ナースコールの更新費用は、回線の数、今の配線を使えるか、機能の3つで決まります。回線は居室・トイレ・浴室などの呼び出しの数、機能は有線か無線か、スマートフォンや見守り機器とつなぐかです。いちばん差が出るのは配線です。使えれば機器の入替が中心になり、使えなければ天井や壁を開ける工事が加わります。止められない設備なので、仮の呼び出しや夜間の作業の費用も入ります。入居者がいる中の工事では、仮設・養生・時間帯の割増が総額の2割〜4割になることがあります。見積は総額を回線の数で割り、1回線あたりの額と、行ごとの中身で比べます。
この記事の結論
- 費用は、回線の数・配線を使えるか・機能の3つで決まる
- 配線を使い回せるかで、工事の中身と日数が大きく変わる
- 切り替えは一斉・フロアごと・並行運用の3つ。止まる時間と費用が入れ替わる
- 見積は1回線あたりの額と、仮設・割増・撤去の行で比べる
- 更新の時期は部品・故障・使い方で決め、積立は見込み額から逆算する
ナースコールの更新費用は、回線の数・配線・機能で決まります
ナースコールの更新費用は、3つの要素で決まります。呼び出しの回線の数、今の配線を使えるか、どんな機能にするか、です。同じ定員の施設でも、この3つが違えば、見積の総額は大きく変わります。
回線の数は、床の数と同じではありません。居室のベッドのほかに、トイレ、浴室、脱衣室、食堂や機能訓練室など、呼び出しのボタンがある場所の数を足します。多床室の多い従来型と、トイレ付きの個室が並ぶユニット型でも、数え方が変わります。
| 要素 | 費用が増える方向 | 見積で見る行 |
|---|---|---|
| 回線の数 | 居室・トイレ・浴室・共用部の呼び出しが多いほど増える | 子機、廊下灯、配線の長さ |
| 配線を使えるか | 方式が変わる・傷んでいる・回線を足すと、引き直しになる | 配線と配管、天井や壁の開け閉めと補修 |
| 機能 | 無線・スマートフォン連携・見守り機器との連携を足すほど増える | 無線の中継の機器、端末、設定と連携の調整 |
この3つに、止めずに切り替えるための費用が加わります。仮の呼び出しの機器、見回りを厚くする人手、夜間や休日の作業の割増です。入居者がいる中の工事では、仮設・養生・時間帯の割増が、総額の2割〜4割になることがあります。こうした費用の中身と相場は仮設・養生・割増の割合は、施設が渡す条件で変わりますにまとめています。
総額は、施設の規模と条件で大きく変わります。概算は、メーカーや代理店に、回線の数、配線を使うかどうか、ほしい機能の3つを伝えると出してもらえます。見積が届いたら、総額を回線の数で割って、1回線あたりの額にそろえます。規模の違う見積や、前回の工事とも比べやすくなります。
見積は、機器・配線・切り替えの3つの塊で読みます
ナースコールの見積は、行の数が多く、名前もメーカーごとに違います。機器、配線と工事、切り替えと撤去の3つの塊に分けて読むと、抜けや重なりを見つけやすくなります。
| 行 | 中身 | 確かめること |
|---|---|---|
| 親機・主装置 | 詰所の表示の機器と、全体を動かす装置 | 設置する詰所の数と合っているか |
| 子機 | 居室のベッド、トイレ、浴室、脱衣室の呼び出し | 台数が数えた回線の数と合っているか |
| 廊下灯・表示盤 | 呼んでいる部屋を廊下や詰所で示す表示 | 居室の入口の数と合っているか |
| 職員の受け手 | PHS・スマートフォン・受信機と充電台 | 台数が勤務の人数と合っているか |
| 配線・配管 | 使い回す配線と、引き直す配線 | 引き直す範囲が図面で示されているか |
| 無線の中継の機器 | 電波を届けるための機器と電源の工事 | 電波の届き方を調べたうえでの台数か |
| 設定と連携の調整 | 呼び出しの割り振り、見守り機器などとの連携 | 連携先の会社の作業が別にあるか |
| 切り替えの費用 | 仮の呼び出しの機器、夜間・休日の割増 | 止める時間と回数の前提が書かれているか |
| 撤去・試験・諸経費 | 古い機器の撤去と処分、全室の試験と記録 | 試験の記録を部屋ごとに渡してもらえるか |
公的な予算の例でも、行の分け方は同じです。鳥取県の県立病院の病棟の更新では、親機6台、子機300台、廊下灯131台、主装置、PHSの子機19台が並んでいました。そこに、工事中の対応としての無線のナースコールと、配線の工事が加わります。平成21年度の予算で、6,605万5千円です。
病院の例なので、機能も年も介護施設とは違います。それでも、工事中の仮の呼び出しが1つの行として組まれている点は、介護施設の更新でも同じです。見積にこの行がないときは、切り替えの日の呼び出しを誰がどう受けるのかを、業者に聞きます。
1社だけの見積でも、行ごとに分けてもらい、回線の数で割り戻せば、妥当かの見当がつきます。その方法は「一式」を分けてもらえば、1社の見積でも判断できますにあります。
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配線を使い回せるかが、費用の分かれ目です
費用の差がいちばん大きく出るのは、配線です。今の配線を使えれば、工事は機器の入替が中心になり、居室の天井や壁を開ける作業が減ります。使えなければ、廊下と居室の天井の中に新しい配線を通す工事になり、日数も費用も増えます。
| 条件 | 使い回せることが多い | 引き直しになることが多い |
|---|---|---|
| 機器の方式 | 同じ方式の後継の機種にする | メーカーや方式を変える |
| 配線の傷み | 絶縁を測って問題がない | 傷みや、水に濡れた跡がある |
| 回線の数 | 今と同じ数で足りる | 居室を分ける、トイレや浴室の呼び出しを足す |
| つなぐもの | ナースコールだけ | 見守り機器やセンサーを有線でつなぐ |
使い回せるかは、図面と現地の両方で確かめます。竣工図や配線の図面で方式と経路を見て、業者に配線の絶縁を測ってもらいます。1室だけ新しい機器をつないで試してもらうと、確かさが増します。
自治体の更新工事の仕様書にも、居室の中の配線と、制御の機器から廊下灯までの幹線は流用してよい、と書いた例があります(高知市)。配線を使い回す前提で見積を取るときは、使い回す範囲と、使えなかったときの扱いを、見積の条件に書いてもらいます。
メーカーを替えると、配線を使えないことが多くなります。今のメーカーの後継の機種と、ほかのメーカーの機種の両方で見積を取ると、配線の費用の差が見えます。ナースコールのような介護の専用の機器は、メーカーや代理店が工事の中心になります。分野ごとの頼み先の見分け方は設備修理に強い業者は、分野ごとに別の会社ですにまとめています。
無線・スマートフォン・見守り機器とつなぐと、増える行があります
機能を足すと、見積に行が増えます。何のための行かを分けて見ると、本当に要る機能か、あとから足せる機能かを判断しやすくなります。
| 機能 | 増える行 | 確かめること |
|---|---|---|
| 無線の子機 | 無線の中継の機器と電源の工事、電池の交換 | 鉄筋の壁で、電波が届きにくい場所がないか |
| スマートフォンで受ける | 施設の中の無線の通信の工事、端末、充電台 | 端末の台数と、勤務の人数が合っているか |
| 見守り機器との連携 | 連携の機器、設定と調整 | 連携先のメーカーとの作業の分け方 |
| 記録のシステムとの連携 | 連携の設定、月ごとの利用料 | 月ごとの費用が、何年続くか |
無線にすると、居室の中の配線は減ります。ただ、電波を届けるための中継の機器と、その電源の工事が要ります。鉄筋の壁や防火の扉が多い建物では、電波の届き方を先に調べてもらいます。
スマートフォンで受ける形にすると、職員はどこにいても呼び出しを受けられます。いっぽうで、施設の中の無線の通信の工事、端末の代金、月ごとの利用料が加わります。端末は、数年ごとの入替も見込んでおきます。
見守り機器や通信の工事には、介護テクノロジーの導入の補助が使える場合があります。対象になる条件と募集の時期はWi-Fiの工事は機器と一緒に申請し、天井を開ける時期に合わせますにまとめています。補助を使うときは、交付が決まる前に契約しないように、更新の時期を募集に合わせます。
切り替えの方法は、一斉・フロアごと・並行運用の3つです
ナースコールは止められない設備なので、古いものから新しいものへの切り替えの方法を、先に決めます。方法は3つあり、止まる時間と、費用・工期が入れ替わる関係にあります。
| 方法 | 中身 | 向いている場合 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 一斉 | 全館を1日で切り替える | 配線を使い回す。規模が小さい | 止まる範囲が全館。仮の呼び出しを全室分そろえる |
| フロアごと | 階や系統ごとに順に切り替える | 規模が大きい。フロアごとに勤務が分かれる | 新旧の親機が並ぶ期間がある。受け手の取り違えに気をつける |
| 並行運用 | 新しい配線と機器を先に付け、古いものを動かしたまま試す | 配線を引き直す。止まる時間を最も短くしたい | 二重に動かす期間の費用。古い配線を外す日も計画する |
一斉の切り替えは、工期が短く、費用も抑えやすい方法です。ただ、うまく動かなかったときの影響が全館に及びます。切り替えの日は、手元の呼び鈴や無線の呼び出し機を全室に配り、職員を増やして見回ります。
フロアごとの切り替えは、止まる範囲を1フロアに絞れます。そのかわり、新旧の親機が並ぶ期間ができます。どのフロアがどちらの親機につながっているかを、詰所に大きく貼り出します。職員が持つ受け手も、新旧で色を分けると取り違えが減ります。
並行運用は、新しい配線と機器を先に取り付け、古いナースコールを動かしたまま試験します。切り替えはつなぎ替えだけなので、止まる時間を最も短くできます。二重に動かす期間と、古い配線を外す日の作業の分、費用は上がります。
止めずに替える段取りが、費用の中に入っています
切り替えの日の段取りは、見積の行にも、職員の勤務にも表れます。どこまでを業者に頼み、どこからを施設がするかを、先に分けておきます。
- 切り替えの前(業者)止まる時間と範囲を示し、仮の呼び出しの機器を用意します。
- 切り替えの前(施設)勤務表を調整し、見回りの担当と間隔を決めます。
- 切り替えの最中(業者)つなぎ替え、親機の設定、試験をします。
- 切り替えの最中(施設)見回りと、入居者の方への声かけをします。
- 切り替えの後(業者)全室の試験の記録を渡し、使い方を説明します。
- 切り替えの後(施設)職員に使い方を伝え、不具合を受け付けます。
切り替えは、入居者の方の生活の時間を避けて組みます。夜間は呼び出しが多い時間帯がある施設もあるので、入浴や食事のない昼の時間に切り替える施設もあります。呼び出しの少ない時間は、今の親機の呼び出しの記録で確かめられることがあります。
使えない間の見回りと、代わりの呼び出しの考え方は、故障したときと同じです。止まったときの手当てはナースコールの修理、代理店以外に頼めるかにまとめています。
更新の時期は、部品・故障・使い方の変化で決めます
ナースコールの更新の時期は、年数だけでは決まりません。部品が手に入るか、故障がどれくらい起きているか、施設の使い方が変わるか、で決めます。
| サイン | 中身 | すること |
|---|---|---|
| 部品 | メーカーから、部品の供給の終わりの知らせが来た | 終わる時期から逆算して、見積と予算を組む |
| 故障 | 同じ系統の故障が年に何度も起きる。止まる範囲が広がる | 修理の記録を並べ、修理と更新の費用を比べる |
| 使い方 | 居室を分ける、ユニット化する、見守り機器を入れる | 回線の数と機能を決め直す |
| 受け手の端末 | PHSや受信機の電池・端末が手に入りにくい | 受け手だけ替えられるかを、メーカーに聞く |
会計では、建物に組み込んだナースコールを建物附属設備の電気設備として扱う場合、法定耐用年数は15年です。ただ、これは会計の年数で、実際に使える年数とは別のものです。どの区分にするかは、税理士や会計の担当と確かめます。設備ごとの3種類の年数の並べ方は設備の年数は、3種類を並べてから更新の時期を決めますにあります。
更新の検討は、部品の供給が終わる時期の3年ほど前から始めると、見積、予算、積立の不足を埋める時間が取れます。空調や天井の改修と同じ時期に重ねると、天井を開ける機会をまとめられ、配線を引き直す手間が減ります。
積立は、3つの方法で計算できます
止められない設備の更新は、急に予算を組むのが難しい工事です。積立の額は、次の3つの方法で計算できます。どの方法でも、まず「次の更新にいくらかかりそうか」の見込みを持つことから始めます。
| 方法 | 計算 | 向いている場合 | 弱いところ |
|---|---|---|---|
| ①前回の額から | 前回の取得額 ÷ 法定耐用年数 | 見積がまだない段階 | 値上がりや機能の追加で足りなくなる |
| ②見込み額から逆算 | 次の更新の見込み額 ÷ 更新までの年数 | 概算の見積がある | 見込み額を数年ごとに見直す手間がある |
| ③計画の中でならす | 長期修繕計画の更新費の合計 ÷ 計画の年数 | ほかの設備と更新の年が重なる | 計画を作っていないと使えない |
例を仮の数字で見てみます。前回の取得額が500万円で、法定耐用年数の15年で割ると、1年に33万円ほどです。ところが、次の更新の見込み額が600万円で、更新まで残り8年なら、1年に75万円が要ります。①だけでは、値上がりや機能の追加の分が足りなくなります。
毎年の額は、床の数と月の数で割ると、本部や理事会に説明しやすくなります。1年に75万円なら、定員50名の施設で、1床あたり1か月1,250円です。
③の方法では、ナースコールだけでなく、空調や給湯、昇降機などの更新費を30年分並べ、合計を年数で割ります。更新の年が重なる山をならせるので、ある年だけ予算が足りない、ということが起きにくくなります。長期修繕計画の作り方は長期修繕計画は、30年・5年・単年の3つで持ちますにまとめています。積立金の会計の扱いは修繕の予算は、前の年の秋から3つの区分で組みますにあります。
金額によって、見積の取り方と業者の条件が変わります
ナースコールの更新は、金額によって、見積の取り方や業者の条件が変わります。概算の段階で、どの線を超えそうかを確かめておきます。
| 金額の線 | 変わること |
|---|---|
| 400万円(社会福祉法人の見積合わせ) | 工事の請負なら、令和8年4月から400万円以下は2社の見積合わせで足り、超えると3社以上(令和8年3月までは250万円) |
| 500万円(建設業の許可) | 1件の請負代金が500万円以上なら、その業種の建設業の許可が要る |
| 20万円・60万円(修繕費の目安) | 20万円未満やおおむね3年以内の周期の修理は修繕費。区分が分かりにくいときは60万円未満か取得価額のおおむね10%以下が目安。設備をまるごと替える更新は、資本的支出になることが多い |
社会福祉法人は、工事の請負として契約する場合、令和8年4月から、400万円以下なら2社の見積合わせで足ります。超えると3社以上です。機器の購入として契約する場合は線が違うので、法人の経理規程で確かめます。相見積の数の考え方は社会福祉法人の相見積は、400万円を境に2社と3社に分かれますにあります。
会計では、ナースコールの更新は、修繕費ではなく資本的支出として扱われることが多い工事です。見積を、機器・配線・撤去などの行に分けてもらうと、経理の判断がしやすくなります。区分の準備の仕方は修繕費か資本的支出かは、見積の分け方で判断しやすくなりますにまとめています。
稟議には、「更新しない場合の費用」も並べます。故障したときの臨時の修理費、止まった間の見回りの人手、部品がないために長く止まるおそれ、の3つです。稟議の書き方は修繕の稟議書は、承認者の4つの問いに答えて書きますにあります。
モデルケース:部品の供給が終わる老健の、フロアごとの更新
モデルケース:定員100名の介護老人保健施設(4階建て)
止めた時間は1フロア3時間。4回で全館が新しくなった
変わったこと(結果)
ナースコールの更新を、フロアごとに4回に分けて切り替えました。1回に止めたのは3時間で、その間の呼び出しは、無線の呼び出し機20台と見回りで受けました。3社の見積を1回線あたりの額にそろえて比べ、差がどの行から来ているかを、理事会に1枚の表で説明できました。
背景と、困っていたこと
この施設のナースコールは設置から16年がたち、メーカーから部品の供給の終わりの知らせが届いていました。事務長は、全館を一度に止めることに不安があり、見積の依頼を1年ほど先延ばしにしていました。4階だけは以前の改修で居室を分けていて、回線の数が図面と合っていませんでした。
決めたこと
事務長は、まず業者に配線の絶縁を測ってもらいました。1〜3階は配線を使い回せると分かり、4階だけ配線を引き直すことにしました。切り替えは入浴と食事のない午後に、1フロアずつ4週に分けました。新旧の親機が並ぶ間は、詰所に「どの階がどちらの親機か」を貼り出し、受け手の端末の色を分けました。
進めてみて分かったこと
回線の数は、図面より、現地で数えた数のほうが12多くありました。トイレの呼び出しを後から足していたためです。見積の前に現地で数えていなければ、追加の費用になっていたところでした。積立は、次の更新の見込み額から逆算する方法に改めました。
このモデルケースは、介護施設でよく起きる流れをもとに組み立てた例です。実在の施設のお話ではありません。
相談・見積は無料|同じ条件で最大3社
このお問い合わせ1本で、
最大3社の見積がそろいます。
更新で起きやすいことと、防ぎ方
ナースコールの更新で起きやすいことは、ほとんどが見積の前と、切り替えの直後に集まります。先に手を打てるものを表にしました。
| 起きやすいこと | 防ぎ方 |
|---|---|
| 回線の数が図面と合わず、追加の費用が出る | 見積の前に、現地で呼び出しの場所を数える |
| 切り替えの日に、一部の部屋が鳴らない | 全室の試験の記録を、部屋ごとに受け取る |
| 職員が新しい受け手の使い方に慣れない | 切り替えの前に、各勤務で練習の時間をとる |
| 月ごとの利用料が、あとから分かる | 見積の段階で、10年分の保守と利用料を並べる |
| 見守り機器とつながらない | 連携先のメーカーとの作業の分け方を、契約の前に決める |
切り替えたあとの最初の1か月は、不具合が出やすい時期です。どの部屋の、どんな不具合かを書き込む紙を詰所に置き、まとめて業者に伝えます。
あわせて、停電のときに新しいナースコールがどう動くかも確かめておきます。停電したときに止まると困る設備の確かめ方は介護施設が停電。上げてはいけないブレーカーがありますも参考になります。
更新に備えて、平常時にしておくこと
更新に備えて、平常時にしておくこと
- 呼び出しの場所(居室・トイレ・浴室・共用部)を数え、図面に書き込む
- 親機のメーカー・型番・設置年と、部品の供給の見込みを控える
- 故障の記録を、系統ごとに残す
- 配線の図面の置き場所を確かめる
- 次の更新の見込み額から、毎年の積立を計算する
- 保守の契約と、月ごとの利用料を一覧にする
見守り機器と通信の工事の補助は、募集の時期に合わせて準備します。
ナースコールの更新の見積を、同じ条件でそろえたいときは、窓口にフォームかLINEでご相談ください。回線の数と今の機種、ほしい機能をお送りいただければ、1回のご依頼で最大3社に同じ条件で見積を頼めます。今の代理店の見積と並べて比べる材料にもなります。
よくある質問
ナースコールを入れ替える費用は、どう見積もればよいですか
回線の数、今の配線を使えるか、ほしい機能の3つを決めて、メーカーや代理店に概算を出してもらいます。複数の見積は、総額を回線の数で割った1回線あたりの額にそろえて比べます。
今のナースコールの配線をそのまま使えるかは、どうやって分かりますか
竣工図や配線の図面で方式と経路を見て、業者に配線の絶縁を測ってもらいます。1室だけ新しい機器をつないで試すと、より確かになります。メーカーや方式を変えると、使えないことが多くなります。
ナースコールのメーカーを変えると、工事は大きくなりますか
配線の方式が違うと、配線を引き直す工事になり、天井や壁を開ける作業が増えます。今のメーカーの後継の機種と、ほかのメーカーの機種の両方で見積を取ると、配線の費用の差が見えます。
無線のナースコールにすると、工事費は下がりますか
居室の中の配線は減りますが、電波を届ける中継の機器と、その電源の工事が要ります。鉄筋の壁が多い建物では中継の機器が増えるので、電波の届き方を調べてから比べます。
スマートフォンでナースコールを受けるようにすると、何が増えますか
施設の中の無線の通信の工事、端末と充電台の代金、月ごとの利用料が加わります。端末は数年ごとの入替も見込みます。見守り機器や通信の工事には、補助が使える場合があります。
ナースコールを切り替える日は、どのくらい止まりますか
切り替えの方法で変わります。一斉なら全館が短い時間止まり、フロアごとなら1フロアずつ、並行運用ならつなぎ替えの間だけです。止まる間は、仮の呼び出しの機器を全室に配り、見回りを増やします。
くわしく:ナースコールの修理、代理店以外に頼めるか
ナースコールの更新は、設置から何年目に考えればよいですか
年数だけでなく、部品の供給の終わり、故障の増え方、居室の使い方の変化で決めます。部品の供給が終わる時期の3年ほど前から検討を始めると、見積と予算と積立の準備が間に合います。
ナースコールの更新に向けて、毎年いくら積み立てればよいですか
次の更新の見込み額を、更新までの年数で割るのが基本です。前回の取得額を法定耐用年数で割るだけでは、値上がりや機能の追加の分が足りなくなることがあります。床の数と月の数で割ると、説明しやすくなります。
社会福祉法人がナースコールを更新するとき、見積は何社から取りますか
工事の請負として契約する場合、令和8年4月から400万円以下は2社の見積合わせで足り、超えると3社以上です。機器の購入として契約する場合は線が違うので、法人の経理規程で確かめます。
ナースコールの更新費用は、修繕費にできますか
設備をまるごと替える更新は、資本的支出として扱われることが多い工事です。見積を機器・配線・撤去などの行に分けてもらうと、経理の判断がしやすくなります。最後の判断は、税理士や会計の担当と確かめます。
新しいナースコールに職員が慣れるまで、何をすればよいですか
切り替えの前に、各勤務で使い方を練習する時間をとります。最初の1か月は不具合を書き込む紙を詰所に置き、まとめて業者に伝えます。
ナースコールの保守料も、更新のときに見直したほうがよいですか
見直します。新しい機種では、保守の料金に加えて、端末やシステムの月ごとの利用料が付くことがあります。見積の段階で、10年分の保守と利用料を並べて比べます。
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