介護施設の営繕業者を選ぶポイントは、条件を「外す条件」と「比べる条件」の2段階に分けることです。先に、満たさなければ候補から外す4つを書面や記録で確かめます。頼む工事に合う許可や登録、事故に備える保険、入居者の方がいる中で作業する段取り、夜間や休日に連絡がつく体制です。残った会社だけを、到着までの時間、見積の明細の細かさ、修理の記録の残し方、費用の4つで比べます。全部を合計点にすると、保険のない会社が安さで上位に来ることがあるため、外す条件は点数に入れません。
この記事の結論
- 選ぶポイントは「外す条件」と「比べる条件」の2段階に分けること
- 外す条件は許可・登録、保険、居ながらの作業の段取り、緊急の連絡の4つ
- 外す条件は口頭で済ませず、書面や公的な記録で確かめる
- 比べる条件は到着の時間・見積の明細・記録・費用の4つ
- 合計点にせず、外した理由と比べた結果を分けて説明する
選ぶポイントは、外す条件と比べる条件の2段階です
介護施設の営繕業者を選ぶとき、多くの施設では、気になる項目を一度に並べて比べています。許可、保険、値段、早さ、電話の感じのよさ。項目が10を超えると、どこで決めたのかが自分でも分からなくなります。
選ぶポイントは、項目を2つの段に分けることです。1段目は「外す条件」です。満たしていなければ、金額がいくら安くても候補から外します。2段目は「比べる条件」です。1段目を通った会社だけを、施設にとってどちらがよいかで比べます。
| 段 | 何を見るか | 決め方 | 確かめる方法 |
|---|---|---|---|
| 1段目:外す条件 | 許可・登録、保険、居ながらの作業の段取り、緊急の連絡 | 満たすか、満たさないか(○か×) | 書面・公的な記録・具体的な答え |
| 2段目:比べる条件 | 到着の時間、見積の明細、記録、費用 | どちらがよいか(差を見る) | 同じ条件で取った見積と、聞き取り |
2つの段に分けると、比べる手間も減ります。5社の候補のうち2社が1段目で外れれば、見積を細かく読むのは3社で済みます。外す条件は書面を1枚もらえば分かることが多く、1社あたりの手間は電話1本と書類のやり取りくらいです。
候補の数は、頼む工事の大きさで決めます。小さな修理なら2〜3社、まとまった工事なら3〜5社が目安です。社会福祉法人は見積を取る社数が決まっているので、外したあとに要る数が残るよう、初めに少し多めに集めます。相見積の社数の決まりは社会福祉法人の相見積は、400万円を境に2社と3社に分かれますにまとめています。
全部を合計点にすると、欠点が埋もれます
項目ごとに点をつけて、合計の高い会社を選ぶ方法は、公平に見えます。けれども、営繕業者の選び方には落とし穴があります。1つの大きな欠点が、ほかの項目の高い点で隠れてしまうことです。
次の表は、仮の3社に10点満点で点をつけた例です。合計がいちばん高くなったのは、保険の加入を確かめられなかったB社でした。
| 項目 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| 保険の加入 | 10(証券の写しあり) | 2(確かめられない) | 10(証券の写しあり) |
| 費用の安さ | 6 | 10 | 7 |
| 到着の早さ | 7 | 9 | 6 |
| 見積の明細 | 8 | 9 | 9 |
| 記録の残し方 | 7 | 10 | 6 |
| 合計 | 38 | 40 | 38 |
点数は、考え方を示すための例です。
B社は、工事中に入居者の方や建物に損害が出たとき、補う手だてがはっきりしません。それでも、安くて早いという点で、合計はいちばん高くなります。合計点は、「足りないものがある」という知らせを、ほかの点の高さで消してしまいます。
外す条件は、点数にしません。○か×かだけを見ます。点数で比べてよいのは、2段目の比べる条件だけです。2段目でも、合計点ではなく項目ごとに差を見て、施設が重く見たい項目で決めるほうが、あとで理由を説明しやすくなります。
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外す条件は4つ。口頭ではなく、書面と記録で確かめます
外す条件は、どの施設でも共通に近い4つです。許可・登録、保険、入居者の方がいる中での作業の段取り、緊急の連絡です。どれも、欠けていると工事の出来ばえより先に、入居者の方の安全や施設の責任に関わります。
| 外す条件 | 何で確かめるか | 外す目安 |
|---|---|---|
| 許可・登録 | 許可番号と国土交通省の検索システム、分野ごとの登録の名簿 | 頼む工事の業種の許可や登録がない、期限が切れている |
| 保険 | 保険証券の写しや加入の証明(保険の種類・期間・支払いの限度額) | 写しが出てこない、期間が切れている |
| 居ながらの作業の段取り | 作業の時間帯・通り道・感染対策・職員への連絡を、具体的に聞く | 「どこでも同じです」としか答えがない |
| 緊急の連絡 | 夜間・休日の連絡先と、つながる時間を書面でもらう | 日中の代表番号しかない、折り返しの目安が言えない |
確かめるときは、「大丈夫です」という口頭の答えで済ませません。許可は番号、保険は証券の写しで受け取ります。段取りは具体的な手順、緊急の連絡は書いた連絡先と時間帯で受け取ります。どれも、あとで見返せる形にしておきます。担当者が替わっても、施設の側で同じ確かめ方を続けられるからです。
許可を公的な記録で調べる方法は老人ホームの営繕業者は、公的な記録で確かめられますにくわしく書いています。介護施設での作業に慣れているかの聞き方は「介護施設専門」に、資格や登録はありません。慣れているかは、段取りで見分けますにあります。
許可と登録は、頼む工事の分野と金額で変わります
1つ目の外す条件の「許可・登録」は、頼む工事によって中身が変わります。建設業の許可は、1件の請負代金が500万円以上(建築一式工事は1,500万円以上)の工事で、その業種の許可が要ります。500万円に届かない修理なら許可がなくても受けられますが、分野によっては別の登録や資格が要ります。
| 頼む工事の例 | 確かめる許可・登録 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 500万円以上の改修(防水・外壁・設備の更新など) | その工事の業種の建設業の許可 | 許可番号と、有効期間・業種 |
| 照明やコンセント、分電盤の工事 | 電気工事業の登録や届出と、作業する人の電気工事士の資格 | 登録の番号、資格の免状 |
| 水道管から直接つながる給水の工事 | 水道局の指定を受けた給水装置工事の事業者 | 水道局の指定の名簿 |
| 業務用エアコンの冷媒の補充・回収(交換や撤去を含む) | 第一種フロン類充塡回収業者の登録 | 都道府県の登録の名簿 |
| 火災報知器やスプリンクラーの工事・点検 | 消防設備士(工事・整備)、消防設備点検資格者(点検) | 資格の免状 |
ここで見るのは、許可や登録を「会社として持っているか」だけではありません。「頼む工事の業種や分野か」を見ます。内装の許可しかない会社に、給排水の大きな工事は頼めません。電気の登録がない会社が、照明の修理のついでに配線までさわることも避けます。
建設業の許可には5年の有効期間があり、更新しなければ切れます。前に調べたときは持っていた会社でも、大きな工事の前にはもう一度確かめます。分野ごとの資格と、その分野に強い業者の見分け方は設備修理に強い業者は、分野ごとに別の会社ですにまとめています。
保険は、工事中と引き渡しのあとの2つを見ます
2つ目の外す条件は保険です。介護施設の工事では、作業中の事故が起こりえます。入居者の方が脚立につまずく、工具を落として床を傷める、水を止め忘れて下の階に漏らす、といったことです。業者の保険は、こうした損害を補う手だてです。
- 請負業者賠償責任保険作業中に、入居者の方にけがをさせた、建物や備品を壊した、という場面に備えます。加入の有無と期間、1回の事故で支払われる限度額を見ます。
- 生産物賠償責任保険(PL保険)引き渡しのあとに、工事の不具合が原因で水漏れや事故が起きた場面に備えます。加入の有無と、対象になる工事の範囲を見ます。
- 建設工事保険など大きな工事の途中で、火災や盗難により工事中のものが損なわれた場面に備えます。大きな工事では、誰が入るかを契約で決めているかを見ます。
確かめるときは、保険証券の写しか、保険会社の加入の証明を出してもらいます。見るのは3つです。保険の期間が工事の日を含んでいるか、1回の事故で支払われる限度額はいくらか、下請けの会社が作業する場合も対象になるか、です。
保険の写しを頼むと、その日のうちに出してくる会社と、何日たっても出てこない会社に分かれます。出てこないこと自体が、1つの答えです。工事の契約で事故の扱いをどう書くかは、契約前の注意点とあわせて着工後のトラブルは、契約の前の3つの場面に表れますで書いています。
居ながらの作業の段取りと緊急の連絡は、答えの具体さで見ます
3つ目と4つ目の外す条件は、書類ではなく、聞いたときの答えで確かめます。入居者の方がいる中で作業する段取りと、夜間や休日に設備が止まったときの連絡の体制です。
| 聞くこと | 具体的な答えの例 | 外す目安の答え |
|---|---|---|
| 作業の時間帯は、どう決めるか | 食事・入浴・お昼寝の時間を先に聞いて、音の出る作業をずらす | 「職人に任せています」 |
| 入居者の方の通り道は、どう守るか | 通路を半分残し、脚立や材料を置いたまま離れない | 「すぐ終わるので大丈夫です」 |
| 作業の前後に、職員へどう伝えるか | 始める前と終わったあとに、担当の職員へ口頭と紙で伝える | 答えが返ってこない |
| 夜間・休日に止まったら、どこへ連絡するか | 夜間の番号と、折り返しまでの目安の時間を書面で渡す | 「代表番号にかけてください」だけ |
| その日のうちに来られないときは、どうするか | 応急の手当てを電話で伝え、翌朝の何時に行くかを決める | 「行けるときに行きます」 |
答えの中身が施設の希望と多少違っても、すぐに具体的な手順が返ってくる会社は、介護施設での作業に慣れています。反対に、何を聞いても「大丈夫です」としか返ってこない会社は、ここで外します。
緊急の連絡は、平日のうちに確かめておかないと役に立ちません。土日や祝日に設備が止まってから連絡先を探すと、つながる会社を探すだけで半日かかることがあります。休日の頼み先を平日に決めておく方法は土日祝に修理を頼める業者は、平日のうちに決めておきますにまとめています。
残った会社は、到着・明細・記録・費用の4つで比べます
外す条件を通った会社だけを、2段目の4つの条件で比べます。ここからは○か×かではなく、どちらがよいかの差を見ます。
| 比べる条件 | 何を見るか | 差が出る例 |
|---|---|---|
| 到着の時間 | 連絡してから施設に着くまで。平日の日中と夜間・休日を分けて聞く | 平日は2時間で来るが、休日は翌日になる |
| 見積の明細 | 「一式」の行の多さ。材料・手間・処分・養生が分かれているか | 同じ工事で、明細が3行の会社と20行の会社 |
| 記録 | 直した場所の写真、部品の型番、次に気をつけることが残るか | 報告がない会社と、写真付きの報告が翌日に届く会社 |
| 費用 | 同じ条件で取った見積の総額と、出張費や最低料金の扱い | 1件あたりは安いが、出張費が毎回かかる |
到着の時間は、会社の住所よりも、職人や部品がどこから来るかで決まります。同じ市内の会社でも、平日の日中と夜間では来られる時間が大きく変わります。到着の時間の聞き方は近くの業者は、市区町村の名前より着くまでの時間で選びますにくわしく書いています。
4つの条件は、表に並べると差が見えやすくなります。そのまま使える比較表の列と、空欄を埋める書き方は営繕業者の比較は、12列の表に書き込んでから決めますにまとめています。
費用は、総額の差より、差の理由で比べます
比べる条件の中で、いちばん目を引くのは費用です。ただ、総額の差だけを見て決めると、あとで追加の費用が出て逆転することがあります。費用は、差がどこから来ているかを確かめてから比べます。
| 差の理由 | よくある例 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 工事の範囲が違う | 一方は撤去と処分を含み、もう一方は含まない | 含むもの・含まないものを、同じ表に書き出す |
| 工法や材料が違う | 部分の補修か、まるごとの交換か | 同じ工法で出し直してもらう |
| 時間帯や養生が違う | 入居者の方がいる時間を避ける割増や、毎日の養生の手間 | 作業の時間帯と養生の範囲をそろえる |
| 出張費・最低料金 | 1件ごとに出張費がかかる、半日分が最低料金になる | 年に何件頼むかで、1年あたりの額にする |
入居者の方が暮らす中での工事では、仮設・養生・時間帯の割増が総額の2割〜4割になることがあります。この部分を省いた見積は安く見えますが、着工してから足されることがあります。見積を頼むときの条件のそろえ方は見積の比較表は、条件書で6つをそろえてから作りますにまとめています。
差の理由を聞いても答えがあいまいなときは、その会社の見積の組み立てそのものに不安が残ります。金額の安さより、理由をはっきり言えることを重く見ます。
他人の「おすすめ」は、施設の条件が違うと当てはまりません
同じ法人の別の施設や、知り合いの施設長から「あの業者はよかった」と聞くことがあります。紹介は候補を集めるには役立ちますが、比べる段でそのまま使うと外れることがあります。よかったと感じた理由が、その施設の条件で決まっているからです。
| 違う条件 | すすめた施設 | 自分の施設 |
|---|---|---|
| 頼んだ工事の分野 | 内装と建具の修理が中心 | 給湯や空調など設備の故障が多い |
| 建物の大きさと築年数 | 築8年・平屋のグループホーム | 築25年・4階建ての特養 |
| 営業所からの距離 | 業者の営業所から車で15分 | 同じ業者でも車で1時間 |
| 急ぎの度合い | 急がない修理をまとめて頼む | 夜間に止まると困る設備が多い |
| 法人の決まり | 1社の見積で決めてよい | 見積合わせの社数が決まっている |
おすすめを聞いたときは、「何の工事で、どのくらい急いでいて、どこがよかったのか」を聞き返します。そのうえで、外す条件の4つは自分の施設でもう一度確かめます。すすめた施設で問題がなかったことは、自分の施設での保険や連絡の体制を確かめた代わりにはなりません。
どの比べる条件を重く見るかも、施設の状況で変わります。急ぎの故障が多い施設と、予算がとくに厳しい施設とでは、同じ会社でも評価が逆になります。施設の状況から譲れない1つを先に決める方法はすべてを満たす会社はありません。譲れない1つを先に決めますで書いています。
本部や理事会には、外した理由と比べた結果を分けて説明します
業者を決めたあと、法人の本部や理事会に説明する場面があります。2段階で選んでいれば、説明もそのまま2段に分けられます。「なぜその会社か」だけでなく「なぜほかの会社ではないか」を示せるので、差し戻しが少なくなります。
| 枚目 | 書くこと | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 1枚目:外した会社と理由 | 外す条件ごとの○×と、外した理由 | D社:保険の写しが期限までに出なかった |
| 2枚目:比べた結果 | 残った会社の、到着・明細・記録・費用の比較 | 同じ条件で取った見積の総額と、差の理由 |
| 3枚目:選んだ理由と補い方 | 選んだ会社の弱い点と、その補い方 | 休日の到着が遅いため、休日は応急の手当てを先に決める |
選んだ会社の弱い点を隠さずに書き、その補い方を添えておくと、説明を聞く側は安心して承認できます。修繕の稟議書の組み立て方は修繕の稟議書は、承認者の4つの問いに答えて書きますにまとめています。
業者の説明が分かりやすいかどうかも、上に説明する立場から見ると差になります。修理で済むか交換が要るかの理由を、施設の人が上に伝えられる言葉で話してくれる会社は、比べる段で一歩前に出ます。
施設側としては、修理で済むのか、交換したほうがいいのか判断しづらかったのですが、必要な対応について説明してもらえたので、施設長とも相談しながら進めることができました。
ご利用者の声 東京都内・介護施設/事務長
取材にもとづき掲載しています(施設名は非公開)。内容はご本人の申告によるもので、個人の感想です。
モデルケース:給排水の修理業者を選び直した特別養護老人ホーム
モデルケース:定員80名の特別養護老人ホーム(社会福祉法人)
5社の候補を2段階で絞り、本部への説明が1回で通った
変わったこと(結果)
給排水の修理を頼む業者を選び直すとき、5社の候補のうち2社を外す条件で外し、残った3社を比べて決めました。前回、業者を選んだときは、本部から2回差し戻されました。今回は外した理由と比べた結果を分けて出し、1回の説明で承認されました。候補を集めてから決めるまでは、約3週間でした。
背景と、困っていたこと
この特養では、長く頼んでいた設備業者の担当者が退職し、修理の連絡が翌日まで返ってこないことが増えていました。新しい業者を探すと、紹介やホームページで5社が見つかりました。ただ、どの会社も「24時間対応」「介護施設の実績多数」と書いていて、違いが分かりませんでした。前回は値段と電話の印象で決めたため、本部から選んだ理由を聞かれて、答えに詰まったことがありました。
決めたこと
事務長は、まず外す条件の4つを書面で確かめることにしました。許可番号と保険証券の写しを頼むと、1社は保険の写しが2週間たっても届きませんでした。もう1社は、夜間の連絡先が日中の代表番号だけでした。この2社を外し、残った3社に同じ条件で見積を頼みました。比べる条件では、平日の到着の時間と見積の明細を重く見ると決め、合計点にはしませんでした。
進めてみて分かったこと
あとで試しに合計点で並べてみると、保険の写しが出なかった会社が、安さで上位に来ていました。外す条件を先に確かめたことで、見積を細かく読む会社が3社に絞れ、比べる時間も短くなりました。選んだ会社は休日の到着が遅いため、休日は電話で応急の手当てを聞き、翌朝に来てもらう流れもあわせて決めました。
このモデルケースは、介護施設でよく起きる流れをもとに組み立てた例です。実在の施設のお話ではありません。
相談・見積は無料|同じ条件で最大3社
このお問い合わせ1本で、
最大3社の見積がそろいます。
選んだあとに条件が変わったときの手当て
2段階で選んでも、選んだあとに条件が変わることがあります。とくに外す条件は、一度確かめたら終わりではありません。
- 保険や許可の期限が、いつの間にか切れていた年に1回、更新の時期に写しをもらい直します。
- 担当者が替わり、到着の時間が遅くなった担当者が替わるときは、引き継ぎの中身と新しい連絡先を書面でもらいます。
- 選んだときより、見積の明細が粗くなった明細の行の数を、選んだときの見積と比べます。
- 急ぎの修理を、ほかの会社に頼むことが増えた3か月ごとに、頼んだ件数と到着の時間を振り返ります。
- 紹介で入った会社が、外す条件を確かめないまま使われている新しい会社は、金額にかかわらず外す条件から確かめます。
振り返るときは、選んだときと同じ4つの比べる条件で見ます。到着の時間が延びた、報告が届かなくなったといった変化も、頼んだ日付と件数を残しておけば、担当者が替わっても気づけます。
業者を選ぶ前に、平常時にしておくこと
平常時にしておくこと
- 外す条件の4つを、施設の決まりとして書いておく
- 頼んでいる業者の許可番号と保険の期間を一覧にする
- 夜間・休日の連絡先を、職員が見られる場所に貼る
- 比べる条件のうち、施設が重く見るものを決めておく
- 業者を選んだ理由と外した理由を、記録に残す
業者の連絡先や頼んだ記録をまとめる台帳の作り方は修理業者を毎回探す手間は、業者台帳で消せますにあります。
外す条件を確かめる時間がない、比べる候補が集まらない、というときは、窓口にフォームかLINEでご相談ください。受付は24時間で、お電話の受付はありません。1回のご依頼で最大3社の見積をそろえられ、相談と見積は無料で、お断りもできます。いつもの業者に満足している場合は、その業者の外す条件を確かめ直すだけでも十分です。
よくある質問
介護施設の営繕業者を選ぶポイントは何ですか
外す条件と比べる条件を分けて、2段階で選ぶことです。先に許可・登録、保険、居ながらの作業の段取り、緊急の連絡の4つを確かめ、満たさない会社を外します。残った会社だけを、到着の時間・見積の明細・記録・費用で比べます。
業者を点数で比べてはいけないのですか
比べる条件を点数で見るのはかまいませんが、外す条件は点数に入れません。保険がない会社でも、安さや早さの点が高いと合計で上位に来てしまうからです。外す条件は○か×だけで判断します。
外す条件は、どうやって確かめればよいですか
口頭の答えではなく、あとで見返せる形で受け取ります。許可は番号と国土交通省の検索システム、保険は証券の写し、緊急の連絡は書面の連絡先と時間帯で確かめます。
小さな修理しか頼まないなら、建設業の許可は見なくてよいですか
1件500万円未満の工事なら許可がなくても受けられるため、許可がないことだけで外す必要はありません。ただ、電気工事の登録や水道の指定など、分野ごとの登録は金額にかかわらず要ります。保険と緊急の連絡は、小さな修理でも確かめます。
業者の保険は、何を見ればよいですか
作業中の事故に備える請負業者賠償責任保険と、引き渡しのあとの事故に備える生産物賠償責任保険の2つを見ます。証券の写しで、期間と1回の事故で支払われる限度額を確かめます。
介護施設に慣れた業者かは、何を聞けば分かりますか
作業の時間帯、入居者の方の通り道、職員への連絡の仕方を聞いて、すぐに具体的な手順が返ってくるかを見ます。「どこでも同じです」としか答えがない会社は、介護施設での作業に慣れていないと考えます。
知り合いの施設がすすめる業者に頼んでもよいですか
候補に入れるのはかまいませんが、外す条件は自分の施設でもう一度確かめます。頼む工事の分野、建物の大きさ、営業所からの距離が違うと、同じ業者でも評価が変わるからです。
見積の金額に大きな差があるときは、どう読めばよいですか
総額の差より、差がどこから来ているかを見ます。工事の範囲、工法や材料、時間帯や養生、出張費や最低料金のどれが違うのかを確かめ、条件をそろえて比べ直します。
営繕業者の候補は、何社くらい集めればよいですか
外す条件で何社か外れることを見込んで、小さな修理なら2〜3社、まとまった工事なら3〜5社が目安です。社会福祉法人は見積を取る社数が決まっているので、外したあとに要る数が残るようにします。
業者を選んだ理由は、どう本部に説明すればよいですか
外した会社とその理由、残った会社を比べた結果、選んだ会社の弱い点と補い方の3つに分けて示します。なぜほかの会社ではないかが伝わるので、差し戻しが減ります。
一度選んだ業者の条件は、いつ確かめ直せばよいですか
保険と許可は、更新の時期に合わせて年に1回確かめ直します。到着の時間や報告の届き方は、3か月ごとに頼んだ件数と日付で振り返ります。
比べる条件のうち、どれを重く見ればよいか迷います
施設がいちばん困っていることで決めます。急ぎの故障が多ければ到着の時間、予算が厳しければ見積の明細と費用を重く見ます。
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