介護施設の営繕業者で対応範囲が広い会社は、主に3つの型の中にいます。多能工の職人をかかえる工務店、建物と設備の両方の許可を持つ工事会社、分野ごとの会社を手配する修繕の窓口です。ただ「範囲が広い」には、直せる工事の種類(工種)、受けられる金額の帯、動ける時間帯の3つの意味があり、広い所は会社ごとに違います。比べるときは広さより、どこまでを自社の職人で直し、どこから協力会社に回し、何は受けないのかという境界を、はっきり答えられるかを見ます。境界が明確な1社に、専門の会社か窓口を組み合わせる形が、多くの施設で無理のない形です。
この記事の結論
- 「範囲が広い」には、工種・金額の帯・時間帯の3つの意味がある
- 3つのうちどこが広いかは、会社ごとに違う
- 広さより、自社施工・協力会社・受けない工事の境界を見る
- 境界が明確な1社に、専門の会社か窓口を組み合わせる
- 選べる幅は、施設のある地域と会社の規模で変わる
「対応範囲が広い」には、3つの意味があります
「対応範囲が広い会社」と聞いて思い浮かべる中身は、人によって違います。建物も設備も直せる会社、数千円の修理から大きな工事まで受ける会社、夜中でも来てくれる会社。どれも「範囲が広い」ですが、指しているものが別です。会社を比べる前に、この3つを分けておきます。
| 意味 | 中身 | 広いと言える目安 | 確かめるもの |
|---|---|---|---|
| 工種の広さ | 直せる工事の種類。内装・建具・水回り・電気・空調・防水など | 施設の修理の多くを、自社か決まった協力会社で受けられる | 建設業の許可の業種、自社の職人の職種 |
| 金額の帯の広さ | 受けられる工事の大きさ。数千円の修理から数千万円の改修まで | 小さな修理を断らず、大きな工事では現場をまとめる人がいる | 受ける金額の下限、現場をまとめる人、許可 |
| 時間帯の広さ | 動ける時間。平日の日中だけか、夜間・休日・年末年始もか | 夜間や休日に、受付だけでなく人が動ける | 受付と出動の時間、着くまでの時間 |
3つが全部広い会社は、多くありません。工種の広い工務店でも夜間は動けない。夜間に強い設備会社でも内装は受けない。大きな工事に強い建設会社は、数千円の修理を後回しにしがち。こうした違いは会社の良し悪しではなく、仕事の仕組みの違いです。
ですから、「対応範囲が広い会社は?」という問いには、施設がどの意味で広い会社を探しているかを決めることが、最初の答えになります。去年1年の修理を、工事の種類・金額・起きた時間帯の3つで並べてみます。夜間の呼び出しが多い施設と、内装の傷みが多い施設とでは、求める「広さ」が違うことが見えてきます。
広さより先に、どこから先は他社かを見ます
3つの意味のどれで探すにしても、比べるときに見るのは広さそのものより「境界」です。境界とは、どこまでを自社の職人で直し、どこから協力会社に回し、何は受けないのか、という線のことです。この線をはっきり答えられる会社は、頼んだあとの動きが読めます。
範囲が広いと言う会社でも、実際には社員の職人は2〜3職種で、残りは協力会社に回していることがよくあります。それ自体は悪いことではありません。困るのは、その線を会社の側もはっきり持っていないときです。
| 会社の側で起きること | 施設への影響 |
|---|---|
| 受けたあとで、回す先を探し始める | 依頼から職人が来るまでの日数が延びる |
| 苦手な工事を、自社の職人が無理に直す | 同じ所が何度も壊れ、やり直しの費用がかかる |
| 協力会社の工事の不具合の受け手が決まっていない | 工事のあとの不具合を、どこに言えばよいか分からない |
| できない工事を、できると言って抱える | 止まった設備が、いつまでも直らない |
境界が明確な会社は、範囲が多少せまくても、施設の側が先回りできます。「この工事は協力会社の職人が来ます」「これはメーカーに直接頼んでください」と、最初に言ってもらえたとします。施設は、待つか、ほかへ頼むかを、その場で決められます。ワンストップをうたう会社でも受けられない工事はワンストップの営繕でも、できないことが4つありますにまとめています。
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工種の広さは、許可の業種と自社の職人で確かめます
工種の広さは、建設業の許可の業種、社員の職人の職種、決まった協力会社の3つで確かめます。建設業の許可は、建築一式・大工・管・電気・内装仕上・防水など29の業種に分かれています。1件500万円以上(建築一式は1,500万円以上)の工事は、その業種の許可がないと請け負えません。
ただし、許可の業種が多いことと、社員の職人が多いことは別です。許可は、その業種の工事を請け負えることを示すもので、実際に誰が施工するかまでは表しません。施設にとって大事なのは、よく出る修理を、社員の職人が直すのか、協力会社の職人が来るのかです。
| 物差し | 分かること | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 許可の業種 | 500万円以上の工事を請け負える業種 | 許可の番号を聞き、国の検索システムで業種を見る |
| 社員の職人の職種 | 頼んですぐ動ける工事の種類 | 「社員の職人さんは、何の職種の方が何人いますか」と聞く |
| 決まった協力会社 | 自社で持たない工事を、どこに回すか | 「電気や防水は、いつもどこと組んでいますか」と聞く |
許可を持つ業種の工事に付いてくる、別の業種の工事は「附帯工事」として一緒に請け負えます(建設業法第4条)。たとえば、配管を直すために壁を開け、そのあと壁の仕上げを元に戻す工事です。「内装もできます」という言葉が、この附帯工事の分を指していることもあります。壁を戻す程度なのか、居室の内装を丸ごと替えられるのかは、聞いて確かめます。
許可の業種の調べ方は老人ホームの営繕業者は、公的な記録で確かめられますにまとめています。設備の中でも分野ごとに強い会社が違う話は設備修理に強い業者は、分野ごとに別の会社ですで書いています。天井裏や壁の中など、建物と設備の工種がぶつかる場所の扱いは建物と設備を一括で頼むと、境目の押し付け合いがなくなりますで書いています。
金額の帯は、自社で受ける帯と回す帯を聞きます
金額の帯の広さは、受けられる下限と上限だけでなく、帯ごとに受け方が変わる所を聞きます。小さな修理は自社の職人、数百万円の更新は協力会社と組む、数千万円の改修は受けない。多くの会社は、帯によって受け方を変えています。
| 金額の帯 | 受け方 | 施設が知っておくこと |
|---|---|---|
| 数万円まで | 社員の多能工が1人で来る | 出張費の有無と、何件まとめると割安になるか |
| 50万円くらいまで | 社員の職人と、決まった協力会社 | 協力会社の職人が来るのは、どの工事か |
| 500万円くらいまで | 協力会社と組み、自社が現場をまとめる | 現場をまとめる人の名前と、許可の業種 |
| 500万円を超える | 受けない(建設会社を紹介する) | 紹介先とのつながりと、紹介に費用がかかるか |
表の例のように、上の帯を「受けない」と言える会社は、境界が明確な会社です。反対に「どの金額でも大丈夫です」と答える会社には、帯ごとに誰が担当するのかを、もう一歩聞きます。金額の帯ごとに動く人や決め方が違う理由は5千円と3千万円を、同じ体制では扱えませんにまとめています。
帯をまたぐときにも気をつけます。小さな修理で入った会社が、調べた結果として大きな工事を勧めてくることがあります。その工事が、その会社にとって自社で受ける帯か、協力会社に回す帯かを聞いておくと、ほかの会社と比べるべきかを判断しやすくなります。
時間帯の広さは、受付と出動を分けて聞きます
「24時間対応」という言葉は、3つのどれかを指しています。電話やメールを24時間受け付ける、24時間いつでも人が駆けつける、夜間は応急の手当てだけをして修理は翌日以降、のどれかです。ホームページの言葉だけでは、どれなのかは分かりません。
| 時間帯 | 受付 | 出動 | 聞き方の例 |
|---|---|---|---|
| 平日の日中 | ほぼどの会社も受ける | 当日か翌日が多い | 連絡から着くまで、ふだん何時間ですか |
| 平日の夜間 | 受付の窓口が別のことがある | 会社による | 夜は誰が電話を受け、誰が来ますか |
| 土日祝 | 受付だけのことがある | 人数を減らしていることが多い | 休日に動ける職人は何人いますか |
| 年末年始・連休 | 休む会社が多い | 保守の契約先に限られやすい | 年末年始は、何日から何日まで動けますか |
夜間や休日に人が来てくれても、部品がそろわなければその場では直りません。夜中に来てもらえるのは、水を止める、危ない所に近づけないようにするといった応急の手当てまでのことが多い、と考えておきます。着くまでの時間の聞き方は近くの業者は、市区町村の名前より着くまでの時間で選びますにまとめています。休日に頼める先を平日のうちに決めておく方法は土日祝に修理を頼める業者は、平日のうちに決めておきますにあります。
時間帯の範囲は、施設の側の事情とも合わせて考えます。夜間に止まって困るのは、給湯、空調、ナースコール、エレベーター、水漏れなどです。こうした設備は、保守の契約先が夜間に動けることもあります。範囲の広い1社にまとめる前に、今の保守契約で夜間の対応がどうなっているかを確かめておきます。
境界は、3つの問いで聞き出せます
境界は、面談や電話で次の3つを聞くと見えてきます。自社の職人で直す工事、協力会社に回す工事、受けない工事です。答えの中身より、すぐに具体的な答えが返ってくるかを見ます。
| 問い | 明確な答えの例 | 気をつけたい答えの例 |
|---|---|---|
| 社員の職人で直すのは、どの工事ですか | 建具・水回り・内装の補修は、社員の職人が来ます | 基本的に何でもやります |
| 協力会社に回すのは、どの工事ですか。回す先は決まっていますか | 電気は長く組んでいる電気工事店に、防水は専門の会社に回します | その都度、合う会社を探します |
| 受けない工事、できない工事は何ですか | 特殊浴槽の本体とエレベーターは、メーカーか保守会社に頼んでください | とくにありません |
3つ目の「受けない工事」に答えられる会社は、自社の力をよく分かっている会社です。「とくにありません」という答えは、範囲が広いことよりも、境界を考えたことがないことを表している場合があります。
聞くときは、「施設の決まりとして、どの会社にも同じことを伺っています」と添えると、相手も構えずに答えられます。聞いた答えは口頭のままにせず、工種・金額・時間帯ごとに、自社・協力会社・受けない、を書き分けた1枚の表にしてもらいます。
協力会社に回す工事は、責任と連絡の流れを聞きます
範囲の広い会社ほど、協力会社に回す工事が多くなります。回すこと自体は多くの会社がしていることで、問題ではありません。施設が確かめたいのは、回したあとの責任と連絡の流れです。次の4つを、契約の前に聞いておきます。
- 契約の相手協力会社が施工しても、契約と請求の相手は頼んだ会社のままか。
- 当日の段取り協力会社の職人にも、入館の決まりや作業してよい時間を伝えてもらえるか。
- 工事のあとの不具合協力会社の工事で不具合が出たとき、施設はどこに連絡すればよいか。
- 回す先が来られないときいつもの協力会社が忙しいとき、ほかの会社を探すのか、待つのか。
とくに、工事のあとの不具合の連絡先は、最初に1つに決めておきます。頼んだ会社が受けて協力会社に伝える形なら、施設はその会社にだけ連絡すれば済みます。協力会社に直接言ってほしいと言われた場合は、その会社の名前と連絡先を、境界の表に書き足しておきます。
工事をまるごと別の会社に任せる、いわゆる丸投げには、建設業法の決まりがあります。1社が施工をまとめる形と、窓口だけを1つにする形の違いとあわせて、「一社にまとめる」には、二つの意味がありますにまとめています。
境界が明確な1社に、専門の会社か窓口を組み合わせます
境界がはっきりすると、「受けない」側の工事を誰に頼むかを決められます。多くの施設で無理がないのは、境界が明確な1社を軸にして、その外側を、分野の専門の会社か窓口で埋める形です。
| 形 | 中身 | 向いている施設 | 施設に残る手間 |
|---|---|---|---|
| 広い1社+分野の専門 | 日常の修理は1社、特殊浴槽・昇降機・消防などは専門の会社 | 修理の多くが、建物と水回りに集まる施設 | 専門の会社の連絡先と、保守契約の管理 |
| 広い1社+窓口 | 日常の修理は1社、受けない工事や比べたい工事は窓口へ | 分野のばらばらな相談が、年に何度も出る施設 | 1社と窓口の、どちらに頼むかの振り分け |
| 窓口を軸に | 相談はすべて窓口へ。分野ごとに施工の会社を手配 | 営繕の担当者がいない、業者との付き合いが少ない施設 | 施設の中で、不具合の話を集めること |
どの形でも、まとめると手放すものがあります。職人と直接話せる機会や、分野ごとの深い付き合いです。まとめたときに手放すものと、残し方はワンストップで楽になる分、3つを手放します。一部は残せますに書いています。
窓口を組み合わせると、受けない工事が出るたびに、担当者が業者を探す手間を減らせます。当窓口では、相談と見積は無料で、1回のご依頼で最大3社の見積をそろえます。いつもの1社に頼むほうが早い修理まで、窓口に回す必要はありません。
何より助かったのは、私自身が一から業者を探して何社にも電話をする必要がなかったことです。
ご利用者の声 東京都内・介護施設/事務長
取材にもとづき掲載しています(施設名は非公開)。内容はご本人の申告によるもので、個人の感想です。
施設のある地域と会社の規模で、選べる幅が変わります
範囲の広い会社がどれだけ見つかるかは、施設のある地域と、会社の規模で変わります。都市部では会社の数が多いぶん分野ごとに専門の会社を選びやすく、地方では1社が多くの工種を受け持つことがよくあります。
| 条件 | 範囲の出方 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 大都市 | 専門の会社が多く、1社の範囲はせまめ | 会社の数が多いぶん、比べる手間がかかる |
| 地方都市 | 地元の工務店や設備会社が、広い工種を受け持つ | 1社に頼る度合いが高く、繁忙期に待ちやすい |
| 郡部・山間部・離島 | 近くに会社が少なく、遠くから来てもらう | 移動の時間と費用、夜間に来られるか |
| 数人の会社 | 社長と職人が近く、境界を聞くと答えが早い | 職人が少なく、ほかの現場と重なると待つ |
| 数百人の会社 | 工種も時間帯も広い | 小さな修理の受け方と、担当が替わるときの引き継ぎ |
「全国対応」と書く会社も、自社の拠点で動くのか、提携先やその都度手配する会社に頼むのかで、範囲の中身が違います。当窓口も、全国47都道府県のご相談を受け付け、地域の施工業者を案件ごとに手配する形です。全国対応の3つの形は「全国対応」の営繕業者は、誰が来るかで3つに分かれますにまとめています。
建設業の許可の「大臣許可」と「知事許可」は、営業所が複数の都道府県にあるか、1つの都道府県だけにあるかの違いです。知事許可の会社でも、営業所で結んだ契約の工事は、ほかの都道府県でも施工できます。大臣許可かどうかで、来てもらえる地域の広さが決まるわけではありません。
会社の規模では、数人の会社は境界の答えが早く、社長が現場の事情まで知っていることが多い反面、職人が別の現場に出ている日は動けません。数百人の会社は工種も時間帯も広い反面、施設の担当が数年で替わることがあります。規模ごとの弱い所を、組み合わせる相手で補います。
モデルケース:「何でもやります」の1社に境界を書いてもらった老健
モデルケース:定員100名の介護老人保健施設
受けてからの「できません」と、夜間の待ちが減った
変わったこと(結果)
いつもの工務店に、工種・金額・時間帯ごとの境界を1枚に書いてもらい、外側を専門の会社と窓口に振り分けました。それまで年に10回ほどあった「頼んだあとで、うちではできないと分かる」ことが、半年で1回になりました。夜間に止まった給湯器は保守の契約先に直接電話するように変え、職人が来るまでが「翌日の昼」から「その日の夜明け前」に縮みました。
背景と、困っていたこと
この施設は、開設のころから付き合いのある工務店に「何でもやります」と言われ、修理をすべて頼んでいました。小さな修理は早く、職員の評判もよい会社でした。ところが、特殊浴槽や給湯器、消防の設備では、受けてからメーカーや別の会社を探すため、2〜3日待つことがよくありました。夜間は電話はつながっても、来るのは翌朝でした。
決めたこと
事務長は、工務店を替えるのではなく、境界をはっきりさせることにしました。面談で「社員の職人で直す工事」「協力会社に回す工事」「受けない工事」を聞き、1枚の表にしてもらいました。受けない工事のうち、特殊浴槽と昇降機はメーカーと保守会社に、夜間の給湯は保守の契約先に、分野がまたがる相談は窓口に頼む、と決めました。
進めてみて分かったこと
事務長がいちばん迷ったのは、長い付き合いの会社に「できないこと」を聞くのは失礼ではないか、という点でした。施設の決まりとして、どの会社にも同じことを聞くと伝えたことで、話は1回の面談で終わりました。工務店も、受けない工事がはっきりしたことで、小さな修理に職人を回しやすくなりました。
このモデルケースは、介護施設でよく起きる流れをもとに組み立てた例です。実在の施設のお話ではありません。
相談・見積は無料|同じ条件で最大3社
このお問い合わせ1本で、
最大3社の見積がそろいます。
境界は、1枚の表にして施設と会社で持ちます
聞き出した境界は、1枚の表にして、施設と会社の両方で持ちます。担当者が替わっても、夜勤の職員が見ても、どこに頼めばよいかが分かるようにするためです。工事の種類ごとに、受け方と、受けない場合の頼み先を書きます。
| 工事の種類・時間帯 | 受け方 | 受けない場合の頼み先 |
|---|---|---|
| 建具・内装の補修 | 社員の職人が直す | ― |
| 水回りの修理 | 社員の職人が直す | ― |
| 照明・コンセント | 協力会社(いつもの電気工事店)に回す | ― |
| 空調 | 数台の修理と更新は協力会社に回す | 多くの台数の一斉更新は、空調の専門の会社 |
| 特殊浴槽・ナースコールの本体 | 受けない | メーカー・代理店(保守の契約先) |
| 夜間・休日の出動 | 受付のみ。来るのは翌朝 | 保守の契約先、夜間に動ける近くの会社 |
表は、年に1回、修理の記録と見比べて直します。受けない工事を頼んだ先と、直るまでにかかった日数を書き足していくと、次の年にどこを組み合わせ直せばよいかが見えてきます。業者ごとの連絡先や依頼の履歴を残す台帳の作り方は修理業者を毎回探す手間は、業者台帳で消せますにまとめています。
契約を結ぶときは、この表を契約書や覚え書きに添えておくと、「頼んだつもり」「受けたつもり」の行き違いを防げます。夜勤の職員には、表のうち夜間・休日の行だけを抜き出して、詰所に貼っておきます。
平常時にしておくこと
平常時にしておくこと
- 去年1年の修理を、工種・金額・時間帯で並べる
- 施設が求める「広さ」が、3つのどれかを決める
- いつもの会社に、自社・協力会社・受けないの境界を聞く
- 受けない工事の頼み先を、分野ごとに決める
- 夜間・休日に止まると困る設備の、保守契約の中身を確かめる
- 境界の表を年に1回、修理の記録と見比べて直す
候補の会社を同じ項目で比べる表の作り方は営繕業者の比較は、12列の表に書き込んでから決めますにあります。
範囲の広い会社を探しているけれど、どこまで任せてよいか分からない、というときは、窓口にフォームかLINEでご相談ください。直したい所と、今の頼み先をお送りいただければ、境界の外側を埋める頼み先の候補と見積をお返しします。お電話での受付はしていません。
よくある質問
介護施設の営繕で、対応範囲が広い会社はどんな会社ですか
多能工の職人をかかえる工務店、建物と設備の両方の許可を持つ工事会社、分野ごとの会社を手配する修繕の窓口などです。ただ、工種・金額の帯・時間帯のどこが広いかは、会社ごとに違います。どの意味で広い会社を探すのかを先に決めると、比べやすくなります。
対応範囲が広い会社と、分野ごとの専門の会社は、どちらに頼むべきですか
どちらか一方に決めるより、境界のはっきりした1社を軸にして、外側を専門の会社で埋める形が無理なく続きます。日常の修理は範囲の広い1社、特殊浴槽や昇降機などの専用の機器は専門の会社、というように分けます。
協力会社に回す会社は、避けたほうがよいですか
避ける必要はありません。多くの会社が、自社で持たない工事を協力会社に回しています。確かめたいのは、回す先が決まっているか、契約と請求の相手は誰か、工事のあとの不具合をどこに言えばよいかです。
「24時間対応」の会社には、夜間の何を確かめればよいですか
受付だけが24時間なのか、夜中も人が来るのか、夜間は応急の手当てだけなのかを確かめます。夜は誰が電話を受け、誰が来て、何時間で着くのかを、平日のうちに聞いておきます。部品がそろわなければ、夜中に来てもその場では直らないことも知っておきます。
建設業の許可の業種が多いほど、範囲が広いと考えてよいですか
請け負える工事の種類が広い、という意味では目安になります。ただ、許可は請け負ってよい工事を表すもので、社員の職人が直すかどうかまでは表しません。よく出る修理を、社員の職人が直すのか協力会社が来るのかを、あわせて聞きます。
許可を持っていない業種の工事も、まとめて頼めますか
1件500万円未満(建築一式は1,500万円未満)の工事なら、許可がなくても請け負えます。それ以上の工事でも、許可を持つ業種の工事に付いてくる工事は、附帯工事として一緒に請け負えます。配管を直すために開けた壁を元に戻す工事などです。
範囲の広い1社に全部まとめると、費用は下がりますか
下がるとは限りません。社員の職人が直す工事は早く安く済むことがありますが、協力会社に回す工事には、まとめる会社の経費が乗ることがあります。工事ごとに、自社か協力会社かを聞いたうえで比べます。
地方の施設で、範囲の広い会社が見つかりません
地方では、地元の工務店や設備会社が広い工種を受け持っていることが多く、社名に「総合」と付いていなくても範囲が広いことがあります。見つからない工種だけを、遠くの専門の会社や窓口で埋める形も考えます。
大臣許可の会社なら、全国どこでも来てもらえますか
大臣許可と知事許可は、営業所が複数の都道府県にあるかどうかの違いで、来てもらえる地域の広さとは別です。知事許可の会社でも、ほかの県の工事はできます。実際に来てもらえるかは、施設までの移動の時間と、近くに拠点があるかで決まります。
境界を聞いても、はっきり答えない会社はどう扱えばよいですか
すぐに外さず、もう一歩聞きます。「この工事は、社員の職人さんが来ますか」と具体的な工事で聞くと、答えが出てくることがあります。それでも答えが出ないときは、急ぎの修理や大きな工事は任せず、小さな修理で動き方を見ます。
範囲の広い会社に頼んでも、メーカーの保守契約は続けたほうがよいですか
特殊浴槽やナースコール、エレベーターなどの保守契約は、多くの場合続けたほうが安心です。こうした機器の本体の部品や点検の道具は、メーカーや保守会社が持っていることが多いからです。範囲の広い会社には、機器のまわりの配管や電源など、受けられる部分を聞いておきます。
境界の表は、どのくらいの頻度で見直せばよいですか
年に1回、修理の記録と見比べて見直すのが目安です。担当者や協力会社が替わったとき、新しい設備を入れたときは、その都度書き直します。受けない工事を頼んだ先と、直るまでの日数を書き足していくと、組み合わせを直す手がかりになります。
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