |
| 小さな入居の施設(グループホームなど) | 量は少ないが、毎日使う | 屋根も小さく、載せられる量に限りがある |
使い切れるかは、30分ごとの電気の使い方のデータを1年分そろえて確かめます。電力会社や電気の小売の会社に、取り寄せ方を聞きます。国の手引きでも、年間の30分ごとの平均の使用電力が、計画の材料として挙げられています。休日の昼のいちばん少ない時間に、どれだけ使っているかを見ると、載せてよい量の見当がつきます。
使い切れない電気を、電力会社の線に流すかどうかで、手続きと機器が変わります。高圧で電気を受けている施設で、余りを流さない形にする場合は、流れそうになると発電を絞る仕組みを付けます。その場合、休日の昼に発電を絞る時間が出るので、載せる量は休日の使い方に合わせて決めます。
電気代を下げる方法は、太陽光のほかにもあります。電気の契約やデマンドの見直し、照明のLED化、空調の更新と比べて、どれから手を付けるかを決めます。電気代を下げる6つの方向と、年度ごとに変わる補助の調べ方は電気代を下げる6つの方向は、請求書を読んでから選びますにまとめています。
停電のときに使える範囲は、思っているより狭いです
太陽光があれば停電のときも電気が使える、と考えがちですが、使える範囲は限られます。停電すると、太陽光は安全のためにいったん止まります。使えるのは、パワコン(パネルの電気を、施設で使える電気に変える機械)を自立運転に切り替え、専用のコンセントにつないだ機器だけです。
| 方法 | 使える範囲 | 使える時間 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 太陽光の自立運転 | 専用のコンセントにつないだ機器だけ | 晴れた日中だけ。曇りや雨では不安定 | 手で切り替える。生命に関わる医療機器はつながない |
| 太陽光+蓄電池(決めた回路) | 前もって決めた回路(事務所の照明や連絡用の機器など) | 蓄電池の容量の分。日中に充電できる | どの回路をつなぐかを、工事の前に決める |
| 太陽光+蓄電池(建物の多くの回路) | 建物の多くの回路 | 容量の分。大きな容量が要る | 費用が大きい。空調や厨房まで動かすのは難しい |
| 非常用の発電機 | つながっている非常用の回路 | 燃料のある間。夜も使える | 消防や避難のための設備用で、ふだんの機器がつながっていないことがある |
家庭用と同じ一般的な仕組みでは、自立運転で同時に使えるのは最大1,500Wまでと、自治体も案内しています。施設用の大きなパワコンは、機種によって自立運転の機能の有無や使える電力が違うので、仕様書で確かめます。電力が不安定になることがあるため、生命に関わる医療機器はつながないようにも案内されています。
切り替えは手で行い、手順は機種で違います。夜勤の職員でもできるよう、手順を1枚にしてパワコンのそばに貼り、年に1回は業者の点検のときに一緒に確かめておきます。施設の主電源を切る操作を含むので、職員だけで試すことはしません。つなぐ機器は、携帯電話の充電、ラジオ、扇風機、事務所の連絡用の機器など、止まっても命に関わらないものに絞ります。停電のときに分電盤で何をしてはいけないかは介護施設が停電。上げてはいけないブレーカーがありますで書いています。
太陽光、蓄電池、発電機をどう組み合わせるかは、停電のときに何を何時間動かしたいかから決めます。停電への備えを手段の組み合わせで考える方法は停電への備えは、何を何時間動かすかから決めますにまとめています。
手続きは、電力会社・国・電気の保安・自治体と消防に分かれます
太陽光を載せるときの手続きは、出力(kW)、余った電気を流すかどうか、施設がどう電気を受けているかで変わります。主な手続きは次のとおりです。
| 手続き | 中身 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 電力会社への申し込み | 電力会社の線につなぐための申し込みと協議 | 余りを流すかどうかで中身が変わる。早めに相談する |
| 国への届出(10kW以上50kW未満) | 基礎情報の届出と、使用前の自己確認の結果の届出 | 2023年3月20日から義務になった |
| 電気の保安(高圧で受電の施設) | 施設の電気設備の一部として、保安の担当者が確かめる | 保安の決まり(保安規程)の見直しが要ることがある |
| 建物の決まり | 架台の高さや置き方が、建物の決まりに合うか | 設計者や、自治体の建築の窓口に確かめる |
| 消防 | 屋上の通り道や、消火の活動への配慮 | 自治体の消防で、指導の中身が違う |
| 電気を売る認定(売る場合) | 決まった価格などで電気を売るときの国の認定 | 自家消費の補助と両立しないことがある |
補助金を使う場合は、交付の決定より前に契約や工事を始めると、補助の対象から外れることがあります。補助金を使う工事の申請から完了までの流れと月数は補助を使う工事は、交付決定の通知が届くまで契約しませんにまとめています。
高圧で電気を受けている施設(受変電設備がある施設)は、太陽光も施設の電気設備の一部になります。電気の保安の担当者(電気主任技術者や保安の委託先)に、計画の段階から相談します。受電の形と、電気設備の工事や修理の頼み先の違いは電気設備の修理を頼む先は、受電の形と作業の中身で決まりますで書いています。
自分で持つか、借りるか、電気を買う契約にするか
太陽光の持ち方には、施設が買って持つ、リースで借りる、事業者が載せて施設は電気を買う契約(PPA)にする、の3つがあります。どれにするかで、初めの費用だけでなく、屋根を何年使わせるか、防水を直すときに誰が外して戻すかが変わります。
| 持ち方 | 初めの費用 | 屋根の使い方 | 防水を直すとき |
|---|---|---|---|
| 施設が買って持つ | かかる。補助金を使えることがある | 施設が自由に決められる | 外して戻す費用は施設が持つ |
| リースで借りる | 少ない。毎月のリース料を払う | リースの年数のあいだ載せる | 外して戻す費用と手配を、契約で決める |
| 電気を買う契約(PPA) | かからない。使った電気の料金を払う | 10〜20年ほどの長い契約で屋根を貸す | 外して戻す費用を誰が持つか、契約で決める |
国の手引きでは、PPAは20年程度の長い契約になること、施設の改修のときには設備の一時撤去・保管・再設置の費用がかかることが書かれています。その費用を事業者の負担にすると、電気の単価が上がることにつながる、とも書かれています。契約の終わりに、設備を譲り受けるのか、撤去してもらうのか、もう一度契約するのかも、最初に決めておきます。
PPAやリースでは、パネルを載せている間の点検や修理は、事業者の仕事になることが多くあります。そのとき、屋根の防水まで点検に入るのか、雨漏りが出たら誰が調べるのかを、契約の前に確かめます。
補助金は、4つを確かめてから探します
4つを確かめて、載せる量と持ち方が決まったら、補助金を探します。補助金は年度ごとに中身と締切が変わり、国の補助と、都道府県や市区町村の補助とで条件が違います。申請の前に、次のものをそろえておくと、どの補助金にも出しやすくなります。
- 載せる量と、その根拠30分ごとの電気の使い方から決めた量と、施設の中で使い切れる割合。
- 屋根の調査の結果防水の残りの年数と、構造計算書で重さを確かめた結果。
- 停電時の使い方自立運転か蓄電池か、つなぐ回路と機器。
- 見積同じ条件で取った見積。補助金によっては、取る社数の決まりがある。
省エネや再エネの補助は、電気の使用量やCO2がどれだけ減るかを、数字で示すことが前提になっていることが多くあります。示し方は省エネの補助は、効果を数字で示せる施設が使えますに書いています。補助金を使う工事では、業者の選び方にも条件がつきます(補助を使う工事では、相見積か入札かを交付の条件で確かめます)。
締切に間に合わせるために、屋根の調査や電気の使い方の確かめを省くと、載せたあとで困ることになります。その年度の締切に間に合わないときは、翌年度の募集に、調べた結果をそろえて申し込むほうが確かです。
載せたあとは、発電と屋根の両方を点検します
太陽光は、載せたら終わりではありません。発電が落ちていないかと、屋根の防水が傷んでいないかの両方を見ます。パネルの下は見えにくく、架台の足元や、配線を通した所から雨水が入ることがあるからです。
| 点検すること | 見る所 | 頻度の考え方 |
|---|---|---|
| 発電量 | 毎月の発電量を、前の年の同じ月と比べる | 毎月。職員が記録できる |
| パワコンの表示と音 | エラーの表示、いつもと違う音や熱、換気口のほこり | 月に1回ほどの見回りで |
| パネルと架台 | パネルの割れや汚れ、架台のさび、ボルトのゆるみ | 業者の定期の点検で |
| 配線と接続の箱 | ケーブルの傷み、つなぎ目の焦げやゆるみ | 業者の定期の点検で |
| 屋根の防水 | 架台の足元、配線を通した所、排水口のまわり | 業者の定期の点検と、大雨や台風のあと |
点検の項目と頻度は、出力の大きさと契約で変わります。業界団体の保守点検のガイドラインや、メーカーの決まりに沿って、誰が、いつ、何を点検するかを契約に書いておきます。発電量が前の年より大きく落ちた月があれば、汚れ、影、機器の故障のどれかを業者に見てもらいます。
パネルより先に、パワコンの交換の時期が来るのが一般的です。長く使う計画では、パワコンの交換の費用も修繕の計画に入れておきます。屋根の防水の点検は、太陽光の業者と防水の業者のどちらが受け持つかを決めておくと、見落としが減ります。
モデルケース:載せる量を休日の使い方に合わせた介護老人保健施設
モデルケース:定員100名の介護老人保健施設
載せる量を3分の2にして、休日の昼も使い切れる計画にした
変わったこと(結果)
屋上に載せる太陽光の量を、最初の提案のおよそ3分の2にしました。休日の昼も、発電した電気をほぼ施設の中で使い切れる計画です。屋上の防水は前回の改修から6年で、あと10年ほどは持つと見込めました。パネルを使う20年のうちに1回は防水の改修が来るので、そのときに外して戻す費用の見積も出してもらい、修繕の計画に入れました。停電のときに使う専用のコンセントは、事務所と1階の食堂の2か所に決め、切り替えの手順を1枚にまとめました。
背景と、困っていたこと
この老健は、鉄筋コンクリート造の4階建てで、通所リハビリを併設しています。電気代の上がり方を見た法人本部から、屋上の空いている所いっぱいに太陽光を載せる案が届きました。補助金の締切まで2か月という時期でした。事務長は、休日の電気の使い方と、停電のときに何が使えるのかを説明できず、決めかねていました。
決めたこと
事務長は、30分ごとの電気の使い方を1年分取り寄せ、業者と一緒に見ました。通所リハビリが休みの日曜の昼は、平日より電気の使い方が3割ほど少ないと分かりました。屋上いっぱいに載せると、日曜の昼に発電を絞る時間が長くなります。そこで、日曜の昼でも使い切れる量に絞りました。補助金はその年度の締切を見送り、翌年度の募集に、調べた結果をそろえて申し込むことにしました。
進めてみて分かったこと
締切に間に合わせることより、何kW載せるかの根拠を先にそろえたことで、理事会での質問に1回で答えられました。停電のときに使えるのは専用のコンセントだけで、空調やエレベーターは動かないことも、前もって職員に伝えられました。
このモデルケースは、介護施設でよく起きる流れをもとに組み立てた例です。実在の施設のお話ではありません。
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起きやすい行き違いと、防ぎ方
太陽光で起きやすい行き違いは、載せる前の確かめで防げるものがほとんどです。よくある6つを、防ぎ方と並べます。
| 起きやすいこと | 防ぎ方 |
|---|---|
| 数年後の防水の工事で、パネルを外して戻す費用が出た | 載せる前に、防水の残りの年数を調べて、パネルを使う年数と比べる |
| 休日の昼に発電を絞り、思ったほど電気代が下がらない | 30分ごとのデータで、休日の昼にも使い切れる量にする |
| 停電の日に、自立運転への切り替え方が分からなかった | 手順を1枚にしてパワコンのそばに貼り、点検のときに業者と確かめる |
| 屋上の室外機や受水槽の点検の通り道がふさがった | 設備の点検と更新の通り道を、配置の図に先に描く |
| 補助金の交付の決定の前に契約して、対象から外れた | 交付の決定の通知を受けてから契約する |
| 雨漏りが出て、防水と太陽光のどちらが原因かでもめた | 工事の前に、防水と架台の責任の分け方を契約に書く |
とくに防水との関係は、載せたあとでは変えにくいことです。防水の工事の保証が、太陽光の架台を載せることで対象から外れないかも、防水を施工した会社に確かめておきます。
太陽光の話が出る前に、そろえておくこと
太陽光の話が出る前にそろえておくこと
- 前回の屋上防水の工事の年、工法、保証書をそろえる
- 構造計算書と竣工図の置き場所を確かめる
- 30分ごとの電気の使い方を、1年分取り寄せる
- 停電のときに動かしたい機器と、その電気の量を書き出す
- 屋上の設備の位置と、点検の通り道を図にしておく
太陽光を載せる前に屋根の防水を直すべきか、屋根の状態を誰に調べてもらえばよいか分からない、というときは、窓口にフォームかLINEでご相談ください。どちらも24時間受け付けています(お電話での受付はしていません)。太陽光の機器そのものを選ぶ相談は、機器を扱う事業者のほうが向いていることもあります。窓口では、屋上の写真と前回の防水工事の年をもとに、防水の調査や改修の見積を、1回のご依頼で最大3社そろえます。相談と見積は無料で、お断りいただいてもかまいません。
よくある質問
介護施設の屋根に太陽光を載せる前に、何を確かめればよいですか
屋根の防水の残りの年数と載せられる重さ、発電した電気を施設で使い切れるか、停電のときに使える範囲、電力会社や国への手続きの4つです。補助金は、この4つを確かめて載せる量が決まってから探します。
太陽光の業者に、屋上の防水の状態まで見てもらえますか
太陽光の業者は架台と電気が専門なので、防水の残りの年数の見立ては、防水の業者や建設会社に頼むほうが確かです。調べた結果を太陽光の業者にも渡し、防水を先にするか、同時にするかを決めます。
屋根に太陽光の重さがかかっても、建物は大丈夫ですか
構造計算書で、屋根に載せられる重さを確かめます。平らな屋上では重しの基礎の重さも加わります。1981年5月以前に建築確認を受けた建物は、耐震の改修が済んでいるかも先に確かめます。
発電した電気は、施設ですべて使えますか
入居の施設は昼も電気を多く使うので、使い切りやすい施設です。ただ、通所が休みの日曜や、空調の少ない春と秋の昼は余ることがあります。30分ごとの電気の使い方を1年分見て、休日の昼にも使い切れる量にします。
停電のとき、太陽光で施設の電気をまかなえますか
まかなえません。使えるのは、自立運転に切り替えて専用のコンセントにつないだ機器だけで、晴れた日中に限られます。一般的な仕組みでは最大1,500Wまでです。範囲を広げるには蓄電池を組み合わせます。
自立運転のコンセントに、医療機器をつないでもよいですか
生命に関わる医療機器はつながないようにします。自立運転の電気は、天気で不安定になることがあるからです。携帯電話の充電やラジオなど、止まっても命に関わらない機器に絞ります。
夜に停電したとき、太陽光の電気は使えますか
太陽光だけでは使えません。夜も使いたいなら、昼に充電した蓄電池から、決めた回路に送る形にします。どの回路をつなぐかは、工事の前に決めておきます。
太陽光を載せると、国への届出は要りますか
出力が10kW以上50kW未満なら、2023年3月20日から、国への基礎情報の届出と、使用前の自己確認の結果の届出が要ります。高圧で電気を受けている施設は、電気の保安の担当者にも計画の段階から相談します。
初期費用のかからない太陽光は、何に気をつければよいですか
電気を買う契約(PPA)は10〜20年ほどの長い契約で、その間は屋根を貸すことになります。点検や修理を誰がするか、契約の終わりに設備を譲り受けるのか撤去してもらうのかを、最初に決めておきます。
補助金の締切が近いのですが、先に業者と契約してもよいですか
交付の決定より前に契約や工事を始めると、補助の対象から外れることがあります。締切に間に合わないときは、屋根と電気の使い方を調べた結果をそろえて、翌年度の募集に出すほうが確かです。
太陽光を載せたあとの点検は、誰がしますか
施設が持つ場合は施設が業者に頼み、PPAやリースでは事業者が受け持つことが多くあります。どちらの場合も、屋根の防水の点検まで含まれるかを契約で確かめます。発電量は、職員が毎月記録できます。
パワコンは、パネルと同じくらい長持ちしますか
パネルより先に交換の時期が来るのが一般的です。機種の保証の年数と、メーカーが示す交換の目安を確かめ、交換の費用を修繕の計画に入れておきます。
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