介護施設の浴室のリフォームの種類は、浴槽の形式で4つに分かれます。家庭に近い浴槽に入る個浴、つり具で体を支えて入るリフト浴、座ったまま入る機械浴(チェアー浴)、寝たまま入る機械浴(ストレッチャー浴)です。選び方は、入居者の方の体の状態で決まります。立って浴槽をまたげる方は個浴です。座る姿勢は保てるがまたげない方はリフト浴か座ったまま入る機械浴、座る姿勢を保つのがむずかしい方は寝たまま入る機械浴です。状態ごとに人数を数え、週2回以上の入浴の回数から、形式ごとの台数を決めます。
この記事の結論
- 浴室のリフォームの種類は、個浴・リフト浴・座ったまま入る機械浴・寝たまま入る機械浴の4つ
- 形式は、浴槽をまたげるか・座る姿勢を保てるかで選ぶ
- 入居者の方を状態ごとに数え、入浴の回数と1台が入れる人数から台数を決める
- 浴槽と一緒に、床・換気・脱衣所との温度差・扉を見直す
- トイレは、扉・手すり・介助の場所・呼び出しの4つで改修の中身を決める
浴室のリフォームの種類は、浴槽の形式で4つに分かれます
介護施設の浴室のリフォームは、まず浴槽の形式を決めるところから始まります。形式は、個浴、リフト浴、座ったまま入る機械浴、寝たまま入る機械浴の4つです。床や壁、換気の工事は、形式が決まってから中身が決まります。
| 形式 | 向く方 | 浴室の広さ | 費用の目安 | 職員の負担 |
|---|---|---|---|---|
| 個浴 | 手すりや台があれば、立って浴槽をまたげる方 | 1人用の浴室に、介助する職員が立つ場所を足す | 4つの中でいちばん低い。浴槽と床・壁の工事の範囲で決まる | 見守りか1人の介助。1人ごとにお湯を入れ替える |
| リフト浴 | 座る姿勢は保てるが、浴槽をまたげない方 | 個浴の浴室に、リフトを置く場所と回す場所を足す | 個浴に機器の費用が加わる。機械浴よりは低い幅 | 1人で操作できる形が多い。つり具の付け外しに慣れが要る |
| 座ったまま入る機械浴 | 座る姿勢は保てるが、立つのがむずかしい方 | 専用の椅子の向きを変える場所と、脱衣所からの動線 | 機械浴の入替の総額は、当窓口の目安で350万〜1,100万円 | 1〜2人。専用の椅子への移乗が要る |
| 寝たまま入る機械浴 | 座る姿勢を保つのがむずかしい方 | ストレッチャーの長さに、向きを変える場所を足した奥行 | 同じく350万〜1,100万円の幅。浴室の工事が増えやすい | 2人で付くことが多い。移乗と姿勢の保持 |
費用は、本体の価格だけでは決まりません。古い浴槽の撤去、配管、床と防水、搬入の経路で、総額が大きく動きます。形式ごとに広さと職員の負担が違うため、費用だけで形式を選ぶと、入浴の時間や人手のほうで困ることがあります。
施設の基準にも、浴室の決まりがあります。特別養護老人ホームの基準では、浴室は「要介護者が入浴するのに適したもの」とされています。介護老人保健施設の基準では、一般の浴槽のほかに、入浴に介助が要る方のための特別浴槽を設けることになっています。
形式は、浴槽をまたげるかと、座る姿勢を保てるかで選びます
形式を選ぶ問いは、2つです。浴槽をまたげるか。座る姿勢を保てるか。この2つで、4つの形式のどれが合うかの大筋が決まります。そこに、関節の固さ、皮膚の状態、認知症のある方の慣れ、暮らしの目標を重ねて、1人ずつ決めます。
| 見ること | 確かめ方 | 形式への影響 |
|---|---|---|
| 浴槽をまたげるか | 手すりにつかまって、片足ずつ上げられるか | またげれば個浴。むずかしければリフトか機械浴 |
| 座る姿勢を保てるか | 背もたれのある椅子に、支えなしで座っていられるか | 保てれば座ったまま、保てなければ寝たまま |
| 関節の固さと痛み | 腕や脚を曲げ伸ばしするときの、痛みとこわばり | 曲げにくい方は、寝たまま入る形が楽なことがある |
| 皮膚の状態 | 床ずれや傷があるか | 1人ごとにお湯を替えられる形や、入る順番を考える |
| 認知症のある方の慣れ | 機械の音や動きを怖がるか。家の風呂に慣れているか | 家庭に近い浴槽のほうが落ち着く方もいる |
| 暮らしの目標 | 自宅に戻る練習をしているか | 自宅の浴槽に近い個浴で練習する |
状態を見るのは、介護職員だけではありません。看護職員と、機能訓練の職員も一緒に、1人ずつ確かめます。介護の記録に、ふだんの入浴の形と介助の人数を書いておくと、数えるときに役立ちます。
よくあるのが、いちばん重い方に合わせて、全部を寝たまま入る形にすることです。そうすると、座れる方まで寝たまま入ることになり、移乗の手間と付く職員の人数が増えます。本人ができる動きを使う場面も減ります。形式は、状態の内訳に合わせて分けます。
相談・見積は無料|お断り可・理由は不要
設備が止まったら、
写真1枚から相談できます。
台数は、入居者の方の状態の内訳から決めます
形式ごとの台数は、入居者の方を状態ごとに数えるところから決めます。特別養護老人ホームと介護老人保健施設の基準では、1週間に2回以上、入浴か清拭を行います。人数に週の回数を掛け、入浴を行う日数で割ると、形式ごとの1日の回数が出ます。
| 形式 | 人数 | 1日の回数 | 1台が1日に入れる人数(例) | 要る台数 |
|---|---|---|---|---|
| 個浴 | 15名 | 5回 | 10人 | 1台 |
| リフト浴 | 10名 | 約3.3回 | 6人 | 1台 |
| 座ったまま入る機械浴 | 25名 | 約8.3回 | 10人 | 1台 |
| 寝たまま入る機械浴 | 10名 | 約3.3回 | 8人 | 1台 |
1台が1日に入れる人数は、施設ごとに違います。入浴の時間帯が午前だけか午後もあるか、1人の着替えから入浴までの時間、お湯の入れ替えと掃除の時間で変わります。表の人数は例なので、今の入浴の記録から、自分の施設の数字を出します。
台数を決めるときは、止まった日の代わりも考えます。機械浴が1台しかないと、止まった日は清拭に替えることになります。替えた日の記録の残し方は特殊浴槽が止まった。入浴は清拭に替えられますで書いています。同じ形を2台にするか、形式の違う2台にして片方で一部を受けるかで、止まった日の困り方が変わります。
状態の内訳は、年ごとに動きます。入居が長くなると、寝たまま入る方が増えることもあります。今の内訳に加えて、5年後の内訳も話し合っておきます。今の浴槽が修理で直るなら、内訳が見えるまで入替を待つ選び方もあります。修理か買い替えかの決め方は特殊浴槽の修理費は、残りの年数で割って比べますにまとめています。
だからこそ、故障したからすぐ買い替えるのではなく、まず修繕できるのか相談できる窓口があるのは心強いと感じました。
ご利用者の声 大分県・グループホーム/施設長
取材にもとづき掲載しています(施設名は非公開)。内容はご本人の申告によるもので、個人の感想です。
個浴とリフト浴は、本人の動きを生かせる形です
個浴は、家庭に近い浴槽に、1人ずつ入る形です。手すりや、浴槽の縁に腰かける台を使えば、立つのが少し不安な方も入れます。本人ができる動きを使えるので、自宅に戻る練習にも向いています。
個浴の改修で決めることは、浴槽の置き方、縁の高さ、手すりの位置です。浴槽を壁から離して置くと、職員が2方向や3方向から介助できます。縁の高さは、座ってまたぐ方に合う高さにします。手すりは、またぐときと、湯の中で立ち上がるときの両方で、つかむ所を決めます。
リフト浴は、つり具や昇降する椅子で体を支えて、浴槽に入る形です。今ある個浴の浴槽に、あとから付けられることもあります。リフトには、取り付け方の違う3つの種類があります。
| 種類 | 取り付け | 向いている浴室 | 確かめること |
|---|---|---|---|
| 浴槽に付けるリフト | 浴槽の縁や横に、昇降する椅子を付ける | 個浴の浴槽を生かしたい浴室 | 浴槽の形と大きさが合うか |
| 床に置くリフト | 浴槽の横の床に、柱と腕を据える | 浴槽の横に置き場所がある浴室 | 床の強さと、防水を傷めない固め方 |
| 天井を走るリフト | 天井にレールを付け、つり具で運ぶ | 脱衣所から浴槽まで、つったまま運びたい浴室 | 天井の下地の強さと、湿気への強さ |
個浴は、1人ごとにお湯を入れ替えます。入れ替えにかかる時間が、1日に入れる人数を決めます。お湯がたまるのが遅いと、待つ時間が増えます。給湯器の能力が足りるかは、浴槽の数を増やす前に確かめます。業務用の給湯器の頼み先は業務用給湯器の交換は、どこまで替えるかで頼み先が決まりますにまとめています。
機械浴は、座ったまま入る形と寝たまま入る形を分けて考えます
機械浴は、浴槽や椅子が電気で上がり下がりし、職員の持ち上げる力を機械が支える形です。座ったまま入る形と、寝たまま入る形があります。同じ機械浴でも、合う方も、浴室の条件も、1回の入浴にかかる手間も違います。
| 場面 | 座ったまま入る形 | 寝たまま入る形 |
|---|---|---|
| 移る回数 | ベッドから車いす、車いすから専用の椅子 | ベッドからストレッチャー。浴室の中ではそのまま |
| 浴室の奥行 | 椅子を回す場所があれば足りる | ストレッチャーの長さぶんの奥行が要る |
| 付く職員 | 1人で回る場面がある | 2人で付くことが多い |
| 向かない方 | 座っていると姿勢が崩れる方 | 座る力が残っていて、寝かせると不安が強い方 |
| 気をつけること | 椅子の上での姿勢の崩れと、ずり落ち | あおむけの時間の長さと、体の冷え |
どちらにするかは、状態の内訳で決めます。寝たまま入る方が少ないのに寝たまま入る形を2台置くと、座れる方も寝たまま入ることになります。反対に、寝たまま入る形が足りないと、その方たちの入浴が清拭に寄ってしまいます。
機種を替えると、浴室の寸法、給湯と排水の口の位置、電源、搬入の経路の条件も変わります。本体のほかにかかる費用と、見積の行の分け方は特殊浴槽の交換は、本体のほかの費用で総額が変わりますにまとめています。座ったままと寝たままの両方に使える形の機種もあるので、内訳が半々に近い施設はメーカーに聞いてみます。
形式は組み合わせて、浴室ごとに役割を分けます
1つの形式だけで、すべての入居者の方に合わせることはできません。そこで、2つか3つの形式を組み合わせ、浴室ごとに役割を分けます。組み合わせ方は、建物の型と規模で変わります。
従来型の施設では、大きな浴室に機械浴と個浴を並べることが多くあります。改修のときに、大きな浴槽の一部を区切って個浴を2つか3つに分けると、1人ずつ入る形を増やせます。ユニット型の施設では、ユニットごとの個浴を生かし、機械浴を共用の浴室に置きます。
小さな施設では、機械浴を置く広さがないこともあります。その場合は、個浴にリフトを付けて、座れるがまたげない方まで受けられるようにします。寝たまま入る必要がある方が増えたら、入浴の方法を看護職員と話し合い、機械浴のある近くの施設と協力できるかも考えます。
介護老人保健施設は、一般の浴槽と特別浴槽の両方を置く決まりがあります。自宅に戻る練習のために、家庭に近い浴槽を残すことにも意味があります。形式を見直すときも、両方がそろうように計画します。
浴槽と一緒に、床・換気・温度差を見直します
浴槽を替える工事は、浴室全体を見直す機会です。浴槽だけを替えて、床や換気をそのままにすると、数年後にもう一度浴室を止めて工事をすることになります。浴槽を替えるときに、次の7つをまとめて点検します。
| 見直す点 | 起きやすい困りごと | 改修の中身 |
|---|---|---|
| 床 | ぬれた床で滑る。目地が黒ずむ | 滑りにくい床材に替え、排水口へ向けた勾配を直す |
| 段差 | 脱衣所との境でつまずく。車いすが通りにくい | 境に排水の溝(グレーチング)を設けて段差をなくす |
| 換気 | 湯気がこもり、天井や壁にかびが出る | 換気扇の能力を見直し、入浴後に乾かせるようにする |
| 温度差 | 冬に脱衣所と浴室が寒く、体に負担がかかる | 脱衣所の暖房と、浴室の暖房を付ける |
| 扉 | 開き戸で、車いすや機械浴の椅子が通りにくい | 引き戸や、幅の広い3枚の引き戸にする |
| 呼び出しと照明 | 浴室の中から職員を呼べない。足元が暗い | 防水の呼び出しのボタンと、まぶしくない照明 |
| 給湯 | お湯がたまるのが遅い。温度が安定しない | 給湯器の能力と、温度を一定に保つ水栓を見直す |
床は、浴室の中で転倒につながりやすい所です。滑りにくさは、ぬれた状態と、石けんが残った状態の両方で確かめます。床がはがれたり段差ができたりしたときの手当ては床が剥がれた・段差ができた。まず、つまずかない手当てをで書いています。
換気は、かびと結露を防ぐだけでなく、入浴後に床を乾かして滑りにくくするためにも要ります。換気扇が止まったときに確かめる順番は換気扇が止まった。まず厨房のガスと、水まわりの湿気を見ますにまとめています。
温度差は、冬の入浴の大きな負担です。居室、廊下、脱衣所、浴室の順に温度が下がっていないかを、温度計で測ってみます。脱衣所の窓から冷えるときは、窓の断熱も効きます。窓から始める断熱の改修は断熱の改修は、熱の出入りがいちばん多い窓から始めますで書いています。
脱衣所は、座って着替えられる広さと暖かさで決めます
脱衣所は、入浴の前後に、いちばん長く過ごす場所です。座ったまま、あるいは横になったまま着替えられる広さと、寒くないことが、改修で決める中心になります。入浴を待つ方と、上がった方が同じ場所で重ならない動線も考えます。
| 見直すこと | 中身 |
|---|---|
| 着替えの場所 | 座って着替えるベンチと、横になって着替える台を置けるか |
| 待つ場所 | 入浴を待つ車いすの方が、通路をふさがずに待てるか |
| 暖房 | 入浴の前に暖めておけるか。足元から暖まるか |
| 床 | ぬれても滑りにくく、水を拭き取りやすいか |
| 目隠し | 廊下や待つ方から、着替えが見えないか |
| 電源と照明 | ドライヤーの電源の数と位置。顔色が見える明るさか |
| 衣類とタオルの流れ | 使ったタオルと衣類を、きれいな物と分けて運べるか |
脱衣所が狭いときは、着替えの台の数を増やすより、待つ場所を別に作るほうが効くことがあります。入浴の順番の札や、待つ方の席を廊下の広い所に設けるだけでも、脱衣所の中の混み合いは減ります。
トイレの改修は、扉・手すり・介助の場所・呼び出しで決めます
浴室とあわせて改修することが多いのが、トイレです。施設の基準では、特別養護老人ホームの便所は、居室のある階ごとに居室に近接して設け、要介護者が使うのに適したものとされています。介護老人保健施設の基準では、ブザーなどの呼び出しの設備と、常夜灯を設けることになっています。
| 決めること | 改修の中身 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 扉 | 開き戸を引き戸に替え、外からも開けられる鍵にする | 車いすで入り、扉を閉められるか |
| 手すり | 便器の横に縦と横の手すり(L字)、反対側に跳ね上げ式 | 立ち上がるとき、どちらの手で何をつかむか |
| 介助の場所 | 便器の横と前に、職員が立って支える場所をとる | 職員が横から支えて、立ち上がりを手伝えるか |
| 呼び出し | 便器に座ったまま手が届く位置に、ボタンを付ける | 座って手を伸ばして、押せるか |
確かめ方は、図面の上より、実物で試すほうが確かです。今のトイレで、車いすの方と職員に入ってもらい、どこで動きが詰まるかを見ます。手すりは、入居者の方の利き手と、まひのある側で、つかみやすい側が変わります。左右どちらからも使えるよう、トイレごとに向きを変えて作る施設もあります。
車いすで使うトイレの広さや、出入口の幅など、バリアフリーの基準の数字はバリアフリー改修は、介護保険・バリアフリー法・建築基準法で決まりますにまとめています。夜にトイレへ行く方が多い施設では、居室からトイレまでの足元の明かりも、あわせて見直します。
モデルケース:機械浴の入替を前に、形式を見直した老健
モデルケース:定員100名の介護老人保健施設
形式を2つに分け、入浴に付く職員の時間が週に延べ30時間ほど減った
変わったこと(結果)
寝たまま入る機械浴2台の入替に合わせて、1台を座ったまま入る形に替え、一般の浴槽の1つにリフトを付けました。寝たまま入っていた68名のうち50名が、座ったまま入る形か、リフトで一般の浴槽に入る形に移りました。2人で付いていた入浴が1人で回る場面が増え、入浴の介助に職員が使う時間は、週に延べ30時間ほど減りました。午前の入浴が昼食の時間に食い込むこともなくなりました。
背景と、困っていたこと
浴室には、寝たまま入る機械浴が2台と、一般の浴槽が2つありました。機械浴は2台とも設置から14年で、修理が年に4回を超え、入替の見積を取ることになりました。事務長は、同じ形の2台をそのまま入れ替えるつもりでした。けれども介護職員からは、座れる方まで寝たまま入っていて、移乗に時間がかかるという声が出ていました。
決めたこと
看護職員、機能訓練の職員、介護職員で、入所の方を1人ずつ見て、状態ごとに数えました。寝たまま入る必要がある方は18名、座ったままなら入れる方は34名でした。リフトがあれば一般の浴槽に入れる方は16名、手すりで入れる方は32名でした。機械浴は、寝たまま入る形と座ったまま入る形を1台ずつにしました。一般の浴槽の1つにはリフトを付け、自宅に戻る練習にも使えるようにしました。
迷ったのは、寝たまま入る形を1台に減らすと、その1台が止まった日に困ることでした。決め手は、止まった日は寝たまま入る方を清拭に替え、翌日以降に振り替える段取りを先に決められたことです。部品の在庫も、メーカーに確かめました。
進めてみて分かったこと
入所の方が入れ替わる老健では、状態の内訳が動きやすいと分かりました。数えた内訳は、半年ごとに見直すことにしました。
このモデルケースは、介護施設でよく起きる流れをもとに組み立てた例です。実在の施設のお話ではありません。
相談・見積は無料|同じ条件で最大3社
このお問い合わせ1本で、
最大3社の見積がそろいます。
浴室の改修は、浴槽・設備・内装で頼み先が分かれます
浴室の改修は、いくつもの分野の工事が重なります。浴槽の機器、給湯と配管、床と壁と扉、電源と呼び出しは、それぞれ得意な頼み先が違います。誰がどこまで受け持つかを、見積の前に決めておきます。
| 工事 | 主な頼み先 | 確かめること |
|---|---|---|
| 機械浴とリフトの機器 | メーカーや代理店 | 機種の選び直し、納期、保守の契約 |
| 給湯と配管 | 設備の業者、ガスの業者 | 給湯器の能力と、給排水の口の位置 |
| 床・壁・扉 | 内装や建築の業者 | 防水をやり直すか、床の勾配と段差 |
| 電源と呼び出し | 電気の業者、ナースコールの業者 | 専用の回路と、防水の呼び出しのボタン |
| 全体のとりまとめ | 設計者か、まとめて受ける業者 | 工事の順番と、入浴を止める日数 |
設備と一口に言っても、分野ごとに強い業者が違います。特殊浴槽やナースコールのような専用の機器と、給排水や電気の工事の頼み先の違いは設備修理に強い業者は、分野ごとに別の会社ですにまとめています。入替のあとの点検の回数と保守の契約は特殊浴槽の点検の回数は、使う回数と台数と年数で決めますで書いています。
分野ごとに頼むと、工事の日がばらばらになり、浴室を止める日が延びがちです。止める日を短くしたいときは、とりまとめる設計者か業者を1つ決め、工事の順番を1つの計画にします。機器だけを同じメーカーの後継の機種に替えるなら、今の浴槽を納めた販売店に頼むほうが話が早いこともあります。
浴室の改修に備えて、平常時にしておくこと
平常時にしておくこと
- 入居者の方の入浴の形と介助の人数を、記録に残しておく
- 状態ごとの人数を、半年ごとに数えて並べる
- 形式ごとに、1台が1日に入れる人数を記録から出しておく
- 冬の脱衣所と浴室の温度を測り、居室との差を書き留める
- 浴槽の型番と製造年、修理の記録を1枚にまとめる
介護テクノロジーの導入の補助に、入浴を支える機器が入る年もあります。建物の工事と補助の関係はWi-Fiの工事は機器と一緒に申請し、天井を開ける時期に合わせますで書いています。
浴槽の形式を選び直したい、浴室とトイレをまとめて改修したい、というときは、窓口にフォームかLINEでご相談ください。入居者の方の状態の内訳と、今の浴室の写真、浴槽の銘板をお送りいただければ、形式の候補と見積を頼む先をお返しします。相談と見積は無料で、お断りいただいてもかまいません。
よくある質問
介護施設の浴室のリフォームには、どんな種類がありますか
浴槽の形式で、個浴、リフト浴、座ったまま入る機械浴、寝たまま入る機械浴の4つに分かれます。浴槽を替えるときは、床・換気・脱衣所との温度差・扉も一緒に見直すことが多くあります。
個浴と機械浴は、どう選べばよいですか
立って浴槽をまたげる方は、個浴が合います。座る姿勢は保てるがまたげない方はリフト浴か座ったまま入る機械浴、保てない方は寝たまま入る機械浴です。看護や機能訓練の職員と一緒に、1人ずつ状態を見て決めます。
機械浴は、何台あればよいですか
状態ごとの人数に週の入浴の回数を掛け、入浴を行う日数で割って、形式ごとの1日の回数を出します。それを、1台が1日に入れる人数で割ると、要る台数が出ます。1台の人数は今の入浴の記録から数え、止まった日の代わりも考えて決めます。
重い方に合わせて、全部を寝たまま入る機械浴にしてもよいですか
できますが、座れる方まで寝たまま入ることになります。移乗の手間と付く職員の人数が増え、本人ができる動きを使う場面も減ります。状態の内訳に合わせて形式を分けるほうが、入浴は回りやすくなります。
リフト浴は、職員1人で介助できますか
1人で操作できる形が多くあります。ただし、つり具の付け外しと、体が揺れたときの支え方には慣れが要ります。入れる前に、メーカーに使い方の説明と、職員が練習する時間を取ってもらいます。
今ある個浴の浴槽に、あとからリフトを付けられますか
付けられることがあります。浴槽に付ける形、床に置く形、天井を走る形があり、浴槽の形や、床・天井の強さで選びます。床に固めるときは、防水を傷めない方法を業者に確かめます。
老健の浴室には、どんな浴槽を置く決まりがありますか
介護老人保健施設の基準では、一般の浴槽のほかに、入浴に介助が要る方のための特別浴槽を設けることになっています。形式を見直すときも、両方がそろうように計画します。
浴室と脱衣所の段差は、なくせますか
多くの場合、なくせます。境目に排水の溝(グレーチング)を設けて床の高さをそろえ、浴室の水が脱衣所に流れないようにします。床の下の防水と排水の勾配に関わるため、床の工事と一緒に行います。
冬の脱衣所が寒いときは、何を改修すればよいですか
脱衣所に暖房を付け、浴室にも暖房の機能を足すと、温度の差が小さくなります。窓から冷えるときは、窓の断熱も効きます。入浴の前に暖めておく時間を、入浴の段取りに入れます。
介護施設のトイレの改修では、まず何を見直しますか
扉、手すり、介助の場所、呼び出しの4つです。開き戸を引き戸に替え、便器の横にL字と跳ね上げ式の手すり、職員が横から支える場所、座ったまま押せる呼び出しのボタンを整えます。
浴室の改修は、どこに頼めばよいですか
浴槽の機器はメーカーや代理店、給湯と配管は設備の業者、床や扉は内装や建築の業者が受け持つことが多くあります。工事が重なるときは、とりまとめる設計者か業者を決め、工事の順番と入浴を止める日数を1つの計画にします。
浴室の改修工事のあいだ、入浴はどう回しますか
ほかの浴室を使う、清拭に替える、近くの施設の浴室を借りる、などを組み合わせます。浴室が2つ以上あれば、1つずつ工事すると入浴を止めずに済みます。工事の日数は、浴槽だけか、床の防水までやり直すかで変わります。
あわせて読みたい記事
- 特殊浴槽の交換は、本体のほかの費用で総額が変わります介護施設の特殊浴槽の交換費用は、当窓口の目安で総額350万〜1,100万円です。本体の価格に、古い浴槽の撤去と処分、給排水と給湯の配管、床と防水の補修、搬入の経路、電源、工事中の入浴の代わりが加わります。本体以外の費用の内訳と、見積で確かめる行、納期と段取りをまとめました。
- 特殊浴槽の修理費は、残りの年数で割って比べます介護施設の特殊浴槽の修理費用は、当窓口の目安で3万〜80万円です。パッキン、センサー、ポンプ、昇降の駆動部、制御基板など直す部品ごとの費用の幅と見積の読み方、修理か買い替えかを決める7つのサイン、残りの年数あたりの修理費で比べる方法をまとめました。
- 特殊浴槽の点検の回数は、使う回数と台数と年数で決めます介護施設の特殊浴槽の保守契約で、点検の回数を年に何回にするかは法律では決まっておらず、1台を使う回数、同じ形の台数、設置からの年数の3つで決めます。点検で見る場所と傷みのサイン、点検のみ・部品込み・フルの契約の形、メーカー系と独立系の比べ方、契約書で確かめる点をまとめました。
- バリアフリー改修は、介護保険・バリアフリー法・建築基準法で決まります介護施設のバリアフリー改修の基準は、介護保険の設備の基準、バリアフリー法、建築基準法の3つの重なりで決まります。施設の種類ごとの居室の面積、スロープの勾配(1/12以下)や出入口の幅(80cm以上)、改修で今の基準に合わせる必要があるかの見分け方を、国の基準をもとに整理しました。
- 特殊浴槽が止まった。入浴は清拭に替えられます介護施設の特殊浴槽が止まった日の最初の30分、清拭への切り替えと記録の残し方、症状から見る原因、連絡先と伝えること、直るまでの入浴の振替、修理か入替かの決め方をまとめました。
- 設備修理に強い業者は、分野ごとに別の会社です介護施設の設備修理に強い業者を探すときは、設備を給排水・空調・電気・防災・昇降機・介護の専用機器に分けて考えます。分野ごとに強い業者と、確かめる資格や登録が違うためです。分野ごとの見分け方、専用機器がメーカー・代理店中心になる理由、分野をまたぐ不具合の扱い、依頼先の一覧の作り方をまとめました。