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設備別の頼み先

特殊浴槽の点検の回数は、
使う回数と台数と年数で決めます

保守の会社から届いた契約の更新の案内に、点検は年1回と書かれている。それが自分の施設に合っているのか、増やすべきか、今のままでよいのか。特殊浴槽の点検の回数には、法律の決まりがありません。だからこそ、施設の使い方に合わせて決められます。決め方の3つの条件と、契約の形、相手の選び方を整理しました。

構成:介護施設 修繕の窓口監修:鈴木貴行(介護施設営繕・修繕専門家)更新:読む時間:約17分

この記事が答える質問特殊浴槽の保守契約で、点検の回数は年に何回が合う?

特殊浴槽の点検の回数は、法律では決まっていません。保守の契約で決めるもので、年1回の点検を組み込んだ形もあれば、使い方に合わせて回数を増やす契約もできます。目安は年2回を基本にし、3つの条件で増やします。条件は、1台で1日に入浴する人数が多い、同じ形の浴槽が1台しかない、設置から10年を超えた、の3つです。1つが当てはまれば年3回、2つ以上なら3か月ごとの年4回を考えます。新しく、台数に余裕があり、使う回数も少ないなら年1回でも足ります。どの回数でも、職員が使う前に見る日常の点検と組み合わせます。

この記事の結論

  1. 特殊浴槽の点検の回数は、法律ではなく保守の契約で決める
  2. 目安は年2回。使う回数・台数・年数で増やす
  3. 点検で見るのは、動く所・水の通る所・電気の所
  4. 契約の形は、点検のみ・部品込み・フルの3つ
  5. メーカー系と独立系は、部品の手配と来るまでの時間で比べる

特殊浴槽の点検の回数は、法律ではなく契約で決めます

特殊浴槽には、エレベーターや消防設備のような、法律で決まった点検の回数がありません。点検の回数は、保守の会社と結ぶ契約で決めます。メーカーの保守の案内には、年1回の点検を組み込んだ形もあり、使い方に合わせて回数を増やす契約もできます。

決まりがないぶん、施設の使い方に合わない回数のままになっていることがあります。1日に何人も入る浴槽が年1回の点検だけだったり、使う人の少ない浴槽を毎月点検していたりします。目安は年2回を基本にし、3つの条件で増やしたり減らしたりします。

特殊浴槽の点検の回数の目安
施設の状況点検の回数の目安組み合わせること
新しく(5年以内)、台数に余裕があり、使う回数も少ない年1回職員の日常の点検
3つの条件のどれにも当てはまらない年2回(半年ごと)日常の点検と、月に1回の職員の見回り
3つの条件のうち1つが当てはまる年3回(4か月ごと)日常の点検の記録を、点検の日に業者に渡す
3つの条件のうち2つ以上が当てはまる年4回(3か月ごと)交換をすすめられた部品を、予算に先に入れる
部品の保有期限が近い。同じ故障がくり返す年4回と、買い替えの計画修理か買い替えかを、1年あたりの費用で比べる
3つのうち当てはまる数で、点検の回数を決める。点検の回数を決める3つの条件使う回数1台で1日に入浴する人数台数同じ形の浴槽が何台あるか年数設置から何年たったか
図1 3つのうち当てはまる数で、点検の回数を決める。

当てはまる数で決めるのは、3つの条件がどれも、止まりやすさか、止まったときの困り方につながっているからです。次の節で、3つの条件をくわしく見ます。

使う回数・台数・年数の3つで、回数を増やします

3つの条件は、浴槽が傷む速さと、止まったときの困り方を表します。使う回数が多いほど部品は早く傷みます。台数が少ないほど、止まったときの代わりがありません。年数がたつほど、傷みと部品の心配が増えます。

点検の回数を決める3つの条件
条件回数を増やす目安回数を抑えてよい目安
使う回数1台で1日10人を超える日が、週に3日以上ある1台で1日5人ほどまで。使う日が週に2〜3日
台数同じ形の浴槽が1台しかない同じ形が2台以上あり、1台止まっても回せる
年数設置から10年を超えた。部品の保有期限が近い設置から5年以内で、メーカーの保証の期間の内

使う回数は、昇降やポンプ、扉の開け閉めの回数に直結します。デイサービスのように1台で1日に十数人が入る浴槽は、週に何日か使う浴槽より早く傷みます。浴槽ごとに、1日に入る人数と使う曜日を書き出して比べます。

台数は、止まったときの困り方を決めます。同じ形が2台あれば、1台止まってももう1台で回せます。1台しかなければ、その日の入浴はすべて振替になります。浴槽が1台の小さな施設の備え方は木造2階の屋根や階段を作り直すなら、2025年4月から確認申請が要りますにまとめています。

年数は、傷みと部品の両方に関わります。設置から10年を超えると、部品の保有期限が近い機種も出てきます。点検で傷みを早く見つけ、部品が手に入るうちに替えておくと、止まる日を減らせます。

相談・見積は無料|お断り可・理由は不要

点検で見る場所と、傷みのサイン

保守の点検では、浴槽の動く所、水の通る所、電気で制御する所を順に見ます。点検で何を見るかを知っておくと、報告書を読みやすくなり、職員の気づきとも結びつけられます。

動く所・水の通る所・電気の所を順に見る。点検で見る3つのまとまり動く所昇降・扉・車輪音とゆれを見る水の通る所パッキン・ポンプにじみと量を見る電気の所センサー・基板表示と履歴を見る
図2 動く所・水の通る所・電気の所を順に見る。
点検で見る場所と、傷みのサイン
場所見ること傷みのサイン
昇降・リフト動きの速さ、音、ゆれ、止まる位置きしむ音。途中で止まりかける。位置がずれる
扉とパッキン閉まり具合、水のもれ扉のまわりがぬれる。パッキンのひびや硬さ
ポンプと配管回る音、水の量、継ぎ目うなる音。シャワーが弱い。継ぎ目のにじみ
センサーと弁湯温と水位の読み、お湯と水の切り替え湯温のばらつき。お湯がたまる時間が延びる
操作盤と制御基板表示、ボタン、エラーの履歴表示の欠け。ボタンの反応の遅れ。同じエラーのくり返し
ストレッチャーとチェア車輪、ベルト、固定の金具、クッション動きが重い。固定が甘い。クッションの破れ
安全装置非常停止、ベルトの締まり、転落を防ぐ部品非常停止を押してから止まるまでが遅い

報告書に「経過観察」「交換をすすめる」と書かれた部品は、次の点検までの見張り役です。職員の日常の点検でも同じ所を気にかけてもらうと、止まる前に気づけることが増えます。

業者の点検のあいだを、職員の日常の点検で埋めます

業者の点検は、年に数回です。そのあいだを埋めるのが、入浴を担当する職員の日常の点検です。取扱説明書に日常の点検の欄があれば、その項目から始めます。項目を絞って、毎日続けられる形にします。

職員がする日常の点検の例
いつ見ること気づいたら
使う前取扱説明書の手順で昇降を動かし、音とゆれ、止まる位置を見るいつもと違えば使わず、記録して担当に伝える
使う前扉を閉めて、パッキンのまわりのひびやゆがみを見る小さなにじみでも写真を撮る
入浴の途中湯温の表示と、実際のお湯の温度温度計で測り、差を記録する
使ったあと浴槽と排水口の汚れ、ストレッチャーやチェアの固定清掃の記録と一緒に残す
週に1回操作盤のエラーの履歴、ベルトのほつれ同じエラーが出た回数を数える

日常の点検は、記録に残すことで生きてきます。紙1枚に日付と気づいたことを書き、点検の日に業者に渡します。業者は次に替える部品の見当をつけやすくなり、部品を前もって用意できます。

職員は、気づいたら止めて記録するまでを受け持ち、カバーを外したり配線に触れたりはしません。運営の基準では、入浴は「入浴させ、又は清拭」と書かれていて、止まった日は清拭に替えられます。止まった日の動き方と、清拭への切り替えは特殊浴槽が止まった。入浴は清拭に替えられますにまとめています。

契約の形は、点検のみ・部品込み・フルの3つです

特殊浴槽の保守契約の形は、大きく3つに分かれます。点検だけを頼む形、点検に消耗する部品の交換を含める形、点検に修理と部品の交換まで含める形です。名前は会社ごとに違うので、何が含まれるかで見分けます。

特殊浴槽の保守契約の3つの形
形含まれるもの契約書で確かめる対象外向く浴槽
点検のみ決まった回数の点検と報告書部品代と修理の技術料はすべて別新しく、修理の少ない浴槽
部品込み点検と、パッキンやベルトなど消耗する部品の交換基板・ポンプ・駆動部など高い部品使う回数が多く、消耗する部品が早く傷む浴槽
フル点検と、修理・部品の交換(決められたものを除く)浴槽の本体の破損、使い方による故障、災害止まると困り、修理費の山をならしたい浴槽
年数と使う回数で、ならしたいかどうかが変わる。契約の形を選ぶ修理費の山を、毎年の決まった費用にならしたいかならしたい部品込みかフル(月々の費用は上がる)ならさなくてよい点検のみ(修理はその都度)
図3 年数と使う回数で、ならしたいかどうかが変わる。

フルの契約でも、すべての修理が含まれるとは限りません。浴槽の本体のひびや、ぶつけたといった使い方による故障、水害や落雷は、対象外になっていることがあります。契約書の「対象外」の欄を、契約の前に読みます。保守契約の形の全体と、メンテナンスと修繕の違いはメンテナンス業者と修繕業者は、別のものですにまとめています。

購入のときに、数年分の点検と修理をまとめて付ける形を用意しているメーカーもあります。たとえば、購入から数年のあいだの修理と、年1回の点検をまとめた形です。その期間が終わると、改めて契約を結びます。期間が終わる前に、次の契約の形と回数を決めておきます。

メーカー系と独立系は、部品の手配で比べます

保守を頼む相手は、メーカーやその系列の会社(メーカー系)と、メーカー以外の保守の会社や販売店(独立系)に分かれます。どちらが上ということはありません。比べる所は、部品の手配、来るまでの時間、費用、扱える機種です。

メーカー系と独立系の比べ方
比べる点メーカー系独立系
部品の手配自社の機種の部品を直接手配できるメーカーから取り寄せる。早さは会社による
機種への詳しさ自社の機種の不具合の出方に詳しい複数のメーカーの機種を見ている
来るまでの時間拠点の場所で変わる近くの会社なら早いことがある
費用会社の定めた料金抑えやすいことがある
扱える機種自社の機種が中心メーカーをまたいで頼める
保証との関係メーカーの保証とつながる保証の期間の内は、メーカーの条件を確かめる
同じ聞き方で、部品の手配と来るまでの時間を比べる。メーカー系と独立系メーカー系独立系自社の部品を直接手配機種の癖に詳しい保証とつながる複数のメーカーを扱う近くなら早く来る費用を抑えやすい
図4 同じ聞き方で、部品の手配と来るまでの時間を比べる。

比べるときは、止まったときに何時間で来られるかと、よく替える部品を持っているかを、両方に同じ聞き方で聞きます。保証の期間の内は、メーカー以外が手を入れると保証の対象から外れることがあります。保証の条件を確かめてから決めます。保証の種類と管理の仕方は工事の保証は、3つに分けて部位ごとに控えますで書いています。

部品の在庫と、直るまでの日数の考え方はその日のうちに直るかは、業者の速さより部品で決まりますにまとめています。

特殊浴槽の不具合を窓口に相談した、2つの施設の声

当窓口には、特殊浴槽の不具合のご相談も届きます。取材でうかがったお話のうち、2つを紹介します。1つめは、業者を探す手間についてのお話です。

何より助かったのは、私自身が一から業者を探して何社にも電話をする必要がなかったことです。

ご利用者の声 東京都内・介護施設/事務長

特殊浴槽は、修理を頼める先が限られる設備です。保守の契約先が来られないとき、ほかに頼める先を探すには時間がかかります。保守の契約を結ぶときに、契約先が来られない日の連絡先も1つ決めておくと、この手間を減らせます。

2つめは、買い替えを決める前の相談についてのお話です。

だからこそ、故障したからすぐ買い替えるのではなく、まず修繕できるのか相談できる窓口があるのは心強いと感じました。

ご利用者の声 大分県・グループホーム/施設長

浴槽が1台しかない施設では、止まると代わりがなく、買い替えは大きな出費になります。点検の報告書で傷みの進み方を追っていれば、修理で直せるうちに直し、買い替えの時期を計画で決められます。修理と買い替えの比べ方は特殊浴槽の修理費は、残りの年数で割って比べますにまとめています。

取材にもとづき掲載しています(施設名は非公開)。内容はご本人の申告によるもので、個人の感想です。

見積と契約書で、確かめること

保守の契約は、何年も続くことの多い契約です。点検の回数と形を決めたら、見積と契約書で次の点を確かめます。

保守契約の前に、見積と契約書で聞くこと
確かめること聞き方の例
点検の回数と時期年に何回、何月に来るか。入浴の少ない曜日に合わせられるか
点検でする作業見る場所の一覧と、消耗する部品の交換が入るか
止まったときの出動何時間で来られるか。休日と夜間の受付はどうか
部品の手配よく替える部品を持っているか。取り寄せは何日か
対象外本体の破損、使い方による故障、災害などの扱い
報告書写真と測った値の入った報告書をもらえるか
契約の期間と解約自動で更新するか。解約は何か月前までに申し出るか

点検の日は、入浴の予定の少ない曜日に合わせてもらいます。点検のあいだはその浴槽を使えないため、2台ある施設は1台ずつ、1台の施設は入浴のない時間に組みます。

止まったときの出動の時間は、口頭ではなく書面でもらっておきます。休日に来てもらえる業者の決め方は土日祝に修理を頼める業者は、平日のうちに決めておきますにまとめています。

保守の費用は、回数と形で決まります

保守の費用は、点検の回数と、契約の形で決まります。回数を増やすと点検の費用は上がりますが、止まる回数が減れば、修理費と入浴の振替の手間が減ります。比べるときは、年間の点検の費用に、この数年の契約外の修理費を足した合計で見ます。

保守の費用を比べるときに並べるもの(年間)
並べるもの中身
点検の費用1回の費用×年の回数
契約に入る部品と修理部品込みやフルの契約で、月々の費用に入っている分
契約外の修理費この3年の、契約に入らなかった修理費の1年あたり
止まった日の手間入浴を振り替えた人数と、清拭に替えた職員の手間

年1回から年2回に増やすと、点検の費用は上がります。それでも、止まった回数と契約外の修理費が減れば、年間の合計は変わらないこともあります。反対に、新しく使う回数も少ない浴槽を年4回にしても、合計が上がるだけのことがあります。1年ごとの数字で、回数が合っているかを確かめます。

フルの契約の月々の費用は、修理の見込みを先に払う形です。修理を定額にしにくい理由は営繕の定額契約は、読める仕事だけを定額にしますで書いています。

モデルケース:1台の特殊浴槽を1日15人が使う、デイサービスの点検の見直し

モデルケース:定員35名の通所介護(デイサービス)

点検を年1回から年3回にして、入浴の中止が年3回から1回に減った

変わったこと(結果)

点検を年1回から年3回に増やした翌年、浴槽の故障で入浴を中止した日は、年3回から1回に減りました。点検で傷みかけのパッキンと車輪を早めに替えたことで、契約外の修理費は前の年の約半分になりました。点検の費用は年2回分増えましたが、年間の合計は前の年とほぼ同じでした。

背景と、困っていたこと

このデイサービスには、座ったまま入る特殊浴槽が1台だけあります。週6日、1日に15人ほどが入浴し、点検は購入のときに付いていた年1回のままでした。前の年は、午後の入浴の途中で3回止まりました。そのたびに利用者の方に入浴の中止を伝え、ご家族への連絡にも追われました。

決めたこと

管理者は、3つの条件を書き出しました。使う回数は1日15人で多く、同じ形の浴槽は1台だけで、設置から8年でした。2つが当てはまるため年4回の目安ですが、費用と照らして迷った末、まず年3回にして1年の数字で確かめると決めました。あわせて、毎朝の始業前に職員の日常の点検を加え、業者の点検は利用のない日曜に組んでもらいました。

進めてみて分かったこと

毎朝の点検の記録を点検の日に渡すと、業者が交換の部品を前もって持って来るようになり、点検の時間も短くなりました。翌年の更新の前に、止まった回数と修理費を並べて、年3回をそのまま続けると決めました。

このモデルケースは、介護施設でよく起きる流れをもとに組み立てた例です。実在の施設のお話ではありません。

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契約の更新の前に、回数と形を見直します

保守の契約は、1年ごとに自動で更新されることがよくあります。更新の2〜3か月前に、この1年の数字を並べて、回数と形が合っているかを見直します。

  1. 止まった回数を数える浴槽ごとに、この1年で止まった回数と、直るまでの日数を数えます。
  2. 修理費を足す契約外の修理費と点検の費用を足して、年間の合計を出します。
  3. 報告書の指摘を読む交換をすすめられた部品が、どれだけ残っているかを見ます。
  4. 3つの条件を書き直す使う回数、台数、年数が、1年前と変わっていないかを確かめます。
  5. 回数と形を決めて伝える回数を増やすか、減らすか、そのままかと契約の形を決め、更新の前に伝えます。

見直しで、部品の保有期限が近い、修理費が増え続けている、と分かることもあります。そのときは、回数を増やすより、買い替えの計画を始める時期です。買い替えの費用の内訳は特殊浴槽の交換は、本体のほかの費用で総額が変わりますにまとめています。

契約の見直しに備えて、平常時にしておくこと

契約の見直しに備えて、しておくこと

  • 浴槽ごとに、1日に入る人数と使う曜日を書き出す
  • 同じ形の浴槽の台数と、設置からの年数を台帳に書く
  • 職員の日常の点検の記録を、点検の日に業者に渡す
  • 点検の報告書の指摘を、台帳に書き写す
  • 契約の更新日と、解約の申し出の期限を一覧にする

報告書の指摘を書き写す台帳の作り方は機器台帳は、竣工図と現地と保守の会社の3つで作りますにあります。

今の点検の回数が合っているか分からない、保守を頼める先を比べたい、というときは、窓口にフォームかLINEでご相談ください。浴槽の銘板の写真と、今の契約書と点検の報告書をお送りいただければ、回数と契約の形の候補をお返しします。相談は無料で、お断りいただいてもかまいません。

よくある質問

特殊浴槽の点検は、年に何回すればよいですか

法律で決まった回数はなく、保守の契約で決めます。目安は年2回です。使う回数が多い、1台しかない、設置から10年を超えた、のどれかが当てはまれば年3回、2つ以上なら年4回を考えます。

特殊浴槽の点検の回数は、法律で決まっていますか

決まっていません。エレベーターや消防設備のような法律の点検とは違い、保守の契約で回数を決めます。決まりがないぶん、施設の使い方に合わせて回数を選べます。

くわしく:メンテナンス業者と修繕業者は、別のものです

特殊浴槽が2台ある施設は、点検の回数を減らせますか

同じ形の浴槽が2台あり、1台止まってももう1台で回せるなら、台数の条件は当てはまりません。使う回数と年数の条件も当てはまらなければ、年2回を基本にできます。点検の日を1台ずつずらすと、入浴を止めずに受けられます。

設置から10年を過ぎた特殊浴槽は、点検を増やしたほうがよいですか

増やす目安になります。年数がたつと傷みが進み、部品の保有期限が近い機種も出てきます。点検で傷みを早く見つけ、部品が手に入るうちに替えておくと、止まる日を減らせます。

くわしく:特殊浴槽の修理費は、残りの年数で割って比べます

特殊浴槽の点検の日に、職員は何をすればよいですか

点検のあいだ浴槽が使えないため、入浴の予定をずらします。日常の点検の記録と、気になっていることを業者に渡し、終わったら報告書で交換をすすめられた部品を確かめます。

職員が毎日できる特殊浴槽の点検はありますか

あります。使う前に昇降の音とゆれ、扉のまわりのにじみを見て、入浴の途中で湯温を確かめます。取扱説明書に日常の点検の欄があれば、その項目から始め、気づいたことは日付と一緒に記録します。

くわしく:特殊浴槽が止まった。入浴は清拭に替えられます

点検のみの契約と部品込みの契約は、どちらが得ですか

浴槽の年数と使う回数で変わります。新しく修理の少ない浴槽は点検のみ、使う回数が多く消耗する部品が早く傷む浴槽は部品込みが向きます。年間の点検の費用に、契約外の修理費を足した合計で比べます。

特殊浴槽の保守を、メーカー以外の会社に頼んでもよいですか

頼めます。メーカー以外の会社は費用を抑えやすく、メーカーをまたいで頼めることがあります。保証の期間の内は、メーカー以外が手を入れると保証の対象から外れることがあるため、保証の条件を先に確かめます。

特殊浴槽の保守の費用は、何で決まりますか

点検の回数と、契約の形で決まります。部品込みやフルの契約は月々の費用が上がるかわりに、契約外の修理費が減ります。比べるときは、年間の点検の費用と契約外の修理費の合計で見ます。

くわしく:営繕の定額契約は、読める仕事だけを定額にします

特殊浴槽の点検の報告書には、何が書かれていればよいですか

見た場所ごとの状態、測った値、写真、経過観察や交換をすすめるといった指摘と、その時期です。指摘は台帳に書き写し、次の点検までの見張り役にします。

くわしく:機器台帳は、竣工図と現地と保守の会社の3つで作ります

保守契約を結んでいれば、特殊浴槽が止まったときにすぐ来てもらえますか

契約で決めた出動の時間しだいです。何時間で来られるか、休日と夜間の受付はどうかを、書面で確かめておきます。部品の取り寄せになると、来てもらっても直るまでに日数がかかることがあります。

くわしく:その日のうちに直るかは、業者の速さより部品で決まります

特殊浴槽の保守契約は、いつ見直せばよいですか

更新の2〜3か月前です。この1年に止まった回数、修理費、報告書の指摘、使う回数・台数・年数の変化を並べて、回数と契約の形を決めます。解約の申し出の期限も確かめておきます。

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設備ごとの頼み先は設備別の頼み先、費用の目安は費用の目安、ご相談の流れはご相談の流れにまとめています。

監修者

鈴木貴行|介護施設営繕・修繕専門家

  • 30年以上営繕・設備管理の経験
  • 1,000施設超関わった介護・高齢者施設
  • 3,000件超修繕・設備改善の案件

介護施設の営繕・設備管理に30年以上携わり、1,000施設を超える介護・高齢者施設の現場に関わってきました。介護施設の特殊浴槽の保守契約で、点検の回数と契約の形の決め方を監修しています。

経験した施設
特別養護老人ホーム有料老人ホームグループホームデイサービスサービス付き高齢者向け住宅
専門分野
給排水空調電気・照明トイレ・浴室床・壁扉・建具ナースコール
  • 指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準(入浴させ、又は清拭)
  • 介護浴槽を作るメーカーの取扱説明書と保守の案内(日常の点検と定期の点検)

制度や基準、費用の目安は変わることがあります。手続きや工事の前に、最新の資料と、現地を確かめた見積でご確認ください。

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