低濃度PCBの処分期限は2027年3月31日です。外して保管している低濃度PCB廃棄物は、この日までに処分を委託します。使用中の機器は、2027年4月1日に施行予定の改正法で扱いが変わります。届け出て管理しながら使い、使い終えたら決められた期間内に処分します。当てはまるかは、建物の建築年、機器の銘板(製造年・メーカー・型式)、メーカーへの照会、絶縁油の分析の順で確かめます。変圧器やコンデンサーはおおむね1990年ごろまでの製品、照明の安定器は1977年3月以前の製品に気をつけます。古い安定器は高濃度PCBのことがあり、見つけたらすぐ自治体に連絡します。
この記事の結論
- 保管中の低濃度PCB廃棄物は、2027年3月31日までに処分を委託する
- 使用中の機器は、2027年4月から届出と管理のもとで使い、使い終えたら期間内に処分する
- 当てはまるかは、建築年→銘板→メーカーへの照会→絶縁油の分析の順で確かめる
- 1977年3月以前の照明の安定器は高濃度の疑い。見つけたらすぐ自治体へ
- 直管形の蛍光灯は2027年末で製造が終わる。LED化は器具ごとに、安定器を確かめながら進める
低濃度PCBの処分期限は、2027年3月31日です
低濃度PCBの処分期限は、2027年(令和9年)3月31日です。この日付は、使い終えて外し、保管している低濃度PCB廃棄物に向けたものです。この日までに、許可を持つ業者に処分を委託します。
使用中の機器の扱いは、2027年4月1日から変わる予定です。令和8年8月に国が示した改正法の概要によると、使用中の機器は都道府県への届出が要ります。届け出るのは、持っていることや使う場所、使い終える見込みなどです。そのうえで、決められた基準で管理しながら使います。使い終えたら、その日から5年を超えない範囲で、政令が決める期間内に処分します。
濃度の高いPCB(高濃度PCB)は、もっと前に期限を迎えています。処分の期限は、すでに過ぎている地域がほとんどです。古い照明の安定器などから見つかったときは、すぐに自治体に連絡します。
| 区分 | 主な機器 | 期限と扱い |
|---|---|---|
| 高濃度PCB | 1977年3月以前に作られた業務用の照明の安定器など | 期限はほとんどの地域で過ぎている。見つけたらすぐ自治体へ |
| 低濃度PCB(保管中の廃棄物) | 外して倉庫や機械室に置いている変圧器・コンデンサーなど | 2027年3月31日までに処分を委託する |
| 低濃度PCB(使用中の機器) | キュービクルの中で使っている変圧器・コンデンサー | 2027年4月から届出と管理。使い終えたら期間内に処分 |
いちばん期限が近いのは、保管中の廃棄物です。倉庫や機械室の奥に、昔の改修で外した安定器やコンデンサーが置かれたままになっていないかを、まず確かめます。前の担当者が置いたまま、誰も中身を知らない、ということがよくあります。
当てはまるかは、建てた年と機器の年式で見当がつきます
自分の施設が当てはまるかは、4つの材料で確かめます。建物の建築年、機器の銘板(製造年・メーカー・型式)、メーカーへの照会、絶縁油の分析です。手間と費用が小さいものから順に進めます。
| 機器 | 気をつける年式 | 入っている場合 |
|---|---|---|
| 照明の安定器(業務用の蛍光灯など) | 1977年(昭和52年)3月以前に作られたもの | 高濃度PCBのことがある |
| 受変電設備の変圧器 | おおむね1990年ごろまでに作られたもの | 微量のPCB(低濃度)のことがある |
| 受変電設備のコンデンサー | おおむね1990年ごろまでに作られたもの | 微量のPCB(低濃度)のことがある |
| 倉庫などに置いている古い機器 | 外した年ではなく、作られた年で見る | 保管中の廃棄物として、期限の対象になる |
建物が新しくても、機器が新しいとは限りません。古い建物を転用した施設、別の建物から機器を移した施設、倉庫に古い機器を残している施設は、機器が作られた年を確かめます。反対に、1990年代の後半より後に建てた建物で、ほかから古い機器を持ち込んでいなければ、可能性は低くなります。
キュービクルがある施設では、電気の保安を任せている電気主任技術者が、機器の年式を把握していることが多くあります。月ごとの点検の報告書や、受変電設備の単線結線図に、機器の一覧が載っていることもあります。まず担当者に、PCBを確かめたことがあるかを聞きます。
キュービクルがない小さな施設でも、照明の安定器と、倉庫の古い機器は確かめます。グループホームなど、住宅や店舗を転用した建物では、元の建物の年式で考えます。転用した建物の修繕で先に確かめることは転用した建物の修繕は、容量・間取り・法令を先に確かめますにまとめています。
相談・見積は無料|お断り可・理由は不要
設備が止まったら、
写真1枚から相談できます。
銘板では、製造年・メーカー・型式を読みます
銘板は、機器に付いている金属やシールの表示です。製造年(または製造年月)、メーカー、型式、製造番号などが書かれています。PCBの判断に使うのは、このうち製造年・メーカー・型式の3つです。
銘板を見に行くのは、職員ではなく専門の人です。キュービクルの中は高い電圧がかかっていて、資格のない人は入れません。照明の安定器は器具の中にあり、カバーを外して見る作業です。高い所で、電気が通る部分にも近いので、電気工事の業者に任せます。電気主任技術者の点検の日や、業者が来る日に、写真を撮ってもらいます。
| 銘板の項目 | 分かること | 控え方 |
|---|---|---|
| 製造年(製造年月) | 1977年3月以前か、1990年ごろまでか | 数字がかすれていても、そのまま写真に残す |
| メーカー | 照会する先 | 表示どおりに控える |
| 型式 | メーカーの資料と照らし合わせる手がかり | 英数字を1字ずつ写す |
| 製造番号 | 同じ型式の中での見分け | 照会のときに聞かれることがある |
写真は、機器の全体と、銘板の正面の2枚を組にして撮ります。どの機器の銘板かが、あとで分からなくなるのを防ぐためです。撮った写真は、機器台帳の機器ごとの欄に貼っておきます。機器台帳の作り方は機器台帳は、竣工図と現地と保守の会社の3つで作りますにあります。
銘板がない、読めない、という機器もあります。古い機器ほど、文字が消えていたり、塗装で隠れていたりします。その機器は「銘板で判断できない機器」として一覧に分け、メーカーへの照会と分析に回します。
銘板で分からない機器は、油を分析します
メーカーに照会しても分からない機器は、中の絶縁油を少し採って、分析機関で濃度を測ります。油1kgあたりのPCBが0.5mgを超えるとPCB廃棄物の扱いになり、5,000mgまでが低濃度、それを超えると高濃度です。
| 油1kgあたりのPCB | 区分 | その後 |
|---|---|---|
| 0.5mg以下 | PCB廃棄物ではない | ふつうの産業廃棄物として更新・処分できる |
| 0.5mgを超え、5,000mg以下 | 低濃度PCB | 保管中なら届出と期限までの処分。使用中は2027年4月から届出と管理 |
| 5,000mgを超える | 高濃度PCB | すぐ自治体に連絡する |
油を採るときは、機器を止める必要があることが多くあります。受変電設備の年次点検は、停電して行うことが多い点検です。その日に合わせて採ると、停電の回数を増やさずに済みます。
コンデンサーのように、油を抜き取れない作りの機器もあります。その場合は、銘板とメーカーへの照会で判断し、それでも分からなければ、使い終えて外したあとに調べることになります。どちらにするかは、電気主任技術者と相談して決めます。
分析の費用と、結果が出るまでの日数は、分析機関と検体の数で変わります。何台かをまとめて出すと、手配は1回で済みます。結果の報告書は、届出や処分の委託のときに使うので、原本を保管します。
PCBが見つかったら、届け出て保管し、処分を委託します
低濃度PCBが見つかった機器を外して保管するときは、PCB特別措置法の届出が要ります。保管している事業者は、毎年6月30日までに、保管と処分の状況を都道府県に届け出ます。市が窓口になっている地域もあります。
保管している間にも決まりがあります。PCB廃棄物は、廃棄物処理法の特別管理産業廃棄物です。漏れたり飛び散ったりしないように容器に入れ、決められた表示をして、ほかの物と分けて保管します。保管する事業場には、特別管理産業廃棄物管理責任者を置きます。
処分は、PCB廃棄物を運ぶ許可を持つ収集運搬の業者と、国や自治体が認めた処理の施設に委託します。委託したあとは、マニフェスト(産業廃棄物管理票)で、運ばれて処分されるまでを確かめます。
| 見つかったもの | すぐにすること | その後 |
|---|---|---|
| 使用中の変圧器・コンデンサー(低濃度) | 電気主任技術者と、入替の時期を相談する | 2027年4月からの届出と管理を、自治体の案内で確かめる |
| 倉庫にある外した機器(低濃度) | 容器に入れて表示をし、ほかの物と分ける | 届出をして、2027年3月31日までに処分を委託する |
| 照明の安定器(高濃度の疑い) | すぐに自治体に連絡する | 自治体の指示に沿って保管と処分を進める |
| 判断がつかない機器 | 疑いのある物として分けて置く | 照会と分析の結果で区分を決める |
保管中の廃棄物は、期限まで半年を切っています。期限が近づくほど、運搬や処分の日程は取りにくくなると考えられます。見つけたら、届出と委託の手配を同時に進めます。
外した日が期限の直前になると、どちらの決まりが当てはまるかで迷うことがあります。改正法には経過の措置が置かれる予定で、自治体も案内を出し始めています。入替の工事を年度末に予定しているときは、工事の前に、都道府県や市のPCBの担当に確かめます。
分析と処分の費用には、助成を使える地域があります
分析と処分の費用には、自治体の助成がある地域があります。対象となる事業者の条件、金額、締切は、自治体ごとに違います。東京都の令和8年4月版の案内では、低濃度PCBの分析の費用の助成の申請は2027年1月29日まで、処理の費用は3月31日までとされています。
助成の締切は、処分の期限より前に置かれていることがあります。分析の結果が出てから調べ始めると、申請に間に合わないこともあります。調べ始める時点で、施設のある自治体の助成の案内を読みます。
PCBで汚れた変圧器を、高効率の変圧器に替える工事に使える補助もあります。2026年度の公募は12月18日までです。変圧器は、電気を通しているだけで損失が出る機器なので、古い物を高効率の物に替えると、その損失が小さくなります。
| 費用 | 使える支えの例 | 確かめる先 |
|---|---|---|
| 絶縁油の分析 | 自治体の助成(東京都は申請が2027年1月29日まで) | 都道府県・市のPCBの担当 |
| 収集運搬と処分 | 自治体の助成(対象と金額は地域で違う) | 都道府県・市のPCBの担当 |
| 変圧器を高効率の物に替える工事 | 入替の補助(2026年度の公募は12月18日まで) | 補助の公募の案内 |
| 照明のLED化 | 省エネの補助(国・都道府県・市町村) | それぞれの補助の公募の案内 |
補助を使う工事は、交付が決まる前に契約や着工をしないのが原則です。公募の締切から逆算すると、見積と図面は11月中にそろえるのが目安になります。省エネの補助を使うときの前提は省エネの補助は、効果を数字で示せる施設が使えますにまとめています。補助を使う工事での業者の選び方は補助を使う工事では、相見積か入札かを交付の条件で確かめますにあります。
蛍光灯は、種類ごとに製造と輸出入が終わります
蛍光灯は、水銀を使う製品を減らす国際的な取り決め(水俣条約)にもとづいて、種類ごとに製造と輸出入が終わっていきます。直管形の蛍光灯も、2027年末で製造と輸出入が終わります。
禁止されるのは製造と輸出入で、今ある蛍光灯を使い続けることはできます。ただ、交換用の蛍光灯は手に入りにくくなり、値段も上がっていくと考えられます。介護施設は、廊下・居室・トイレ・浴室と照明の数が多く、夜間も点けている場所があるので、交換する本数も多くなります。
LED化は、照明の器具ごと替えるのが基本です。古い器具に直管形のLEDだけを入れる方法もありますが、古い安定器を残すと、器具の傷みや事故の心配も残ります。
器具ごと替えると、外した古い器具の中から安定器が出てきます。ここで、PCBの話とつながります。1977年3月以前に作られた安定器なら高濃度PCBの疑いがあり、ふつうの廃材と一緒に処分してはいけません。
LED化の工事で、古い安定器が見つかることがあります
長く使っている建物では、一部の器具だけが、建てたときのまま残っていることがあります。倉庫、機械室、階段、屋外の灯りなど、ふだん目の届かない場所です。LED化の工事は、そうした器具を見つける機会になります。
| 書いておくこと | 書く理由 |
|---|---|
| 外す器具の数と、設置した年の分かる範囲 | 古い器具がどこに残っているかを、先に知るため |
| 安定器の銘板の記録(写真) | PCBの疑いを、あとから確かめられるようにするため |
| 疑いのある安定器の分け方と、置き場所 | ふつうの廃材に混ざるのを防ぐため |
| PCBの疑いがある物の処分は、別の契約にすること | 運搬と処分の業者、費用の区分が違うため |
| 高い所の作業の方法(脚立・高所作業車) | 入居者の方の動線と、工事の日数に関わるため |
見積を頼むときは、「安定器の銘板の記録と、疑いのある物の分別を含めてください」と書いておきます。書いていないと、外した器具がまとめて廃材として運ばれ、あとで確かめようがなくなることがあります。
工事の日は、入居者の方の動線と時間帯に気を配ります。居室は入居者の方が食堂にいる時間に、廊下は片側ずつ、浴室は入浴のない日に作業してもらいます。夜に足元が暗くならないよう、その日のうちに点灯を確かめてから、業者に引き上げてもらいます。
改修の前に要る調べものは、PCBだけではありません。天井や壁を壊す工事では、アスベストの事前調査も要ります。大規模な改修の進め方と事前調査は大規模修繕は着工の2年前に動き出し、石綿の調査は設計の段階で済ませますにまとめています。
LED化の順番は、点灯時間・高さ・非常用で決めます
LED化をいっぺんにできないときは、順番を決めます。考える軸は3つです。点灯時間が長い場所、替えるのに手間がかかる高い場所、そして別の決まりがある非常用の照明です。
24時間点けている廊下やスタッフの詰所は、電気代の下がり方が大きく、交換する本数も多い場所です。高い所の照明は、足場や高所作業車が要るので、日をまとめると費用が下がります。場所ごとの回収の年数の計算は同じLEDでも、点灯時間で回収の年数は4倍以上違いますで詳しく比べています。照明のほかに電気代を下げる方法の一覧は電気代と太陽光にあります。
非常用の照明は建物の定期の検査(建築設備)の対象、誘導灯は消防設備の点検の対象で、ふつうの照明とは決まりが違います。替えるときは、点検を頼んでいる業者に相談し、決まりに合った器具を選びます。照明の不具合と、非常照明・誘導灯の扱いは照明とエアコンは、分野が違います。ただ、まとめて頼めますにあります。
もう1つの手がかりが、器具の年式です。1977年3月以前の器具が残る場所や、年式の分からない器具が多い場所は、早めに替える候補です。PCBを調べるのを兼ねられるので、期限に関わる調べものを一度に片づけられます。
モデルケース:点検の報告書でPCBの確認を求められた特養
モデルケース:定員80名の従来型特別養護老人ホーム(1983年築)
12週間で、変圧器と倉庫の機器の行き先が決まった
変わったこと(結果)
調べ始めてから12週間で、受変電設備の変圧器2台・コンデンサー1台と、倉庫に残っていた古い機器4点の区分がすべて決まりました。使用中の3台はPCBが入っていないと分かり、倉庫の4点のうち2点が低濃度PCBでした。2点は届出をして、処分の委託の契約まで済ませました。停電は年次点検の1回だけで、暮らしへの影響はその日の4時間に収まりました。
背景と、困っていたこと
事務長は、月ごとの点検の報告書に「変圧器・コンデンサーのPCB含有の確認を」と書かれているのに気づきながら、半年ほどそのままにしていました。何をどこに聞けばよいかが分からず、停電を伴う作業は入居者の方への影響が大きいと考えたからです。倉庫には、20年ほど前の改修で外した機器が、ラベルもなく置かれていました。
決めたこと
事務長は電気主任技術者に相談し、確かめることを3つに分けました。1つ目に、変圧器とコンデンサーは銘板とメーカーへの照会で見る。2つ目に、そこで分からない2台は、年次点検の停電の日に油を採って分析する。3つ目に、倉庫の機器は分析機関に出して区分を決める、という分け方です。停電の日は夜勤の職員を1人増やし、電動ベッドや吸引の機器を使う入居者の方の一覧を、前の週に作りました。
進めてみて分かったこと
倉庫の機器は、外した年ではなく、作られた年で見る必要がありました。ラベルのない機器を残すと、次の担当者が同じ調べものをすることになります。施設は機器台帳に「PCBの確認の結果」の欄を足し、分析の報告書の置き場所も書き込みました。
このモデルケースは、介護施設でよく起きる流れをもとに組み立てた例です。実在の施設のお話ではありません。
相談・見積は無料|同じ条件で最大3社
このお問い合わせ1本で、
最大3社の見積がそろいます。
頼む相手は、調べものの段階ごとに分かれます
PCBの調べものとLED化は、頼む相手が段階ごとに分かれます。1社にまとめにくい分野なので、誰に何を頼むかを先に表にしておくと、話が早く進みます。
| 頼む相手 | 頼むこと | 施設が用意すること |
|---|---|---|
| 電気主任技術者(保安の委託先) | 受変電設備の機器の一覧、銘板の確認、油を採る日の相談 | 点検の報告書、単線結線図 |
| 電気工事の業者 | 照明のLED化、安定器の銘板の記録、変圧器の入替の工事 | 器具の数と場所の一覧、工事できる時間帯 |
| メーカー | 製造年・型式からの、PCBの有無の照会 | 銘板の写真 |
| 分析機関 | 絶縁油などのPCBの濃度の分析 | 採った油と、機器の情報 |
| 収集運搬・処分の業者 | PCB廃棄物の運搬と処分 | 分析の結果と、保管の状況 |
| 都道府県・市のPCBの担当 | 届出の受付、助成の案内、高濃度の疑いの相談 | 届出の書類 |
受変電設備の工事や電気の修理を、どこに頼むかの全体は電気設備の修理を頼む先は、受電の形と作業の中身で決まりますにまとめています。
LED化と変圧器の入替を同じ年に行うときは、停電の日をそろえられるかを、電気主任技術者と電気工事の業者の両方に聞きます。全館の停電は、ナースコールや電動ベッド、吸引の機器にも関わります。停電したときに止まると困る設備の確かめ方は介護施設が停電。上げてはいけないブレーカーがありますも参考になります。
平常時にしておくこと
平常時にしておくこと
- 建物の建築年と、照明・受変電設備を改修した年を一覧にする
- 変圧器・コンデンサー・安定器の銘板の写真を、機器台帳に貼る
- 倉庫と機械室に、ラベルのない古い機器がないか見る
- 自治体のPCBの助成の締切を、予定表に入れる
- 蛍光灯の種類ごとに、在庫の本数を数える
- LED化と変圧器の入替の年を、修繕の計画に入れる
設備ごとの更新の年数の見方は設備の年数は、3種類を並べてから更新の時期を決めますにあります。
PCBの確認とLED化を、どこから手を付ければよいか分からないときは、窓口にフォームかLINEでご相談ください。建物の建築年と、分かる範囲の機器の写真をお送りいただければ、頼む相手と順番の候補をお返しします。照明のLED化の工事は、1回のご依頼で最大3社の見積をそろえられます。
よくある質問
低濃度PCBの処分期限はいつですか
保管している低濃度PCB廃棄物の処分期限は、2027年3月31日です。この日までに、許可を持つ業者に処分を委託します。使用中の機器は、2027年4月1日から、届出と管理のもとで使い、使い終えたら決められた期間内に処分する形に変わる予定です。
使っている変圧器に低濃度PCBが入っていたら、2027年4月以降は使えなくなりますか
すぐに使えなくなるわけではありません。2027年4月からは、都道府県に届け出て、決められた基準で管理しながら使う形に変わる予定です。使い終えたら5年を超えない範囲の期間内に処分するので、細かな決まりは自治体の案内で確かめます。
照明の安定器にPCBが入っているかは、どう見分けますか
1977年(昭和52年)3月以前に作られた業務用の照明の安定器には、高濃度PCBが使われたものがあります。器具の中の安定器の銘板で製造年・メーカー・型式を読み、メーカーに照会します。疑いのある物が見つかったら、すぐに自治体に連絡します。
2000年以降に建てた介護施設でも、PCBを調べたほうがよいですか
建てたときから機器を替えていなければ、可能性は低くなります。ただ、古い建物を転用した施設や、別の建物から機器を移した施設、倉庫に古い機器を置いている施設は、機器が作られた年を確かめます。
変圧器の油の分析は、誰に頼めばよいですか
電気の保安を任せている電気主任技術者に相談し、油を採る日と分析機関を決めます。停電して行う年次点検の日に合わせると、停電の回数を増やさずに済みます。
PCBの分析や処分に、費用の助成はありますか
自治体が助成している地域があります。対象や金額、締切は地域ごとに違い、東京都の令和8年4月版の案内では、分析の費用の申請が2027年1月29日までです。調べ始める時点で、都道府県や市の案内を読みます。
倉庫から古い安定器やコンデンサーが出てきました
捨てずに容器に入れて表示をし、ほかの物と分けて置きます。銘板の写真を撮り、作られた年を確かめます。高濃度の疑いがあればすぐ自治体に連絡し、低濃度なら届出をして、2027年3月31日までに処分を委託します。
蛍光灯の製造が終わったら、今の蛍光灯は使えなくなりますか
使い続けることはできます。禁止されるのは製造と輸出入です。ただ、交換用の蛍光灯は手に入りにくくなるので、替える順番を先に決めておきます。
直管の蛍光灯は、いつまで作られますか
直管形の蛍光灯は、2027年末で製造と輸出入が終わります。蛍光灯は種類ごとに順に終わっていくので、施設で使っている種類と本数を数えておくと、在庫の見通しが立ちます。
LED化の工事を頼むとき、PCBのことで業者に伝えることはありますか
「安定器の銘板の記録と、疑いのある物の分別を含めてください」と見積の依頼に書きます。書いていないと、外した器具が廃材としてまとめて運ばれ、あとで確かめられなくなることがあります。
PCBの保管の届出は、いつ、どこに出しますか
PCB廃棄物を保管している事業者は、毎年6月30日までに、保管と処分の状況を都道府県に届け出ます。市が窓口になっている地域もあるので、施設のある自治体の案内で確かめます。
キュービクルのない小さな施設でも、PCBの心配はありますか
受変電設備がない施設では、確かめるのは照明の安定器と、倉庫に置いている古い機器が中心です。動力の設備にコンデンサーが付いていることもあるので、電気工事の業者に一度見てもらうと確かです。建物が1977年3月以前のものなら、とくに安定器を見ます。
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