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設備別の頼み先

R22のエアコンは、
冷媒に関わる故障なら更新を考えます

夏の午後、居室のエアコンが止まった。点検に来た業者からは、古いR22の機器なので、修理できるかは部品と冷媒しだいだと言われた。古い業務用エアコンを使う介護施設では、珍しくない場面です。R22は国内での生産が2020年に終わった冷媒で、修理で済むかは、壊れた場所と、部品・冷媒が手に入るかで決まります。この記事では、修理で済む故障と更新に進む故障の分かれ目、止まっている間のつなぎ方、何台まとめて更新するかの目安を書きます。

構成:介護施設 修繕の窓口監修:鈴木貴行(介護施設営繕・修繕専門家)更新:読む時間:約19分

この記事が答える質問R22のエアコンが壊れた。修理できる?更新したほうがいい?業務用エアコンは何台まとめて更新するとよい?

R22の業務用エアコンが壊れたときは、壊れた場所で修理か更新かを決めます。基板やファンのモーター、センサーなど、冷媒の回路に関わらない故障で部品が手に入るなら、修理で直せます。冷媒が漏れている、圧縮機が壊れた、部品がもうない、のどれかに当たるなら、更新を考えます。R22は2020年に国内の生産が終わった冷媒で、補充の冷媒が高く、手に入りにくいためです。更新するなら、同じ系統・同じ年式の台をまとめると、搬入やクレーン、試運転の費用を台数で割れます。同じ日に替えられる台が2台以上あれば、まとめた見積も取って比べます。

この記事の結論

  1. 冷媒の回路に関わらない故障で部品があれば、R22でも修理で直せる
  2. 冷媒漏れ・圧縮機の故障・部品なしなら、更新を考える
  3. R22かどうかは、室外機の銘板の冷媒の欄で確かめる
  4. 止まっている間は、室温の記録と部屋の移動、スポットクーラーでつなぐ
  5. 更新は同じ系統・同じ年式の台をまとめ、居室は夏の前、共用部は秋に替える

R22のエアコンは、壊れた場所で修理か更新かが分かれます

R22の業務用エアコンが止まったとき、最初に知りたいのは、直るのか、替えるしかないのか、です。答えは、壊れた場所で分かれます。分かれ目は、冷媒の回路に関わる故障かどうかです。

冷媒の回路とは、室外機の圧縮機から配管を通って室内機へ冷媒が回り、また室外機へ戻る道すじです。この回路を開けずに直せる故障なら、R22の機器でも修理の道が残ります。回路を開ける修理や、冷媒を足す修理になると、R22ならではの壁にぶつかります。

故障の場所と、修理か更新かの見通し
故障の場所冷媒の回路見通し
リモコン・温度のセンサー関わらない部品があれば修理で直せる
室内機・室外機の基板関わらない部品があれば修理。なければ更新へ
ファンのモーター関わらない部品があれば修理で直せる
排水のポンプ・ドレンの詰まり関わらない清掃や部品の交換で直せることが多い
配管や熱交換器からの冷媒漏れ関わる漏れを直して補充する。R22は補充の冷媒が高い
圧縮機関わる修理の費用が更新に近づく。更新と並べて比べる
部品の保有期間が終わった場所によらない直せないことが多く、更新に進む
冷媒の回路に関わるかどうかで、修理か更新かの見通しが分かれる。修理か更新かの分かれ目冷媒の回路に関わる故障か関わる冷媒漏れ・圧縮機更新を考える関わらない基板・ファンなど部品があれば修理
図1 冷媒の回路に関わるかどうかで、修理か更新かの見通しが分かれる。

これは、あくまで見通しです。同じ基板の故障でも、部品がなければ直せません。冷媒漏れでも、漏れた所が1か所で、補充の量が少なければ、修理を選ぶこともあります。業者には、どこが壊れたか、部品はあるか、冷媒を足すか、の3つを聞いて、この表に当てはめます。

R22は、2020年に国内の生産が終わった冷媒です

R22は、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)という種類の冷媒です。オゾン層を壊す物質として、モントリオール議定書とオゾン層保護法で段階的に減らされてきました。2020年には、国内の生産が実質的に終わっています。いま作られている業務用エアコンは、R410AやR32という別の冷媒を使います。

生産が終わったのは、冷媒そのものです。R22の機器を使い続けることが禁じられたわけではありません。環境省と経済産業省も、今の機器の冷媒の入れ替えや、機器の取り替えを法律で求めてはいない、と注意を呼びかけています。国の指示で入れ替えが要る、と勧める業者がいたら、その場で頼まずに、ほかの業者や窓口に確かめます。

R22の機器を修理するときに起きること
起きること理由施設への影響
補充の冷媒が高い新しく作られず、主に在庫や回収して再生した冷媒に頼る冷媒を足す修理の費用が上がる
冷媒の手配に日数がかかる扱う業者と在庫が限られる直るまでの日数が延びることがある
部品が手に入らない製造から年数がたち、部品の保有期間が終わっている修理できず、更新に進む
今の冷媒は入れられないR410AやR32は圧力も油も違い、R22の機器では使えない冷媒を替えるには、機器ごとの更新になる

部品の保有期間は、機器を付けた年ではなく、その機種の製造が終わった年から数えることが多くあります。R22の機器は製造から年数がたったものがほとんどで、保有期間が終わっていることが少なくありません。保有期間の考え方と、業者に聞く3つの質問はその日のうちに直るかは、業者の速さより部品で決まりますにまとめています。

相談・見積は無料|お断り可・理由は不要

R22かどうかは、室外機の銘板で確かめます

施設のエアコンがR22かどうかは、室外機の銘板で確かめられます。銘板は、室外機の側面や前面に貼られた金属やシールの板です。冷媒の欄に「R22」とあれば、R22の機器です。「HCFC-22」と書かれていることもあります。

室外機の銘板で見るところ
銘板の欄分かること使い道
冷媒の種類R22か、R410A・R32か修理か更新かの見通しを立てる
冷媒の量何kgの冷媒が入っているか補充や回収の量の見当をつける
型番(形名)機種と能力部品があるかを業者に聞く
製造年おおよその年数同じ年式の台をまとめる
製造番号同じ機種の中の1台修理や点検の記録と結びつける
1台を確かめたら、同じ年に付けた台も続けて確かめる。銘板からR22の台を見つける手順1. 室外機の置き場を書き出す2. 銘板の写真を撮る(高い所は点検の業者に頼む)3. 冷媒の欄でR22かを見る4. 同じ年の台も続けて見る
図2 1台を確かめたら、同じ年に付けた台も続けて確かめる。

銘板は、写真に撮っておくのがいちばん確かです。屋上や高い所の室外機は、職員が無理に上らず、点検の業者に頼んで撮ってもらいます。日焼けで文字が読めないときは、設置したときの書類や、これまでの点検の記録で確かめます。

R22の機器は、同じ時期に付けた何台もが並んでいることがよくあります。1台を確かめたら、同じ年の台も続けて見ておくと、のちに更新をまとめるときの一覧の土台になります。台帳の作り方は機器台帳は、竣工図と現地と保守の会社の3つで作りますにまとめています。

修理で済むのは、冷媒の回路を開けずに直せるときです

冷媒の回路を開けずに直せる故障で、部品が手に入るなら、R22の機器でも修理で直せます。リモコンや温度のセンサー、基板、ファンのモーター、排水のポンプなどです。冷媒を扱わないので、補充の冷媒の値段にも左右されません。

修理で直すと決めても、そこで終わりにはしません。同じ機器で次に冷媒の回路が壊れたら、そのときは更新になる見込みが高いからです。修理の見積と一緒に更新の見積も取っておくと、次に止まったときに慌てずに決められます。

修理を選ぶときに、業者に確かめること
確かめること聞き方の例
部品の在庫この部品は今ありますか。取り寄せなら何日かかりますか
ほかの傷み直したあと、ほかに傷んでいる所はありますか
冷媒の状態冷媒は減っていませんか。漏れた跡はありますか
ほかの台への広がり同じ年式のほかの台にも、同じ故障が出そうですか
更新の見積更新するなら、いくらで、何日かかりますか

同じ年に付けた同じ機種は、似た傷み方をしやすいものです。1台の修理をきっかけに、同じ年式の台をまとめて点検してもらうと、次に止まりそうな台に先に気づけます。夏の前の点検に合わせて頼めば、出張の費用も1回で済みます。

冷媒漏れ・圧縮機・部品なしは、更新を考えるサインです

更新を考えるサインは3つです。冷媒が漏れている、圧縮機が壊れた、部品がもうない、の3つです。どれか1つに当たれば、修理の見積と更新の見積を並べて比べます。

冷媒が漏れているときは、補充だけでは直りません。法律の決まりでは、漏れを見つけたら、原則として漏れた所を直してから補充します。R22では、その補充の冷媒が高く、量によっては修理の費用がふくらみます。漏れた所が分からない、何度も漏れている、というときは更新を考えます。

圧縮機は、室外機の中で冷媒を送り出す、いちばん大きな部品です。交換には冷媒の回収と補充がともない、作業も大がかりになります。古い機器では、圧縮機を替えても、ほかの部品の傷みが残ります。修理の費用が更新の費用に近づきやすく、更新と並べて比べる場面です。

部品がないときは、壊れた場所によらず修理できません。ただ、同じ働きをする別の部品で直せることもあります。メーカーの部品がないと言われたら、ほかの業者に、代わりの部品で直せないかを聞く手もあります。

修理か更新かは、これから数年の費用と心配で並べます

修理か更新かを決めるときは、今回の金額だけで比べません。これから数年のあいだにいくらかかり、どれくらい止まる心配があるかで並べます。施設長や法人に説明するときも、この並べ方だと伝わりやすくなります。

R22の機器で、修理と更新を並べる表
比べること修理する更新する
今回の費用修理の見積の金額1台20万〜60万円が目安(形と能力で変わる)
次に止まる心配冷媒の回路が壊れたら、次は更新になる新しい機器で、当面は小さい
冷媒の補充R22で高く、手配に日数がかかる今の冷媒で、手配しやすい
部品保有期間が終わっていることが多い当面は手に入る
電気代今のまま機器の効率が上がり、下がる見込みがある
工事で止まる時間修理の間だけ半日〜3日。部屋を空けてもらうことがある

これまでの修理の費用も足して見ます。この数年で何度も直している機器なら、今回の修理費に、これまでの修理費を足した額と、更新の費用を比べます。足した額が更新の費用に近づいていれば、更新を考える目安になります。年数の見方は設備の年数は、3種類を並べてから更新の時期を決めますにあります。

修理か更新かは、施設の側だけでは決めにくいものです。エアコンが急に冷えなくなり、窓口に相談された事務長の声を紹介します。

施設側としては、修理で済むのか、交換したほうがいいのか判断しづらかったのですが、必要な対応について説明してもらえたので、施設長とも相談しながら進めることができました。

ご利用者の声 東京都内・介護施設/事務長

取材にもとづき掲載しています(施設名は非公開)。内容はご本人の申告によるもので、個人の感想です。

止まっている間は、室温の記録と部屋の移動でつなぎます

R22の機器は、冷媒や部品の手配で、直るまでに日数がかかることがあります。更新に決めても、機器が届いて工事が終わるまでには時間がかかります。その間は、室温を測って記録し、暑い部屋の入居者の方を涼しい部屋へ移します。スポットクーラーや扇風機も組み合わせてつなぎます。

止まった日の最初の動き方は空調が止まった。業者より先に、室温を測ってくださいにまとめています。ここでは、R22の機器で日数がかかりそうなときに、先に決めておくことを書きます。

  1. 移り先の部屋同じ系統でない部屋を、移り先として決めます。食堂や、別の階の空いた部屋などです。
  2. スポットクーラーの手配先借りられる先と、届くまでの日数を控えます。排熱を外へ出す窓も見ておきます。
  3. 決裁の上限更新に決まったとき、誰がいくらまで決めてよいかを決めます。
  4. 納期の見通し更新の機器が届くまでの日数を業者に聞き、仮の機器でつなぐかを決めます。

夏の盛りは、業務用エアコンの工事が混み合い、機器の納期も延びやすい時期です。至急で替えるときに納期を決めている3つのことは至急で交換したいとき、納期を決めているのは3つですにあります。

まとめて更新すると、台数で割れる費用が下がります

更新に進むなら、壊れた1台だけでなく、同じ系統・同じ年式の台をまとめて替える方法があります。まとめると下がるのは、台数で割れる費用です。機器の代金そのものは、台数を増やしてもあまり下がりません。

まとめて更新すると下がる費用・下がらない費用
費用まとめると理由
現地の調査と打ち合わせ下がる1回の調査で、何台分も決められる
搬入と搬出下がる車と人の手配が1回で済む
クレーン・高所作業車下がる屋上の室外機を、同じ日にまとめて吊れる
足場と養生下がる近くの台を、同じ足場と養生で作業できる
試運転と調整下がる同じ日にまとめて行える
機器の代金あまり下がらない1台ごとにかかる。値引きは台数と時期しだい
冷媒の回収あまり下がらない台数と冷媒の量に応じてかかる
台数で割れる費用が大きいほど、まとめる効果が大きい。まとめて替えたときの費用あまり下がらない費用台数で割れる費用機器の代金冷媒の回収調査・搬入・クレーン足場・養生・試運転
図3 台数で割れる費用が大きいほど、まとめる効果が大きい。

とくに差が出るのは、屋上や高い所の室外機です。クレーンや高所作業車は、1日や半日の単位で頼むことが多い機械です。1台を吊っても数台を吊っても、その日の費用は大きく変わりません。屋上の室外機は、同じ日に吊れる台をまとめると、1台あたりの費用が下がります。

見積の行ごとの確かめ方は業務用エアコンの交換費用は、見積の4つの行で確かめますにまとめています。まとめた見積を取るときは、1台ずつの見積も並べて、1台あたりいくら下がったかを見ます。

何台を一度に替えるかは、系統・年式・止めてよい部屋・予算で決めます

何台からまとめると得かに、どの施設にも当てはまる台数はありません。決めるのは、系統、年式、1日に止めてよい部屋の数、予算の4つです。目安として、同じ日に同じ場所で替えられる台が2台以上あれば、まとめた見積と1台ずつの見積を取って比べます。

系統から始めて、止めてよい部屋と予算で区切る。まとめる台数を決める順番1系統で分ける(室外機ごと)2同じ年式の台に絞る31日に止めてよい部屋で区切る41年の予算に収める
図4 系統から始めて、止めてよい部屋と予算で区切る。
まとめる単位と、決め方の目安
まとめる単位決め方気をつけること
系統室外機1台につながる室内機は、系統ごとに替える室内機だけ新しくすると、冷媒が合わないことが多い
同じ年式の台残りの年数が近い台をまとめる新しい台まで替えない
クレーンを使う台同じ日に吊れる台をまとめる吊る日の天気と、道路の使い方を確かめる
1日の工事業者の1班が1日で終えられる台数ずつ1日に止めてよい部屋の数を先に決める
予算1年の予算に収まる台数で分ける金額が大きいと、見積の社数や業者の許可が変わる

まとめすぎにも気をつけます。台数を増やすほど、1日に止める部屋が増え、入居者の方の移動が大きくなります。1回の支払いも大きくなり、法人の決裁の段階が上がることもあります。施設の空調が中央方式か個別方式かでも、まとめ方の単位が変わります。方式の違いは空調の中央方式と個別方式は、止まる範囲と温度の合わせ方が違いますにまとめています。

社会福祉法人では、工事の見積合わせの決まりにも気をつけます。2社の見積で足りる上限は、令和8年4月から400万円以下です。まとめた工事がこれを超えると、3社以上の見積が要ります。1件の請負代金が500万円以上なら、管工事業の建設業の許可を持つ業者に頼みます。見積の社数の考え方は社会福祉法人の相見積は、400万円を境に2社と3社に分かれますにあります。

時期は、居室を夏の前、共用部を秋に分けます

まとめて替える台が決まったら、時期を分けます。居室の台は、冷房を本格的に使う前の春から初夏に替えます。食堂やホールなど共用部の大きな台は、暑さが和らぐ秋に替えます。真夏と真冬の工事は、なるべく避けます。

場所ごとの、更新に向く時期
場所向く時期理由
居室春〜初夏(夏の前)夏に止まると、入居者の方の体に直接響く
食堂・ホール秋大きな台が多く、日数がかかる。夏を越してから替える
脱衣室秋(冬の前)冬に暖房が止まると、入浴の前後に体が冷える
事務室・職員の部屋居室と共用部のあと入居者の方の部屋を先にする
居室は夏の前、共用部は秋。見積と予算は前の年の秋から固める。1年の中での、更新の分け方前の年の秋〜冬見積と予算を固める4〜6月居室の台を替える7〜8月工事は避ける9〜11月共用部の台を替える
図5 居室は夏の前、共用部は秋。見積と予算は前の年の秋から固める。

居室の台を夏の前に替えるには、前の年の秋から冬に見積と予算を固めておきます。機器の手配と工事の日程を考えると、春に決めたのでは間に合わないことがあります。予算の組み方は修繕の予算は、前の年の秋から3つの区分で組みますにまとめています。

工事の日は、入居者の方に食堂などで過ごしてもらい、その間に居室の台を替えます。音やほこりが出るので、昼寝の時間を避け、1日に替える部屋を少なめにします。部屋の家具を動かす人と、戻す時刻も前の日までに決めておきます。

R22を使う間も撤去するときも、冷媒の決まりがあります

業務用エアコンは、フロン排出抑制法で、施設が管理者として点検と記録をする機器です。R22の機器も、今の冷媒の機器も同じです。更新を待つ間も、点検と記録は続けます。

業務用エアコンで、施設に求められること
求められること中身
簡易点検すべての機器を、3か月に1回以上、見た目や音で確かめる
定期点検圧縮機の定格出力が7.5kW以上の機器は3年に1回以上(50kW以上は1年に1回以上)。知識のある人が行う
漏れが見つかったとき原則として、漏れた所を直してから補充する
点検と修理の記録機器を廃棄し、冷媒を引き渡してから3年たつまで保存する
撤去するとき第一種フロン類充塡回収業者に冷媒の回収を頼み、書類(行程管理票)を3年保存する

簡易点検は、職員が行ってもかまいません。室外機と室内機のまわりに油のにじみがないか、霜がついていないか、いつもと違う音がしないかを見ます。R22の機器で冷媒の減りに早く気づけると、止まる前に更新の段取りを始められます。

撤去のときは、冷媒を抜かずに機器を処分することはできません。登録のある業者に回収を頼み、施設が出す書類と、回収のあとに届く書類を3年保存します。冷媒を扱える業者の確かめ方は水道は指定工事店、空調はフロンの登録で、頼む業者を選びますにあります。

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モデルケース:R22の室外機が8月に止まった介護付有料老人ホーム

モデルケース:定員54名の介護付有料老人ホーム

止まった1台をきっかけに、同じ年式の8台を3回の工事で更新

変わったこと(結果)

8月に止まったR22の室外機は、止まってから9日後に新しい機器に替わりました。同じ年に付けた残りの室外機7台も、つながる室内機とあわせて、翌年の5月と10月の2回に分けて更新しました。1台ずつ替えていれば8回になったはずの工事の手配は、3回で済みました。

背景と、困っていたこと

ホームには、築22年の建物に付けたときのR22の室外機が8台ありました。8月の午後、2階東側の居室4室をまかなう室外機が止まりました。業者の点検で圧縮機の故障と分かり、部品はもうないと言われました。事務長は、この1台だけを替えるか、ほかの台も含めて替えるかで迷いました。夏の盛りに、法人の決裁を何度も取り直す余裕はありませんでした。

決めたこと

止まった1台は、その週のうちに更新に決めました。工事までは、4室の方に日中は食堂で過ごしてもらい、スポットクーラー2台を借りてつなぎました。残りの7台は、銘板を撮って一覧にしました。居室の4台を翌年の5月、食堂とホールの3台を10月に替える計画を、1回の稟議にまとめました。

進めてみて分かったこと

1台ずつの見積と、まとめた見積を並べると、まとめたほうが1台あたりの工事費が下がりました。下がったのは、クレーンと搬入、試運転の行でした。機器の代金は、ほとんど変わりませんでした。

このモデルケースは、介護施設でよく起きる流れをもとに組み立てた例です。実在の施設のお話ではありません。

R22の台が残る施設で、平常時にしておくこと

R22の台について、平常時にしておくこと

  • 室外機の銘板を撮り、冷媒の欄でR22の台を一覧にする
  • R22の台ごとに、型番、製造年、つながる部屋を書く
  • 同じ系統・同じ年式の台を組にして、更新の順番を決める
  • 居室の台を夏の前に替えられるよう、前の年の秋に見積を取る
  • すべての台で3か月に1回以上の簡易点検を行い、記録を残す

空調の更新で電気代を下げる考え方と、補助の調べ方は電気代を下げる6つの方向は、請求書を読んでから選びますにあります。

R22の台がどれか分からない、修理か更新か決められない、というときは、窓口にフォームかLINEでご相談ください。室外機の銘板と、止まった様子の写真をお送りいただければ、修理と更新の見通しをお返しします。更新の見積は、1回のご依頼で最大3社までそろえられます。保守の契約がある場合は、契約先に先に連絡するほうが早いこともあります。

よくある質問

R22のエアコンは、もう修理できないのですか

修理できることもあります。基板やファンのモーターなど、冷媒の回路に関わらない故障で部品が手に入るなら直せます。冷媒漏れや圧縮機の故障、部品がないときは、更新を考えます。

うちのエアコンがR22かどうかは、どこを見れば分かりますか

室外機の銘板の冷媒の欄を見ます。「R22」か「HCFC-22」と書かれていればR22です。高い所の室外機は職員が上らず、点検の業者に銘板の写真を撮ってもらいます。

くわしく:機器台帳は、竣工図と現地と保守の会社の3つで作ります

R22の冷媒を補充してもらえば、また使えますか

漏れた所を直さずに補充しても、また減ります。原則は、漏れた所を見つけて直してから補充します。R22は補充の冷媒が高く、手配にも日数がかかるので、更新の見積と並べて決めます。

くわしく:水道は指定工事店、空調はフロンの登録で、頼む業者を選びます

R22のエアコンに、今の冷媒を入れて使えますか

使えません。R410AやR32は、R22と圧力も油も違い、R22用の機器には入れられません。冷媒を替えるには、機器ごとの更新になります。

R22のエアコンを使い続けると、法律違反になりますか

なりません。生産が終わったのは冷媒で、R22の機器を使うことは禁じられていません。国の指示で入れ替えが要るという勧誘には、環境省と経済産業省が注意を呼びかけています。

圧縮機が壊れたと言われました。直す価値はありますか

修理の費用が更新に近づきやすく、更新の見積と並べて比べる場面です。古い機器では、圧縮機を替えてもほかの部品の傷みが残ります。これまでの修理費も足して比べます。

くわしく:設備の年数は、3種類を並べてから更新の時期を決めます

R22のエアコンを修理したあと、どのくらい使えますか

何年とは言えません。冷媒の回路が次に壊れたら更新になる見込みが高いので、修理と同時に更新の見積も取り、予算に入れておきます。

くわしく:修繕の予算は、前の年の秋から3つの区分で組みます

業務用エアコンは、何台まとめて更新すると得ですか

どの施設にも当てはまる台数はありません。同じ日に同じ場所で替えられる台が2台以上あれば、まとめた見積と1台ずつの見積を取って比べます。系統・年式・1日に止めてよい部屋・予算の4つで決めます。

くわしく:業務用エアコンの交換費用は、見積の4つの行で確かめます

まとめて更新すると、エアコン本体の値段も下がりますか

本体の値段は、台数を増やしてもあまり下がりません。下がるのは、調査、搬入、クレーン、足場、試運転など、台数で割れる費用です。

ビル用マルチの室内機を1台だけ新しくできますか

R22の系統では難しいことが多くあります。今の室内機は今の冷媒に合わせて作られていて、R22の室外機にはつなげないためです。系統ごとの更新が基本です。

くわしく:空調の中央方式と個別方式は、止まる範囲と温度の合わせ方が違います

居室のエアコンの更新は、いつ頼むのがよいですか

冷房を本格的に使う前の春から初夏に工事できるよう、前の年の秋から冬に見積と予算を固めます。食堂やホールの大きな台は、夏を越してから秋に替えます。

R22のエアコンを更新するまでの間、点検はどうすればよいですか

すべての台で3か月に1回以上の簡易点検を続け、記録を残します。圧縮機の定格出力が7.5kW以上の台は、定期点検も要ります。冷媒の減りに早く気づけると、止まる前に手を打てます。

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設備ごとの頼み先は設備別の頼み先、費用の目安は費用の目安、ご相談の流れはご相談の流れにまとめています。

監修者

鈴木貴行|介護施設営繕・修繕専門家

  • 30年以上営繕・設備管理の経験
  • 1,000施設超関わった介護・高齢者施設
  • 3,000件超修繕・設備改善の案件

介護施設の営繕・設備管理に30年以上携わり、1,000施設を超える介護・高齢者施設の現場に関わってきました。R22の業務用エアコンを修理するか更新するかの判断と、まとめて更新するときの台数と時期の考え方を監修しています。

経験した施設
特別養護老人ホーム有料老人ホームグループホームデイサービスサービス付き高齢者向け住宅
専門分野
給排水空調電気・照明トイレ・浴室床・壁扉・建具ナースコール

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