R22の業務用エアコンが壊れたときは、壊れた場所で修理か更新かを決めます。基板やファンのモーター、センサーなど、冷媒の回路に関わらない故障で部品が手に入るなら、修理で直せます。冷媒が漏れている、圧縮機が壊れた、部品がもうない、のどれかに当たるなら、更新を考えます。R22は2020年に国内の生産が終わった冷媒で、補充の冷媒が高く、手に入りにくいためです。更新するなら、同じ系統・同じ年式の台をまとめると、搬入やクレーン、試運転の費用を台数で割れます。同じ日に替えられる台が2台以上あれば、まとめた見積も取って比べます。
この記事の結論
- 冷媒の回路に関わらない故障で部品があれば、R22でも修理で直せる
- 冷媒漏れ・圧縮機の故障・部品なしなら、更新を考える
- R22かどうかは、室外機の銘板の冷媒の欄で確かめる
- 止まっている間は、室温の記録と部屋の移動、スポットクーラーでつなぐ
- 更新は同じ系統・同じ年式の台をまとめ、居室は夏の前、共用部は秋に替える
R22のエアコンは、壊れた場所で修理か更新かが分かれます
R22の業務用エアコンが止まったとき、最初に知りたいのは、直るのか、替えるしかないのか、です。答えは、壊れた場所で分かれます。分かれ目は、冷媒の回路に関わる故障かどうかです。
冷媒の回路とは、室外機の圧縮機から配管を通って室内機へ冷媒が回り、また室外機へ戻る道すじです。この回路を開けずに直せる故障なら、R22の機器でも修理の道が残ります。回路を開ける修理や、冷媒を足す修理になると、R22ならではの壁にぶつかります。
| 故障の場所 | 冷媒の回路 | 見通し |
|---|---|---|
| リモコン・温度のセンサー | 関わらない | 部品があれば修理で直せる |
| 室内機・室外機の基板 | 関わらない | 部品があれば修理。なければ更新へ |
| ファンのモーター | 関わらない | 部品があれば修理で直せる |
| 排水のポンプ・ドレンの詰まり | 関わらない | 清掃や部品の交換で直せることが多い |
| 配管や熱交換器からの冷媒漏れ | 関わる | 漏れを直して補充する。R22は補充の冷媒が高い |
| 圧縮機 | 関わる | 修理の費用が更新に近づく。更新と並べて比べる |
| 部品の保有期間が終わった | 場所によらない | 直せないことが多く、更新に進む |
これは、あくまで見通しです。同じ基板の故障でも、部品がなければ直せません。冷媒漏れでも、漏れた所が1か所で、補充の量が少なければ、修理を選ぶこともあります。業者には、どこが壊れたか、部品はあるか、冷媒を足すか、の3つを聞いて、この表に当てはめます。
R22は、2020年に国内の生産が終わった冷媒です
R22は、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)という種類の冷媒です。オゾン層を壊す物質として、モントリオール議定書とオゾン層保護法で段階的に減らされてきました。2020年には、国内の生産が実質的に終わっています。いま作られている業務用エアコンは、R410AやR32という別の冷媒を使います。
生産が終わったのは、冷媒そのものです。R22の機器を使い続けることが禁じられたわけではありません。環境省と経済産業省も、今の機器の冷媒の入れ替えや、機器の取り替えを法律で求めてはいない、と注意を呼びかけています。国の指示で入れ替えが要る、と勧める業者がいたら、その場で頼まずに、ほかの業者や窓口に確かめます。
| 起きること | 理由 | 施設への影響 |
|---|---|---|
| 補充の冷媒が高い | 新しく作られず、主に在庫や回収して再生した冷媒に頼る | 冷媒を足す修理の費用が上がる |
| 冷媒の手配に日数がかかる | 扱う業者と在庫が限られる | 直るまでの日数が延びることがある |
| 部品が手に入らない | 製造から年数がたち、部品の保有期間が終わっている | 修理できず、更新に進む |
| 今の冷媒は入れられない | R410AやR32は圧力も油も違い、R22の機器では使えない | 冷媒を替えるには、機器ごとの更新になる |
部品の保有期間は、機器を付けた年ではなく、その機種の製造が終わった年から数えることが多くあります。R22の機器は製造から年数がたったものがほとんどで、保有期間が終わっていることが少なくありません。保有期間の考え方と、業者に聞く3つの質問はその日のうちに直るかは、業者の速さより部品で決まりますにまとめています。
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R22かどうかは、室外機の銘板で確かめます
施設のエアコンがR22かどうかは、室外機の銘板で確かめられます。銘板は、室外機の側面や前面に貼られた金属やシールの板です。冷媒の欄に「R22」とあれば、R22の機器です。「HCFC-22」と書かれていることもあります。
| 銘板の欄 | 分かること | 使い道 |
|---|---|---|
| 冷媒の種類 | R22か、R410A・R32か | 修理か更新かの見通しを立てる |
| 冷媒の量 | 何kgの冷媒が入っているか | 補充や回収の量の見当をつける |
| 型番(形名) | 機種と能力 | 部品があるかを業者に聞く |
| 製造年 | おおよその年数 | 同じ年式の台をまとめる |
| 製造番号 | 同じ機種の中の1台 | 修理や点検の記録と結びつける |
銘板は、写真に撮っておくのがいちばん確かです。屋上や高い所の室外機は、職員が無理に上らず、点検の業者に頼んで撮ってもらいます。日焼けで文字が読めないときは、設置したときの書類や、これまでの点検の記録で確かめます。
R22の機器は、同じ時期に付けた何台もが並んでいることがよくあります。1台を確かめたら、同じ年の台も続けて見ておくと、のちに更新をまとめるときの一覧の土台になります。台帳の作り方は機器台帳は、竣工図と現地と保守の会社の3つで作りますにまとめています。
修理で済むのは、冷媒の回路を開けずに直せるときです
冷媒の回路を開けずに直せる故障で、部品が手に入るなら、R22の機器でも修理で直せます。リモコンや温度のセンサー、基板、ファンのモーター、排水のポンプなどです。冷媒を扱わないので、補充の冷媒の値段にも左右されません。
修理で直すと決めても、そこで終わりにはしません。同じ機器で次に冷媒の回路が壊れたら、そのときは更新になる見込みが高いからです。修理の見積と一緒に更新の見積も取っておくと、次に止まったときに慌てずに決められます。
| 確かめること | 聞き方の例 |
|---|---|
| 部品の在庫 | この部品は今ありますか。取り寄せなら何日かかりますか |
| ほかの傷み | 直したあと、ほかに傷んでいる所はありますか |
| 冷媒の状態 | 冷媒は減っていませんか。漏れた跡はありますか |
| ほかの台への広がり | 同じ年式のほかの台にも、同じ故障が出そうですか |
| 更新の見積 | 更新するなら、いくらで、何日かかりますか |
同じ年に付けた同じ機種は、似た傷み方をしやすいものです。1台の修理をきっかけに、同じ年式の台をまとめて点検してもらうと、次に止まりそうな台に先に気づけます。夏の前の点検に合わせて頼めば、出張の費用も1回で済みます。
冷媒漏れ・圧縮機・部品なしは、更新を考えるサインです
更新を考えるサインは3つです。冷媒が漏れている、圧縮機が壊れた、部品がもうない、の3つです。どれか1つに当たれば、修理の見積と更新の見積を並べて比べます。
冷媒が漏れているときは、補充だけでは直りません。法律の決まりでは、漏れを見つけたら、原則として漏れた所を直してから補充します。R22では、その補充の冷媒が高く、量によっては修理の費用がふくらみます。漏れた所が分からない、何度も漏れている、というときは更新を考えます。
圧縮機は、室外機の中で冷媒を送り出す、いちばん大きな部品です。交換には冷媒の回収と補充がともない、作業も大がかりになります。古い機器では、圧縮機を替えても、ほかの部品の傷みが残ります。修理の費用が更新の費用に近づきやすく、更新と並べて比べる場面です。
部品がないときは、壊れた場所によらず修理できません。ただ、同じ働きをする別の部品で直せることもあります。メーカーの部品がないと言われたら、ほかの業者に、代わりの部品で直せないかを聞く手もあります。
修理か更新かは、これから数年の費用と心配で並べます
修理か更新かを決めるときは、今回の金額だけで比べません。これから数年のあいだにいくらかかり、どれくらい止まる心配があるかで並べます。施設長や法人に説明するときも、この並べ方だと伝わりやすくなります。
| 比べること | 修理する | 更新する |
|---|---|---|
| 今回の費用 | 修理の見積の金額 | 1台20万〜60万円が目安(形と能力で変わる) |
| 次に止まる心配 | 冷媒の回路が壊れたら、次は更新になる | 新しい機器で、当面は小さい |
| 冷媒の補充 | R22で高く、手配に日数がかかる | 今の冷媒で、手配しやすい |
| 部品 | 保有期間が終わっていることが多い | 当面は手に入る |
| 電気代 | 今のまま | 機器の効率が上がり、下がる見込みがある |
| 工事で止まる時間 | 修理の間だけ | 半日〜3日。部屋を空けてもらうことがある |
これまでの修理の費用も足して見ます。この数年で何度も直している機器なら、今回の修理費に、これまでの修理費を足した額と、更新の費用を比べます。足した額が更新の費用に近づいていれば、更新を考える目安になります。年数の見方は設備の年数は、3種類を並べてから更新の時期を決めますにあります。
修理か更新かは、施設の側だけでは決めにくいものです。エアコンが急に冷えなくなり、窓口に相談された事務長の声を紹介します。
施設側としては、修理で済むのか、交換したほうがいいのか判断しづらかったのですが、必要な対応について説明してもらえたので、施設長とも相談しながら進めることができました。
ご利用者の声 東京都内・介護施設/事務長
取材にもとづき掲載しています(施設名は非公開)。内容はご本人の申告によるもので、個人の感想です。
止まっている間は、室温の記録と部屋の移動でつなぎます
R22の機器は、冷媒や部品の手配で、直るまでに日数がかかることがあります。更新に決めても、機器が届いて工事が終わるまでには時間がかかります。その間は、室温を測って記録し、暑い部屋の入居者の方を涼しい部屋へ移します。スポットクーラーや扇風機も組み合わせてつなぎます。
止まった日の最初の動き方は空調が止まった。業者より先に、室温を測ってくださいにまとめています。ここでは、R22の機器で日数がかかりそうなときに、先に決めておくことを書きます。
- 移り先の部屋同じ系統でない部屋を、移り先として決めます。食堂や、別の階の空いた部屋などです。
- スポットクーラーの手配先借りられる先と、届くまでの日数を控えます。排熱を外へ出す窓も見ておきます。
- 決裁の上限更新に決まったとき、誰がいくらまで決めてよいかを決めます。
- 納期の見通し更新の機器が届くまでの日数を業者に聞き、仮の機器でつなぐかを決めます。
夏の盛りは、業務用エアコンの工事が混み合い、機器の納期も延びやすい時期です。至急で替えるときに納期を決めている3つのことは至急で交換したいとき、納期を決めているのは3つですにあります。
まとめて更新すると、台数で割れる費用が下がります
更新に進むなら、壊れた1台だけでなく、同じ系統・同じ年式の台をまとめて替える方法があります。まとめると下がるのは、台数で割れる費用です。機器の代金そのものは、台数を増やしてもあまり下がりません。
| 費用 | まとめると | 理由 |
|---|---|---|
| 現地の調査と打ち合わせ | 下がる | 1回の調査で、何台分も決められる |
| 搬入と搬出 | 下がる | 車と人の手配が1回で済む |
| クレーン・高所作業車 | 下がる | 屋上の室外機を、同じ日にまとめて吊れる |
| 足場と養生 | 下がる | 近くの台を、同じ足場と養生で作業できる |
| 試運転と調整 | 下がる | 同じ日にまとめて行える |
| 機器の代金 | あまり下がらない | 1台ごとにかかる。値引きは台数と時期しだい |
| 冷媒の回収 | あまり下がらない | 台数と冷媒の量に応じてかかる |
とくに差が出るのは、屋上や高い所の室外機です。クレーンや高所作業車は、1日や半日の単位で頼むことが多い機械です。1台を吊っても数台を吊っても、その日の費用は大きく変わりません。屋上の室外機は、同じ日に吊れる台をまとめると、1台あたりの費用が下がります。
見積の行ごとの確かめ方は業務用エアコンの交換費用は、見積の4つの行で確かめますにまとめています。まとめた見積を取るときは、1台ずつの見積も並べて、1台あたりいくら下がったかを見ます。
何台を一度に替えるかは、系統・年式・止めてよい部屋・予算で決めます
何台からまとめると得かに、どの施設にも当てはまる台数はありません。決めるのは、系統、年式、1日に止めてよい部屋の数、予算の4つです。目安として、同じ日に同じ場所で替えられる台が2台以上あれば、まとめた見積と1台ずつの見積を取って比べます。
| まとめる単位 | 決め方 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 系統 | 室外機1台につながる室内機は、系統ごとに替える | 室内機だけ新しくすると、冷媒が合わないことが多い |
| 同じ年式の台 | 残りの年数が近い台をまとめる | 新しい台まで替えない |
| クレーンを使う台 | 同じ日に吊れる台をまとめる | 吊る日の天気と、道路の使い方を確かめる |
| 1日の工事 | 業者の1班が1日で終えられる台数ずつ | 1日に止めてよい部屋の数を先に決める |
| 予算 | 1年の予算に収まる台数で分ける | 金額が大きいと、見積の社数や業者の許可が変わる |
まとめすぎにも気をつけます。台数を増やすほど、1日に止める部屋が増え、入居者の方の移動が大きくなります。1回の支払いも大きくなり、法人の決裁の段階が上がることもあります。施設の空調が中央方式か個別方式かでも、まとめ方の単位が変わります。方式の違いは空調の中央方式と個別方式は、止まる範囲と温度の合わせ方が違いますにまとめています。
社会福祉法人では、工事の見積合わせの決まりにも気をつけます。2社の見積で足りる上限は、令和8年4月から400万円以下です。まとめた工事がこれを超えると、3社以上の見積が要ります。1件の請負代金が500万円以上なら、管工事業の建設業の許可を持つ業者に頼みます。見積の社数の考え方は社会福祉法人の相見積は、400万円を境に2社と3社に分かれますにあります。
時期は、居室を夏の前、共用部を秋に分けます
まとめて替える台が決まったら、時期を分けます。居室の台は、冷房を本格的に使う前の春から初夏に替えます。食堂やホールなど共用部の大きな台は、暑さが和らぐ秋に替えます。真夏と真冬の工事は、なるべく避けます。
| 場所 | 向く時期 | 理由 |
|---|---|---|
| 居室 | 春〜初夏(夏の前) | 夏に止まると、入居者の方の体に直接響く |
| 食堂・ホール | 秋 | 大きな台が多く、日数がかかる。夏を越してから替える |
| 脱衣室 | 秋(冬の前) | 冬に暖房が止まると、入浴の前後に体が冷える |
| 事務室・職員の部屋 | 居室と共用部のあと | 入居者の方の部屋を先にする |
居室の台を夏の前に替えるには、前の年の秋から冬に見積と予算を固めておきます。機器の手配と工事の日程を考えると、春に決めたのでは間に合わないことがあります。予算の組み方は修繕の予算は、前の年の秋から3つの区分で組みますにまとめています。
工事の日は、入居者の方に食堂などで過ごしてもらい、その間に居室の台を替えます。音やほこりが出るので、昼寝の時間を避け、1日に替える部屋を少なめにします。部屋の家具を動かす人と、戻す時刻も前の日までに決めておきます。
R22を使う間も撤去するときも、冷媒の決まりがあります
業務用エアコンは、フロン排出抑制法で、施設が管理者として点検と記録をする機器です。R22の機器も、今の冷媒の機器も同じです。更新を待つ間も、点検と記録は続けます。
| 求められること | 中身 |
|---|---|
| 簡易点検 | すべての機器を、3か月に1回以上、見た目や音で確かめる |
| 定期点検 | 圧縮機の定格出力が7.5kW以上の機器は3年に1回以上(50kW以上は1年に1回以上)。知識のある人が行う |
| 漏れが見つかったとき | 原則として、漏れた所を直してから補充する |
| 点検と修理の記録 | 機器を廃棄し、冷媒を引き渡してから3年たつまで保存する |
| 撤去するとき | 第一種フロン類充塡回収業者に冷媒の回収を頼み、書類(行程管理票)を3年保存する |
簡易点検は、職員が行ってもかまいません。室外機と室内機のまわりに油のにじみがないか、霜がついていないか、いつもと違う音がしないかを見ます。R22の機器で冷媒の減りに早く気づけると、止まる前に更新の段取りを始められます。
撤去のときは、冷媒を抜かずに機器を処分することはできません。登録のある業者に回収を頼み、施設が出す書類と、回収のあとに届く書類を3年保存します。冷媒を扱える業者の確かめ方は水道は指定工事店、空調はフロンの登録で、頼む業者を選びますにあります。
相談・見積は無料|同じ条件で最大3社
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モデルケース:R22の室外機が8月に止まった介護付有料老人ホーム
モデルケース:定員54名の介護付有料老人ホーム
止まった1台をきっかけに、同じ年式の8台を3回の工事で更新
変わったこと(結果)
8月に止まったR22の室外機は、止まってから9日後に新しい機器に替わりました。同じ年に付けた残りの室外機7台も、つながる室内機とあわせて、翌年の5月と10月の2回に分けて更新しました。1台ずつ替えていれば8回になったはずの工事の手配は、3回で済みました。
背景と、困っていたこと
ホームには、築22年の建物に付けたときのR22の室外機が8台ありました。8月の午後、2階東側の居室4室をまかなう室外機が止まりました。業者の点検で圧縮機の故障と分かり、部品はもうないと言われました。事務長は、この1台だけを替えるか、ほかの台も含めて替えるかで迷いました。夏の盛りに、法人の決裁を何度も取り直す余裕はありませんでした。
決めたこと
止まった1台は、その週のうちに更新に決めました。工事までは、4室の方に日中は食堂で過ごしてもらい、スポットクーラー2台を借りてつなぎました。残りの7台は、銘板を撮って一覧にしました。居室の4台を翌年の5月、食堂とホールの3台を10月に替える計画を、1回の稟議にまとめました。
進めてみて分かったこと
1台ずつの見積と、まとめた見積を並べると、まとめたほうが1台あたりの工事費が下がりました。下がったのは、クレーンと搬入、試運転の行でした。機器の代金は、ほとんど変わりませんでした。
このモデルケースは、介護施設でよく起きる流れをもとに組み立てた例です。実在の施設のお話ではありません。
R22の台が残る施設で、平常時にしておくこと
R22の台について、平常時にしておくこと
- 室外機の銘板を撮り、冷媒の欄でR22の台を一覧にする
- R22の台ごとに、型番、製造年、つながる部屋を書く
- 同じ系統・同じ年式の台を組にして、更新の順番を決める
- 居室の台を夏の前に替えられるよう、前の年の秋に見積を取る
- すべての台で3か月に1回以上の簡易点検を行い、記録を残す
空調の更新で電気代を下げる考え方と、補助の調べ方は電気代を下げる6つの方向は、請求書を読んでから選びますにあります。
R22の台がどれか分からない、修理か更新か決められない、というときは、窓口にフォームかLINEでご相談ください。室外機の銘板と、止まった様子の写真をお送りいただければ、修理と更新の見通しをお返しします。更新の見積は、1回のご依頼で最大3社までそろえられます。保守の契約がある場合は、契約先に先に連絡するほうが早いこともあります。
よくある質問
R22のエアコンは、もう修理できないのですか
修理できることもあります。基板やファンのモーターなど、冷媒の回路に関わらない故障で部品が手に入るなら直せます。冷媒漏れや圧縮機の故障、部品がないときは、更新を考えます。
うちのエアコンがR22かどうかは、どこを見れば分かりますか
室外機の銘板の冷媒の欄を見ます。「R22」か「HCFC-22」と書かれていればR22です。高い所の室外機は職員が上らず、点検の業者に銘板の写真を撮ってもらいます。
R22の冷媒を補充してもらえば、また使えますか
漏れた所を直さずに補充しても、また減ります。原則は、漏れた所を見つけて直してから補充します。R22は補充の冷媒が高く、手配にも日数がかかるので、更新の見積と並べて決めます。
R22のエアコンに、今の冷媒を入れて使えますか
使えません。R410AやR32は、R22と圧力も油も違い、R22用の機器には入れられません。冷媒を替えるには、機器ごとの更新になります。
R22のエアコンを使い続けると、法律違反になりますか
なりません。生産が終わったのは冷媒で、R22の機器を使うことは禁じられていません。国の指示で入れ替えが要るという勧誘には、環境省と経済産業省が注意を呼びかけています。
圧縮機が壊れたと言われました。直す価値はありますか
修理の費用が更新に近づきやすく、更新の見積と並べて比べる場面です。古い機器では、圧縮機を替えてもほかの部品の傷みが残ります。これまでの修理費も足して比べます。
R22のエアコンを修理したあと、どのくらい使えますか
何年とは言えません。冷媒の回路が次に壊れたら更新になる見込みが高いので、修理と同時に更新の見積も取り、予算に入れておきます。
業務用エアコンは、何台まとめて更新すると得ですか
どの施設にも当てはまる台数はありません。同じ日に同じ場所で替えられる台が2台以上あれば、まとめた見積と1台ずつの見積を取って比べます。系統・年式・1日に止めてよい部屋・予算の4つで決めます。
まとめて更新すると、エアコン本体の値段も下がりますか
本体の値段は、台数を増やしてもあまり下がりません。下がるのは、調査、搬入、クレーン、足場、試運転など、台数で割れる費用です。
ビル用マルチの室内機を1台だけ新しくできますか
R22の系統では難しいことが多くあります。今の室内機は今の冷媒に合わせて作られていて、R22の室外機にはつなげないためです。系統ごとの更新が基本です。
居室のエアコンの更新は、いつ頼むのがよいですか
冷房を本格的に使う前の春から初夏に工事できるよう、前の年の秋から冬に見積と予算を固めます。食堂やホールの大きな台は、夏を越してから秋に替えます。
R22のエアコンを更新するまでの間、点検はどうすればよいですか
すべての台で3か月に1回以上の簡易点検を続け、記録を残します。圧縮機の定格出力が7.5kW以上の台は、定期点検も要ります。冷媒の減りに早く気づけると、止まる前に手を打てます。
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